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2019年7月16日 (火)

(795) solverで、70歳以降に年金カットされない最高額の給与を計算する。

(795) solverで、70歳以降に年金カットされない最高額の給与を計算する。

前々項の「(793) 70歳以降、年金カットされない給与の最高額を計算してみる」で、「200LXのsolverで計算式を作りかけたのですが、年金制度があまりに複雑なので計算式を作ることができませんでした」と書きました。
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2019/07/post-5d90c3.html
もともとは、「70歳以降、年金カットされない給与の最高額を計算する」ことは、HP200LXのsolver上で計算の式を作りたかったのです。

Lotus123で計算シートを作りながら、計算の仕組みがしだいにわかってきたため、やっとsolverの式を作ることができました。

ダウンロード - kyuyo.eqn

200LXsolverでは使える日本語文字に制限があります。たとえば一本、二本の「本」は使えません。給与の「与」の文字も使えません。そのため、同じような意味の語に置き換えなければならない場合があります。
そういうことで、前項までの文字列と違った文字を使っているところがあることはご容赦ください。

6998_20190716182501 200LXのsolverはスゴク面白い計算機能です。その面白い機能については、「(447)200LXのsolverでは逆算ができる」でお話ししました。
「solverの面白いところは、逆方向の計算ができることです。電卓とか通常の表集計アプリでは、いろいろ数字を考えて、試行錯誤しながらおおよその見当をつけることしかできません。しかし、solverだと、ある金額の「可処分所得」を得るにはいくらの所得が必要かということが計算できます」と説明しました。
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/200l-1313.html
(solverについては今までもいろいろお話ししていますので、この項の下に関連項目をあげておきます)
(そのほかの項は「6. Lotus123 と Solver」のカテゴリーから探してみてください)

6999 今回のような計算で、solver式を作ることができれば、「計算のベースになる数字を入力」→「結果の数字を計算する」という順方向の計算だけでなく、「計算結果の数字を入力する」→逆算して→「ベースになる数字を計算する」という逆方向の計算ができます。これがsolver機能の便利なところです。

6997 今回作ったsolverで、まず順方向の計算をしてみます。
「(793) 70歳以降、年金カットされない給与の最高額を計算してみる」の最初の図の数字を入力ました。
「月制限額」に、2019年の制限の数字47万円を入力します。
「厚生65年額」に、65歳までに決定した老齢厚生年金の基本金額を入力します。
「後65平均給」に、65歳~70歳までの(厚生年金保険料を支払った)平均給与額を入力します。
「他年収?」に、ほかの年収があれば入力します。(なければゼロとします)
「後70給與額」に、70歳以降に予定している給与月額を入力します。
最後に、「支給停止額」の[F7]を押せば、1694.80円と計算されます。
(lotus123とじゃっかんの数字が違うのは、lotus123では画面が見やすいように四捨五入で丸めてあるからです)
6991 せっかくのsolver式なので、逆方向の計算をしてみます。
「月制限額」に、2019年の制限の数字47万円を入力します。
「厚生65年額」に、65歳までに決定した老齢厚生年金の基本金額として100万円と入力します。
「後65平均給」に、65歳~70歳までの(厚生年金保険料を支払った)平均給与額として30万円を入力します。
「他年収?」に、ほかの年収として35万円があるとして入力します。
70歳以降の給与額を計算したいので、先に「支給停止額」をゼロと入力しておきます。
最後に、「後70給與額」の[F6]を押せば、349278.5円と計算されます。
この場合、70歳以降の給与を34万9000円としておけば安全圏(厚生年金支給をカットされない)ということがわかります。

200LXのsolverについて、以下の項でお話ししています。

(95)金融電卓のSOLVERのこと。
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/95solver_65fe.html

SOLVERというのは、「ユーザー独自の計算式」を登録しておいて、計算できる機能です。各変数がファンクションキーに割り当てられますので、数字を入力してからファンクションキーを押すことで、希望の変数の値を求めることができます。その式のグラフも描くことができます。

(240)あらためて、solverの説明
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/239solver_1dac.html

それで、わかっている方には無駄なことなんですが、solverで何ができるのかをご説明しようと思います。

(447)200LXのsolverでは逆算ができる
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/200l-1313.html

solverの面白いところは、逆方向の計算ができることです。電卓とか通常の表集計アプリでは、いろいろ数字を考えて、試行錯誤しながら、おおよその見当をつけることしかできません。しかし、solverだと、ある金額の「可処分所得」を得るには、いくらの所得が必要かということが計算できます。

(521)200LXの計算機能で遊ぶ.(4)solver機能
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/521200lx4solver.html

200LXの金融電卓の中で、いちばん楽しいのは solver機能だと思います。身近になにか計算したいことがあったら、ぜひsolver式を作ってみてください。

自分で問題を作って、自分でそれを解くのですから、無限の楽しみがあります。自分の周囲に「問題」があまり多くないのが、いちばんのモンダイですが、、、(笑)

solver式については、200LXのマニュアルを読むのがもっとも良いのですが、さらに入門については、ニフティサーブの時代にFHPPCフォーラムの有志が作った初心者用入門セットがあります。私もお世話になりました。「SOLVER_N.TXT」をダウンロード

2019年7月15日 (月)

(794) 60歳以降、年金カットされない給与の最高額を計算してみる。

(794) 60歳以降、年金カットされない給与の最高額を計算してみる。

前項で、70歳以上で年金が支給停止にならない範囲の給与の最高額を計算してみました。
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2019/07/post-5d90c3.html

同じ計算シートで、60~65歳の場合の年金が支給停止にならない範囲の給与の最高額を計算してみます。

ここでは「在職老齢年金の支給停止の仕組み~働きながら年金を受けるときの注意事項~(日本年金機構)」の例で計算してみます。
www.nenkin.go.jp/pamphlet/kyufu.files/0000000011_0000027898.pdf

(1) 上記のサイトの「老齢厚生年金額216万円〔基本月額18万円〕の方が、総報酬月額相当額30万円(標準報酬月額22万円、標準賞与額96万円〔月額8万円〕)」の場合です。
9999 C2に、(65歳未満なので)28万円を入力しておきます。
C7に、216万円を入力します。
C15に、30万円を入力します。
これで、C18に支給停止金額が120万円と計算されます。
上記サイトの例と同じ金額になることがわかります。


(2) 次に、支給停止額がゼロになるための給与額を探してみます。
9998 C15に、10万円を入力すると、支給停止がゼロになることがわかります。
う~ん、65歳未満で老齢厚生年金を満額受給しようとすると、月給を10万円に押さえる必要があるのですね。これじゃあ、「仕事をするな!」と言っているのと同じです。だからぶらぶらしている高齢者が街にあふれているんですね。このシステムでは、日本の活性を大いに阻害していると思います。
もし、支給停止をゼロにしたいなら、老齢厚生年金の繰り下げを選択するしかなくなると思います。

(3) 上記のサイトの「老齢厚生年金額180万円〔基本月額15万円〕の方が、総報酬月額相当額42万円(標準報酬月額32万円、標準賞与額120万円〔月額10万円〕)」の場合を計算します。
9997 C2に、(65歳以上なので)47万円を入力しておきます。
C7に、180万円を入力します。
C15に、42万円を入力します。
これで、C18に支給停止金額が60万円と計算されます。
上記サイトの例と同じ金額になることがわかります。

(4) 次に、この例での支給停止額がゼロになるための給与額を探してみます。
9996 C15に、32万円を入力してみると、支給停止がゼロになることがわかります。
65歳以上なら、月給が32万円までは支給停止がゼロになりません。
この場合の総年収は、年金から180万円、給与が384万円なので、(C13にあるように)合計564万円になります。
この金額がC3の564万円と同じ金額なので支給停止がゼロになるわけです。

私としては、もっと早くにこの計算シートを作っておいて、計画的に給与額をコントロールすればよかったと後悔しています。後悔先に立たずです。(涙)

(793) 70歳以降、年金カットされない給与の最高額を計算してみる。

(793) 70歳以降、年金カットされない給与の最高額を計算してみる。

私の場合、「これくらいの給与なら支給停止にならないハズ」と計算したのですが、間違っていたため老齢厚生年金の一部が支給停止になっています。とてもくやしいです。
給与額を改訂できるのは通常は年に一回だけなので、改定時期に適切な給与額を決定しなければなりません。

制度的には、65歳~70歳の間に給与を支給されている場合は、一方で老齢厚生年金を受け取りながら、他方で厚生年金保険料を納入します。しかし、70歳を契機に保険料を納入する必要がなくなります。そして、65~70歳の間に納入した保険料ぶんが加算されて、70歳以降の老齢厚生年金支給額が決まります。

老齢厚生年金の支給額は、基本月額が47万円を超えると超えた分の1/2が支給停止になります。
つまり、支給停止ぶんを税金とみなせば税率50%ということになります。もちろん所得税も住民税もかかりますから、実際には限界税率は70%くらいになるだろうと思います(←正確には計算していませんが)。

そのため私としては、老齢厚生年金支給がカットされない最大の給与額以内の給与を受けて働きたいと考えています。
表題の「70歳以降、年金カットされない給与の最高額を計算」というのはそういう意味です。
その計算をしようと思って、200LXのsolverで計算式を作りかけたのですが、年金制度があまりに複雑なので計算式を作ることができませんでした。Lotus123で計算シートを作りました。ダウンロード - maxkyuyo.lzh

この計算シートは自分用なので70歳以降を想定しています。70歳以降で定期的な給与を得る仕事についている人は10%くらいだそうですから、この計算シートがお役にたつ方は少ないとは思います。60歳以上あるいは65歳以上の方にも入力する金額を変えればお役に立つと思います。(OpenOfficeに読み込めると思います)

 このシートの使い方について簡単にお話しします。

1999_20190715131001C1に、老齢厚生年金の制限月額を入力します。2019年の時点では47万円です。
C5に、老齢基礎年金の支給月額を入力します。(求めようとする給与月額には影響しません)
C7に、(70歳以前の)老齢厚生年金の基本額を入力します。
C8,C9は、金額が決まっているなら入力します。(求めようとする給与月額には影響しません)
C11に、65歳から70歳までの給与の平均月額を入力します。これによって70歳以降に加算される額が決まります。
C12には、65歳から70歳までの5年間の月数を入力します。

あとは、70歳以降の給与額をいろいろ入力してシミュレーションします。
C15に、想定の給与額を入力します。
C16は、ほかに給与がある場合に入力します。
C18で、支給停止額が計算されます。この支給停止額がゼロ以下になる最高の給与額を探します。

上の図では、65歳以降(70歳を超えても)一定の給与額であることを想定して、最大の給与としていくらまでもらえるかを探してみました。36万円の月給(年収÷12)にすると、C18がマイナスになりませんから、わずかに支給停止になります。

1998_20190715131001 支給停止にならない給与額を探すと、35万9000円です。これならC18がマイナスになりますから、年金支給がカットされません。

1997_20190715131001 別の数字を入力してみます。65歳から70歳までの給与の平均月額が40万円だとして、C11に400000円を入力します。C10に70歳以降に加算される年金額が13万1544円と計算されます。この加算された厚生年金額で70歳以降の最大の給与額を探すと、図のように35万8000円です。

1996_20190715131001 さらに別の数字を入力してみます。65歳から70歳までの給与の平均月額が30万円だとして、C11に300000円を入力します。C10に70歳以降に加算される年金額が98658円と計算されます。この加算された厚生年金額で70歳以降の最大の給与額を探すと、図のように36万円です。

1995_20190715131001 もうひとつ別の数字を入力してみます。65歳から70歳までの給与の平均月額が45万円だとして、C11に450000円を入力します。C10に70歳以降に加算される年金額が14万7987円と計算されます。この加算された厚生年金額で70歳以降の最大の給与額を探すと、図のように35万7000円です。

この項は、「(786) 加給年金も含めて計算してみると、繰り下げは受給で損することになる」に関連していますので、こちらもご覧になってください。
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-c0ae3b.html

この項の計算は、以下のサイトを参考にして作成しました。

(1)在職老齢年金の調整ルールを少しでも分かりやすくできないか?画を描いてみる
https://yuma-money.com/2019/01/financial-planning/working-pension-plan/

(2)老後に働きすぎると年金は支給停止になる
https://president.jp/articles/-/25793?page=2

(3)在職老齢年金制度、シニアの就労に水差す年金カットの不条理
https://www.jcer.or.jp/blog/kimurashin20190320.html

(4)仕事をしながら年金をもらえば安泰?
https://kurassist.jp/kurassist-eye/eye24/01.html

(5)在職老齢年金の支給停止の仕組み~働きながら年金を受けるときの注意事項~(日本年金機構)www.nenkin.go.jp/pamphlet/kyufu.files/0000000011_0000027898.pdf

2019年7月10日 (水)

(792) ダイゴーの[もしもメモ]を200LXのIPアプリで。

(792) ダイゴーの[もしもメモ]を200LXのIPアプリで。

私は数日に一回は大型本屋さんに行きます。また、一週間に一回くらいは大型の文房具屋さんに行きます。
今回は、文房具屋さんの手帳売り場で見かけた「もしもに備えるもしもメモ」についてお話しします。

Img_20190708_003308 文具屋さんでこのチラシが目にとまりました。もらって帰ってから家で見てみるとなかなか楽しい。この図は表紙と裏表紙です。9種類の小さなメモ帳から構成されています。自分にとって必要な冊子を組み合わせて使うというやりかたですね。

チラシには、「あなたに突発的な危機がおきた時に備えて書いておくことで、周りの人に『緊急時の連絡先』や『自分の健康状態』を伝えたり、、」とあります。

10年くらい前に、「(544)デジタル版「もしもノート」を作った」というタイトルで、エンディングノートのことをお話ししたことがあります。http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/544-a3d9.html

以前の「もしもノート」は、自分が死んだときに家族が困らないようにと用意しておく一冊のノートでした。確かに、エンディングノートは一冊にまとまっているほうがよいと思います。

今回の「もしもメモ」は、名称は似ていますがどちらかというと自分用です。緊急時のために用意しておくメモの場合は、分冊になっていて必要なものだけ作っておくほうが使い勝手がよいかもしれません。

事前に準備しておくもののリストというのは、旅行用具を用意するためのリストにしても、エンディングノートにしても、緊急時用のメモにしても、必要な項目を過不足なくリストアップしておくのは簡単ではありません。

そういう点では、自分用のリストを作るベースになるような、他人がよく考えて作ってくれたリストの存在はありがたいと思います。

上記のチラシをもらってきた当初は、このチラシをテキストスキャナでデジタル変換しました。しかし、DAIGO CORP.のサイトには、項目のデジタルテキストが掲載されています。(末尾にも添付しました)
https://shop.daigo.co.jp/item/68872/
このリストを使わせていただくほうがきれいなので、そのまま200LXに移植してみました。

1998_20190710144701 200LXでこのようなリストを扱うアプリケーションとしては、NoteTaker、Database、Lotus123、などが使いやすいと思います。しかし、それ以上に使いやすいのは、Antonさんの[IP]というアプリケーションだと思います。AntonさんのIPはデータプロセッサとして作られているのですが、一覧性がよいためこのようなデータベースを扱うのにも適しています。(図は3段階の文字の大きさのうち、最小の文字で表示したものです)

IPは200LX上でとても使いやすいアプリケーションです。機能が使いやすいだけでなく画面表示などがとてもきれいです。以前にも、「(117)アイディアプロセッサとプロジェクト管理」でお話ししたことがありますが、私の好きなアプリケーションの一つです。
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/118_274e.html

チラシと200LX画面とを比べながらお話しします。

Img_20190708_003352 これは、チラシの最初のページです。「もしもメモ」のレイアウトも載っていますので、この商品がどのようなものだかよくわかります。

1996   こちらは、200LX上の[IP]です。IPは文字を3段階の大きさで表示できるだけじゃなくて、NoteTakerなどの内蔵アプリケーションのように、画面の右側にnote部分を同時に表示することができます。この図は、3段階のうち中くらいの大きさで表示させました。私にはこの文字の大きさが使いやすいです。

Img_20190708_003411 チラシの次のページです。「外出先での事故や発作、病気」のためのメモと、「旅行や出張時のトラブル対策」のためのメモです。

1995200LXのIP上ではこのように表示されます。これは、「家族・大切な人への気持ち。自分の希望を伝える」冊子ですね。簡便なエンディングノートということです。

「(544)デジタル版「もしもノート」を作った」でおはなしした私のエンディングノートは、随時200LXのAdressBookに項目別に書いてあることを、まとめてプリントしています。資産状況などがしだいに変化しますので、数年に一回ずつ改訂版を作っておくようにしています。

今回のダイゴーの「もしもの時に家族・大切な人への気持ち・自分の希望を伝えるメモ」は簡単に書き込めますから、そういうことでは使いやすいと思います。

=====DAIGO CORP.のサイトから転載=====
もしもメモ SAFETY U1010は自分を守る!災害時に避難先で役立つ危機管理するメモです。

内容
*持ち主の情報
*本人に何かあった場合の連絡先
*病歴について
*病院連絡先一覧
*家族の情報
*その他の連絡先
*家族の集合場所・避難先
*家族の集合場所・避難先メモ
*災害用伝言ダイヤル171の使い方
*横罫
*家族の写真を貼るページ


もしもメモ SAFETY U1011は自分を守る!外出先での事故や発作、病気にIDメモです。

内容
*持ち主の情報
*本人に何かあった場合の連絡先
*病歴について
*常備薬について
*家族の連絡先
*親戚・友人の連絡先
*告知について
*延命について
*臓器提供や献体について
*臓器提供についての意志
*横罫

もしもメモ SAFETY U1012は自分を守る!旅行や出張時のトラブル対策のためのメモです。

内容
*持ち主の情報
*本人に何かあった場合の連絡先
*家族の連絡先
*緊急時用メモ
*親戚・友人の連絡先
*旅先の連絡先控え
*横罫

もしもメモ SAFETY U1013は自分を守る!財布・鍵・携帯などの紛失・故障、パスワード忘れなどに備えるメモです。

内容
*ID・パスワード一覧
*公的証明書の控え
*クレジットカードの控え
*保険の控え
*年金の控え
*私的年金の控え
*携帯電話について
*パソコンについて
*その他 連絡先の控え
*横罫


もしもメモ SAFETY U1014は家族に伝える!もしもの時に家族・大切な人への気持ち・自分の希望を伝えるメモです。

内容
*家族へのメッセージ
*葬儀について
*お墓について
*亡くなった時に伝えてほしい知人
*日記やアルバム、コレクションの処分について
*デジタル遺品の処分について
*遺言書について
*依頼・相談している専門家
*遺産分割についての考え方
*その他の希望
*横罫

もしもメモ SAFETY U1015は家族に伝える!子どもを預けている所の連絡先など家族に子供の情報を伝えるメモです。

内容
*子どもの情報
*病気の記録
*子どもの情報
*お友達の連絡先
*塾や習い事、子どもを預かってくれるところの連絡先
*横罫

もしもメモ SAFETY U1017はペットと暮らすひとに!ペットの病気・預ける時・迷子に備える覚書メモです。

内容
*(     )の基本情報※カッコには名前を記入します
*かかりつけの病院
*トリミングサロン・しつけ教室・ペットホテル・ペットショップなどの連絡先
*保険について
*もしもの時の希望
*居なくなった時用の写真貼付けページ
*横罫

もしもメモ SAFETY U1018は家族に伝える!事故・入院などのもしもの時に通知して欲しい人を記録できるメモです。

内容
*家族の連絡先
*親戚の連絡先
*友人の連絡先
*勤務先・学校・お店・施設・所属団体の連絡先
*横罫

2019年7月 8日 (月)

(791) 週刊東洋経済「年金大激震」特集は、あまり参考になりませんでした。

(791) 週刊東洋経済「年金大激震」特集は、あまり参考になりませんでした。

このところ「年金2000万円不足問題」があちこちで取り上げられています。

Img_20190705_163341 この「年金2000万円不足問題」を受けてのことだと思いますが、最新号の「週刊東洋経済」が「年金大激震」という特集を組んでいます。サブタイトルには「もらえる最高額をシミュレーション」「『繰り下げ増額』を徹底解説」とあります。
内容を読んでみたところ、「徹底解説」というわりにはあんまり参考にならない薄っぺらな特集でした。

いっぽう、google で「年金2000万円不足問題」を検索してみると、たくさんの情報がヒットします。そのなかの10件くらいを読んでみました。

私が読んだ中では、大江英樹(経済コラムニスト)の「『年金2000万円不足問題』で起こっている3つの残念な勘違い」という意見がマトモな考え方だと思いました。https://diamond.jp/articles/-/206611

======  引用 ======
「年金だけでは豊かに暮らせない」は誰でも知っていたこと

 金融庁の報告書に書かれている「大切なこと」が、馬鹿騒ぎによってスルーされてしまっています
勘違いによる馬鹿騒ぎに終始するあまり、報告書に書かれている「非常に重要なこと」に焦点が当たっていないことが、最も残念である。

 そもそものメディアの取り上げ方が根本的に間違っていたし、それを政権攻撃の材料にしようとする野党、年金が問題化することを恐れて受け取り拒否などという暴挙に出た金融担当大臣、そして何よりも「年金」と聞いただけで脊髄反射的に「破綻だ」「詐欺だ」と騒ぐ一部の人たち。いずれも実に残念としか言いようがない。
===================

そうなんですよね。老後の生活にしても年金の支給額にしても、人によって大きく違いますから、平均とか代表例で議論すること自体に、あんまり意味がないと思います。

自分自身の年金問題に取り組むには、自分に関連する年金のシステムや金額について、わかっている最大限の情報をもとにして、自分用のライフプランニング表を作る以外にないと思います。

個人の年金問題は、自分ごととして取り組まなければ意味がないと思います。代表例について多い少ないと騒いだからって、自分の将来が安泰になるわけではないです。また、老後の生活について、国や制度が何とかしてくれるだろうという他力本願では、精神的・肉体的・金銭的に豊かな老後を迎えられるはずがないです。

「老齢年金」は、込み入った制度的なので、受取額を簡単には計算できません。
もし、65歳からの受取額をとりあえずの計算できたとしても、(1)繰り上げあるいは繰り下げするかどうかという問題があります。それに絡んで、(2)加給年金を受け取る場合の総合的な損得の問題がでてきます。年金だけで暮らしていくわけじゃないですから、(3)ほかの収入を考慮に入れる必要が出てきます。(4)総合的に、所得税・住民税・社会保険料も加味して検討する必要があります。

Img_20190705_163421 確かに、「手取り額の算出は受給者個々人の状況によって千差万別であり、唯一絶対の正解は存在しない」とは書いてあるのですが、「じゃあどうやって計算したらいいの?」ということが書いてありません。

今回の週刊東洋経済では、そのらへんの踏み込みがなくて表面をざっとなぞっただけの内容でした。もし、まじめに特集するなら、まず、上記(1)~(4)くらいの検討すべき要素があることを示すべきでしょう。

そのうえで、各人が自分で計算できるように、個別の要素について計算の例を提供して、実際に計算できるエクセルシートでも提供すればよかったと思います。

今回の 週刊東洋経済「年金大激震」特集は、「年金2000万円不足問題」を受けて、やっつけ仕事で記事をまとめたのだろうと思います。内容的には、「(786) 加給年金も含めて計算してみると、繰り下げ受給では損することになる」でお話しした、日経マネーの2019年6月号「特集2 年金の一番得するもらい方」のほうがずっとよくできた内容だったと思います。
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-c0ae3b.html

2019年6月22日 (土)

(790) Database や NoteTaker 内で計算したい。

(790) Database や NoteTaker 内で計算したい。

以前から、 Database や NoteTaker を書きながら(入力しながら)計算したいと思っていました。

2997 たとえば、図のような入力の時です。私の事務所では3種類の電気料金を払っています。電灯電力と夜間電力と、エレベータなどの三相の電力の料金です。支払う電気料を毎月 NoteTaker に記録しているのですが、合計金額もその場で計算して記録しておきたいのです。

シスマネ内で手軽に合計計算が可能なアプリケーションは、何種類かあります。
今回、シスマネのHpcalc、アプリとしての Dbcalc、LineCalc、CXP の4種類について、シスマネ内で合計計算をすませることができるか try してみました。

いろいろ工夫はしてみたのですが、上記のどれも、手軽には計算できませんでした。
結局、もっとも簡単手軽に計算できて、応用が可能なのは lotus123 を使うことでした。

そこで、lotus123を利用して手軽に計算する方法のことをお話しします。

2998 (1) 準備段階としてexkey.iniに一行を加えておきます。
「←この行を追加した」と記入してある一行です。
{F7}={F2}{Home}{Del}{Enter} という記述で、lotus123を画面に呼び出している状態で[F7]を押すことで、行頭の[']を削除するという動作です。

2997 (2) NoteTakerなどの画面で、計算したい領域(図の反転している文字列)をクリップボードに取り込みます。

2996 (3) Lotus123を起動して、A1セルと、C1セルにクリップボードからPasteしました。
 このときに、クリップボード経由の文字列の行頭に[']が挿入されていまので、数字としてではなく文字列として認識されています。

(4) カーソルをC1に置いておいて[F7]を押しました。セル内の行頭の[']が削除され、文字列から数字列に変わりました。数字列になって、lotus123のセル内で計算が行われ、51053と計算されました。
 [Fn]+[=]を押して、クリップボードにコピーしておきます。

2997 (5) NoteTakerに戻って、[Fn]+[+]を押してクリップボードからPasteします。
黒色反転部分の右側に51053の数字がコピーされた数字です。これで完了です。

当初にあげた4種類のシスマネ内で動作するアプリケーションは、2つまでの数字しか計算できないものが多いです。3つ以上の数字を計算できるのはlotus123以外にはありません。

シスマネ内で計算しなければならないシーンは多くはないのですが、Lotus123を使うことで手軽に計算できることがわかりました。

今後、便利に使っていこうと思っています。

[ご参考] 当初にあげたアプリケーションについては、以下の項目でお話ししたことがあります。

・シスマネのHpcalcについては、「(340)記録付き足し算 List Stat」でお話ししたことがあります。

・LineCalcについては、「(337)LineCalcの--最下行で機能する電卓のこと.(その3)」でお話ししたことがあります。http://we-love-

・CXPについては、「(344)テキストファイルで表集計CXP」でお話ししたことがあります。
 
・Dbcalcはクリップボードに取り込んだ数字をクリップボード内で計算する電卓ソフトの一種です。お話ししたことがあると思っていましたが、ブログ内ではお話ししたことがないことがわかりました。気が向いたらお話しします。

 

2019年6月18日 (火)

(789) 200LXの Exkey でアプリケーション起動を変更する

(789) 200LXの Exkey でアプリケーション起動を変更する。

前項に引き続いて、ブルーキーを押して起動するアプリケーションを変更することをお話します。
3998_1200LXのブルーキーの配列は、上の図のようになっています。

左から順に、ファイラー、アポイント、住所録、メモ、クイッケン、Lotus123、HPcalc、More、と並んでいます。
それらのアプリケーションの裏に(CTRLを同時に押すことで)、setup、ストップウォッチ、データベース、ノートテイカー、DataComm、DOS、ワールドタイム、システムマクロ、が起動できるようになっています。

しかし、初期設定の状態で、自分が頻回に使うアプリケーションが表に出ているわけではありません。
頻回に使うアプリケーションが裏(CTRLを同時に押すということ)に設定されているということもあります。
私の場合、頻回に使うのはアポイントメント、データベース、ノートテイカー、ファイラーなどです。
もっとも頻回に使うのは日本語入力FEP100です。

私は、200LXの上でその日や将来の予定を頻回にチェックします。また、Todoも頻回にチェックします。その日その時のできごとも、かなり頻回に記録しています。

データベースやノートテイカーを頻回に使うのだったら、 それらを Phonebook や Memo の裏に置いておく(CTRLキーを同時に押す)よりも、表側に出しておく(単独でブルーキーを押す)ほうが良いと考えるようになりました。
そうに考えて、 Phonebook のブルーキーを押したらデータベースが起動し、 Memo のブルーキーを押したらノートテイカーが起動するように設定しました。
このようにキー入力を変更するのに、まるはさん作成の Exkey というデバイスプログラムを使います。

今回、青色キーによるアプリケーションの起動を以下のように変更したので詳しくお話します。

3999_2私が頻回に使うアプリケーションは、日本語入力FEP100、アポイントメント、データベース、ノートテイカー、ファイラーなどです。(上の図)
そのほかに、Lotus123 や HP CALC も、使う頻度はかなり高いです。 Phonebook や Memo の使用頻度はあまり高くありません。DataCommやワールドタイムの使用頻度はさらに低いです。
ほとんど使わないようなアプリケーションは、ブルーキーから起動するのではなく、Moreから起動できればそれで十分です。

すべてのアプリケーションの中で、日本語入力FEP100の使用頻度が最も高いので、FEP100にはFilerキーを充てています。このことは、「(348)HP200LXでの日本語入力(FEP)起動キー」(2009年3月14日)でお話したことがあります。

また、「(A02)このセットの特異な操作体系(1)」(2010年2月24日)でも「日本語入力(FEP)起動キー」のことを詳しく説明しています。

Exkeyでの設定は、以下のような文字列をExkey.iniに加えることで実現させます。

 3997_1 さらに詳しく説明しますと、、、

(1) CTRLを押しながら Phonebook のブルーキーを押して Phonebook を起動させるには、
 {Ctrl+Phonebook}={Phonebook}
と書きます。

同じように

(2) CTRLを押しながら Memo のブルーキーを押してメモ を起動させるには、
 {Ctrl+Memo}={Memo}
と書きます。

(3) Phonebook のブルーキーを押して Database を起動させるには、
 {Phonebook}={Database}
です。

(4) Memo のブルーキーを押して NoteTaker を起動させるには、
 {Memo}={Notetaker}
です。

単にCTRLキーを押すか押さないか、つまり、(ブルーキーを押すという)表側で起動するか、と(CTRLキーを押しながらブルーキーを押すという)裏側で起動するかということでは、以上の(3)と(4)の書き方でよいのですが、ここでは2つのアプリケーションをトグルで切り替えられるように一行プログラムで設定してあります。

(5) ←(3)から変更
 {Phone}={Wait1}{<Database>!$1}{Phone}{Jump$2}{$1}{Database}{$2}
このプログラムによって、{Phone}のブルーキーを押したとき、
 ・Phoneが起動していればDatabaseを起動させます。
 ・(Databaseとかほかのアプリケーションが起動していて)Phoneが起動していなければ、Phoneを起動させます。

まぁ、つまりは Phoneと Databaseがトグルになっていて、どちらかが交互に起動するということです。
ただ、Databaseのほうを優位にしてあります。

(6) ←(4)から変更
 {Memo}={Wait1}{<Notetaker>!$1}{Memo}{Jump$2}{$1}{Notetaker}{$2}
上の(5)と同じような動作です。Memoと Notetakerがトグルになっていて、Notetakerのほうが優位です。

Exkeyの使い方については、「(作成中)exkeyによって操作がガラリと変わります」(2007年4月 9日)の項で書きかけたのですが、じゅうぶんには書ききれずに中途半端な「作成中」のままになっています。すみません。
ここでは説明途中のままになっていますが、exkeyは非常に便利なプログラムです。『ソフトウェアバイブル』やExkey.docを読んでみてください。私のブログ記事も参考にしてください。

今回お話した key200の設定も Exkeyの設定も、今後、また変わっていく可能性があります。
しかし、今のところ、この設定が 200LXの私の使い方にうまく合致していますので、とうぶん、この設定で使っていくつもりです。

(788) 200LXのデバイスプログラムkey200でダブルクリックを設定

(788) 200LXのデバイスプログラムkey200でダブルクリックを設定

200LXでキー入力したときに、そのキー入力を別の文字列入力に置換してしまうデバイスプログラムがあります。
ひとつは、もともと200LXに組み込まれているkey200で、もう一つは「まるは」さん作成のExkeyです。
どちらも便利なデバイスプログラムですが、使い方がちょっと難しいプログラムです。

そこで、この項ではkey200についてお話して、次項でExkeyについてお話します。

私の場合、頻回に行う一連の操作をシステムマクロに登録して、なるべく操作を簡略化するようにしています。
私は、Todoを管理するのにDetabaseを使っています。また、日誌を管理するのにNotetakerを使っています。
Img_232609どちらも同じような操作方法で、Todoのときは[Fn]+[F2]を押し、日誌のときは[Fn]+[F3]を押して入力しています。

システムマクロには、[Fn]+[F2] が押されたときに、Databaseを起動して→新しい項目を入力するために[F2]を押す、という操作を登録してあります。[Fn]+[F3] が押されたときには、Notetakerが起動されて同じような反応になります。

活動している日中は、Todoを記入するにしても日誌を記入するにしても、 [Fn]+[F2] あるいは[Fn]+[F3] を押せばよいのですが、暗闇で入力しようとするときに、ときどき間違ったキーを押してしまうことがありました。

私は、真夜中に目が覚めて新しいアイディアを思いついていることがあります。ところがそれを記録しないままで再び寝てしまうと、その何かのアイディアは朝になってすっかり蒸発してしまっています。「何かいいことを思いついたんだけどなぁ」という思いだけが残っていて、とても悔しい思いをします。

だったら、電灯をつけてメモできる環境にして、しっかりメモすればいいじゃないかとも考えますが、私の場合、そうすると完全に覚醒してしまって、再び寝ることができずに寝不足になってしまいます。

そこでkey200を利用して入力をさらに簡略化しようと考えていました。 key200を使えば、ひとつのキーをダブルクリックすることで、一連のキーを押すことを登録できます。今回は、[F2]をダブルクリックすることで [Fn]+[F2] を入力すると定義づけ、[F3]をダブルクリックすることで [Fn]+[F3] を入力すると定義づけました。

の動作をkey200で定義することを具体的にお話します。

3996_1key200というデバイスプログラムを使うことは、「(51)ダブルクリックの設定」(2006年5月10日)でお話ししたことがありますので、そちらも参照してください。

いままでは[alt]キーを2回押すことでアプリを終了させるという設定だけを使い続けていました。それが上の図の一行目の記述です。

今回は、[alt]キーのダブルクリックでアプリケーションを終了させる動作に加えて、[F2]あるいは[F3]をダブルクリックすることで、システムマクロが起動するようにしました。それが上の図の2行目と3行目です。下にその文字列を再掲しておきます。

======= mykeys.txt =======
^Alt Alt : Menu ^Menu Q ^Q  ! double clik of Alt key means [Menu][Q]
^F2 F2 : Fn F2 ^Fn ^F2 ! double clik of F2 key means [Fn]+[F2]
^F3 F3 : Fn F3 ^Fn ^F3 ! double clik of F2 key means [Fn]+[F3]
==========================

このように書いたmykeys.txtを c:\_dat に置いておきます。
key200の起動そのものは、autoexec.bat に、d:\bin\key200 c:\_dat\mykeys.txt と一行を加えておきます。
( autoexec.bat では シスマネを起動する 200 の前にこの行をおいておく必要があります)

以上のように設定することで、[F2]あるいは[F3]をダブルクリックすることで、[Fn]+[F2]あるいは[Fn]+[F2]を押したのと同じ動作をさせるようになります。

この設定で、真夜中に思いついたことを、はんぶん寝ぼけていても(笑)、200LXにメモすることができるようになります。
(そうできるといいなぁ、、、)

 

 

2019年5月29日 (水)

(787) 何なんだ!この日本語は!? これが文学部の教授の文章か?

  (787) 何なんだ!この日本語は!? これが文学部の教授の文章か?

私はほぼ毎月大型本屋さんで、各種の出版社のPR雑誌をもらってきます。
出版社のPR雑誌というのは、「(728)『広辞苑』第七版が出版された。編集者こそが辞書を引け」でお話ししたように、読書人に対して、とくにこの本を買ってほしい、読んでほしいという宣伝の意図で編集されています。
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/728-fbc0.html

出版社のPR雑誌ですから、記事の著者は自分のプライドを持って書いているはずですし、雑誌編集者は自社のプライドを持って編集しているはずです。

ところが、著者や編集者の能力不足のために、非常にみっともない文章になっていることがあります。記事の内容が悪ければ、読者をバカにすることになりますから、そんな文章を読まされる読者はとても不愉快に感じます。

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今回お話しするのは、「本のひろば」(2019年5月号)に掲載された「怒って神に」というタイトルの書評についてです。この文章は、小学生・中学生くらいのレベルのわかりにくい日本語です。「これが大学の文学部の教授が書いた文章なのか!?」と呆れて驚いたので、ここに書いておきます。

「本のひろば」は月刊のキリスト教書評誌ですから、キリスト教関係の本の書評が掲載されています。小規模の本屋さんではキリスト教関連の本の品ぞろえがあまりありませんから、キリスト教関連の新刊の(旧刊も)本を知るには、手ごろな書評誌だと評価しています。

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ここで評されている「怒って神に」(上沼昌雄著)の本は、神から預言者として召命され、神から逃亡をはかって、大魚に飲み込まれたヨナについての話のようです。

『ヨナ書』については、私がお話しするよりも、Wikipediaを読むほうがはやいでしょう。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8A%E6%9B%B8

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今回、まな板に載せるのは書評の中の一部の文章です。以下にテキストとして書き出しますので、一読してみてください。

(1)「ヨナは敵国の都ニネベを滅びから救うべく神の審判のことばを伝える預言者としての使命を帯びたユダヤ人の彼は、この召命に当惑し、神の前から逃亡を計る」

(中略)

(2)「評者に本書の白眉と思われるのは40ページ以上にわたり、三日三晩大魚のお腹ですごすヨナと共に生き物の生暖かい生理的な律動のリズムにあわせて暗黒のなかに過ごすその描写である」
という文章です。

まず、(1)の文章を検討します。
この文章には、主語(と思われる)語が2つあります。「ヨナは」という表現と、「ユダヤ人の彼は」という表現です。

一読して、この文章で書いている意味が分かりますか? 私は、再読、三読しても、よくわかりません。
句読点の使い方もメチャクですね。置くべきところに読点を置いていないので、区切りが長くなりすぎてさらに文意が通らなくなっています。

この文章に含まれている事柄を列挙してみると、、、、
1.ヨナは、神の召命に困惑した。
2.ヨナは、神の前から逃亡を計る。
3.神は、ニネベを滅びから救おうとした。
4.ニネベは、ユダヤ人であるヨナの敵国の都である。
5.神は、神の審判のことばを伝える預言者としてヨナを召命した。

これらの文を再構成してわかりやすく書き直してみましょうか。

神は、ヨナの敵国の都であるニネベを救おうとお考えになり、神の審判のことばを人間に伝える預言者として、ユダヤ人のヨナを召命した。神の召命は絶対的なものであるが、ヨナは敵国に行かなければならないことを恐れ当惑して、神の前からの逃亡を計った。

というよな感じになるでしょうか。元の文章と読み比べてみてください。

次に(2)の文章も読みにくい文章ですね。この文章に含まれている事柄を列挙してみます。
1.本書の中で、評者がとくにすばらしいと思う描写がある。
2.ヨナは大魚に飲み込まれた。
3.大魚のお腹の中は暗黒であった。
4.ヨナは大魚のお腹の中で三日三晩すごした。
5.その間のヨナ自身のことが描写されている。
6.大魚のお腹の中は生暖かくて、ヨナは生理的な律動のリズムを感じた。
7.その描写は40ページにもわたって記述されている。

こちらの文も書き直してみましょう。

本書の中で、評者がとくにすばらしいと思う描写がある。ヨナは大魚に飲み込まれたわけだが、大魚のお腹の中は真っ暗で生暖かかく、ヨナは生物としての大魚の生理的な律動のリズムを感じていた。本書では、その状況が40ページにもわたって描写されている。

(1)の文章はそれらしく再構成できましたが、(2)の文章はイマイチですかね。でも、元の文章よりはマシだろうと思います。

それにしてもびっくりしてしまうのが、元の文章を書いたのがシロウトじゃなくて、国立大学の他医学院文学部の教授だということです。
大学院の教授っていうことは、博士論文の指導もするわけでしょう。こんな中高生でも書かないような稚拙な文章しか書けない人が、大学院で指導しているんですか。文学部の大学院ってそんなにレベルが低いのかなぁ。

ちなみに、これを書いているときに気づいたのですが、「ニネベ」と記載してないですね。カタカナで「ニネ」と書いて、ひらがなで「べ」と書いてあります。(写真をよく見てください。「べ」はカタカナじゃなくてひらかなになっていますね)
これは、著者・編集者の校正モレでしょう。キリスト教関連の人が読むPR雑誌ですから、このような誤植はみっともないです。非常にはずかしいことです。(神様も怒っていると思いますよ)

ついでにもうひとつ書いておきます。

この教授は「白眉」という語を使っていますが、この「白眉」という語の意味がわかってないんじゃないかしら。「白眉」という語はこういう使い方をするんじゃないのです。

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図は「大辭典」(平凡社)(1936年に完成した当時最大の 国語辞典)の「白眉」の項を示しています。
「白眉」の元の意味ですが、優秀な五人兄弟がいて、その中の一人がとくに優秀でした。その優秀な人の眉に白い毛があったので、何人かのうちのとくに優秀な人のことを「白眉」というようになったのです。それを拡大解釈して、人じゃなくてものに関しても、とくにすぐれているものを「白眉」といいます。

だから、「一般的な意味で優れている」っていうのではなくて、いくつかの人とかモノが並立していて、その中でとくにすぐれているというのをいうわけです。

だから「白眉ほどじゃなくても、次にすぐれているのはどれとどれですか?」と聞かれたときに「これとこれとこれです」と列挙できるということが、意味として含まれているんです。列挙するのは、人とかモノで、一人ひとりとか一個ずつ、「個」として区別できるものです。「表現方法」のように、個別に明確に区別できないものに対して「白眉」とはいいません。

構造的に考えると、「白眉」という最優秀な人がいて、白眉の兄弟という優秀な人たちがいて、そのほかの人たちがいる。そういう三層構造の中のトップの人が「白眉」っていうわけです。

この評者は、「白眉と思われるのは」と書いていますが、「○○が白眉である」と断定的に書くものです。「なんとなく白眉と思われる」というようなあやふやな表現で使う語ではないです。

ちなみに、私の200LXの中に入っている、「大辞林」と「広辞苑」と「国語大辞典」「小学館百科全書」の記載も下につけておきましょう。

私の駄文のレベルならどうでもいいことですが、活字になるような文章を書く場合はしっかり辞書にあたって書くべきだと思います。(私は高校生くらいの時に「漢文」の授業で「白眉」の語は学習しましたけどね)

------------------- 広辞苑 --------------------
はく‐び【白眉】
  (1)白いまゆ。
  (2)[三国志蜀志、馬良伝](蜀の馬氏の兄弟五人はみな才名があったが、特に眉の中に白毛があった馬良が最もすぐれていたという故事から) 同類の中で最も傑出している人や物。「軍記物の―」
------------------- 大辞林 --------------------
はく_び【白眉】[1]
  (1)白いまゆげ。
  (2)〔「蜀書{馬良伝}」による。蜀の馬良が、五人の兄弟の中で最も優秀で、その眉に白毛があったことから〕兄弟中で最も優れている者。また、衆人の中で最も傑出した者、同類中で特に優れているもの。「歴史小説の―」
------------------- 国語大辞典 --------------------
はく‐び【白眉】
    1 白いまゆ毛。
    2 (蜀(しょく)の馬良は五人兄弟でそろって秀才であったが、特に馬良は最も秀れた人物でその眉毛に白毛があったという「蜀志‐馬良伝」の故事から)多人数、または、同種のもののなかで最も秀れている人や物。「歴史小説の白眉」
----------------- 小学館百科全書 ------------------
白眉 ハクビ
  兄弟でもっとも優れた者をいい、転じて、衆にぬきんでて優れた人や物をいう。「白い眉(マユ)」の意。中国、三国時代の蜀(シヨク)の馬氏には5人の兄弟がいた。兄弟みな字(アザナ)に「常」の字があったため「馬氏の五常」といわれ、いずれも才名高かったが、なかでも眉に白毛のある長兄の馬良(字、季常)が、もっとも優れていたと伝える『蜀志』の「馬良伝」の故事による。〈田所義行〉

2019年5月12日 (日)

(786) 加給年金も含めて計算してみると、繰り下げ受給では損することになる。

(786) 加給年金も含めて計算してみると、繰り下げは受給で損することになる。

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本日(2019年5月11日)の日経新聞に「シニア、年金納付いつまで?」という記事が掲載されていました。
記事のメインは、「保険料は何歳まで払う?」「年金は何歳から受給?」ということでした。

厚生年金の会社員の場合は、通常、65歳から基礎年金と厚生年金を受給します。記事によれば、70歳まで働くとした場合、65歳から70歳までは年金を受け取りながら年金を払います。
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そして、70歳でリタイアするとしたら、その時から保険料の支払いがなくなります。受給のほうは、5年間に払った保険料分が上乗せ計算されて、増額された年金が死ぬまで支給されます。

以上のことは、それはそれでよいと思います。

今回お話ししたいことは、65歳から70歳まで年金を受け取らずに「繰り下げ」をした場合の損得です。損あるいは得するとしたら、その金額はいくらなのかということも考えてみたいと思います。

まずは、(1) 5年間の繰り下げをした場合の単純な損得を考えます。つぎに (2) 加給年金を含めての損得も計算してみます。

Tuuchi
Caseによって金額が違ってきますので、「(712)年金の繰り下げ受給はかなりヤバい。繰り下げしない方がよい」に掲載した「通知書」の金額で計算することにします(上の図)。

3999
この図が、(1) 5年間の繰り下げをした場合の単純な損得です。
 1.  65歳になったら、基礎年金も厚生年金も受給する場合(左側)と、
 2.  5年間は基礎年金だけ受給して、厚生年金は繰り下げして受給しない場合(右側)
 を比較します。
 この表では、累積受給額に注目します。

3998
上の図は、1. と 2. で累積受給額を比較してみたものです。
図から読み取れるのは、80歳(直線がクロスしている点)までの受給額では 1. のほうが多く、80歳以降では 2. のほうが多いということがわかります。
80歳以上生きるとしたら、繰り下げ受給のほうが得ということです。
「主な年齢の平均余命」を検索してみると、65歳男の平均余命は17歳程度ですから、平均では82歳まで生きることになります。
以上のデータから、65歳から厚生年金を受給するよりは、70歳まで繰り下げてから受給するほうが、(平均寿命まで生きるとしたら)トータルの年金受給額は多いということになります。

さて、問題は「加給年金」も加味した場合です。「加給年金」は「年金の家族手当」とも言われます。配偶者との年齢差によって受け取る金額が変わってきますので、ここでは配偶者が7歳年下仮定して計算します。

3997
この図は、計算の一覧表です。上方の図で示した(712)の「通知書」では、年額39万9800円となっていますので、この金額で計算しています。

3996
図は、「加給年金」の受給を含めて計算して、5年間の繰り下げをした場合としない場合の比較です。
図から読み取れるのは、両者で累積受給額がほぼ同額になるのは85歳ということです。つまり、85歳以上生きれば得するという計算結果になっています。

上に書いたように、配偶者ぶんの加給年金を受けられる人が平均余命の82歳まで生きるとしたら、繰り下げ受給するとで損してしまうということになります。

ファイナンシャルプランナーなどの多くの人が、「繰り下げ受給が得」というようなことを言っています、配偶者がいる人の場合は「繰り下げ受給が『損』」となるのが一般的です。

以下「蛇足」

余分な計算ことですが、配偶者との年齢差が年金の累積受取額にどのように影響するかもお話ししておきます。

年齢差がゼロの場合は、もともと「加給年金」を受け取れません。(配偶者と同時期に配偶者のほうも年金を受け取れからです)
もし配偶者が20歳年下だとすると、85歳の時点では、加給年金がなくて繰り下げもしない場合の累積受取額は2383万円です。
20歳の年齢差があって繰り下げ受給すると累積受取額は3201万円になります。
その差は818万円(約34%)も多くなります。 あ、ごっつぁんです~(_O_)(ぺこり)(笑)。

[2019年5月12日の追記]

日経マネーの2019年6月号を書店で立ち読みしました。
「特集2 年金の一番得するもらい方」が、とてもよくまとまっている記事だと思います。

内容は以下の通りです。
・年金の一番得するもらい方 現役時代から知っておきたい
・受給開始年齢引き上げはある? 年金の最新動向を押さえよう
・年代&働き方別にもらえる年金額を予測
 ライフスタイルで差がつく 「65歳時点の年金・月額」
・見込み年金額が分かれば的確に人生設計が描ける 「ねんきんネット」 を活用しよう
・年金の繰り上げ ・ 繰り下げのメリットとデメリットを知る
 受給開始は60~70歳の範囲で選択可能
・お得な受給開始タイミングを検証! 生涯受給額&手取り額も要チェック
・働き方を工夫すれば年金は増やせる! 「68歳まで働き受給繰り下げ」 が王道?
・年金受給時期と仕事のバランス お金のプロ3人が語る

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