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2018年11月 7日 (水)

(768) 岩波英和辞典新板が book offで 108円.

(768) 岩波英和辞典新板が book offで 108円.

Img_20181107_181135 きょうは、 book offで 岩波英和辞典新板を見かけました。 108円でした。
 もちろん即座に捕獲しました。

 箱は古びていて、辞書もくたびれていましたが、Amazonでなら「可」というランクだと思います。

Iwanami Amazonでは1万円弱の価格なのに、どういうわけか、たったの108円。

 岩波英和辞典新板は、「(69)私の好きな辞書:岩波英和辞典(田中菊雄)」でお話したように、私の大好きな英和辞典です。
 1年くらい前に、MAXさんの息子さんに秘蔵してある新本を差し上げて、一冊少なくなっていました。新たにまた入手できて、とてもうれしいです。

 もっとも、最近は紙の辞書を引くことはほとんどなくなってしまいました。

「やま」さんのおかげで電子化されたこの岩波英和辞典新板が200LXの中に入っていますので、この辞書を引きたいときは200LXで手軽に辞書をひくことができます。
一般的な英和辞典でしたら、スマホでひくことができます。

Img_20181107_181206 それにしても、なんでこの辞書がbookoffの100円の棚に入っていたんだろう?

 すごく得した気分です\^o^/。

(767) 犬歯がポロッと、、、過去の健康記録.

(767) 犬歯がポロッと、、、過去の健康記録.

Img_20181107_111213今朝、洗顔・歯磨きをして、さて、朝食を食べようかと思ったときに、口の中に硬いものがありました。吐き出してみると左上の犬歯でした。

犬歯が取れてしまった跡を鏡で見てみると、どうも、犬歯の根本が虫歯になって取れてしまったようです。痛みはまったくありませんので、すでに神経は抜いてしまってあるようです。抜けた犬歯は自分の歯ではなくて、人工の歯(サシ歯)です。以前に治療してサシ歯を入れてあったかすかな記憶があります。

でも、私は記憶の保持力が弱いです(笑)。そのため、昔の治療のことを覚えていません。

そこで、以前にどんな治療をしたのか調べようと、200LXの過去の記録(日誌)を「犬歯」という語で検索してみました。

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03/11/22 左上犬歯の治療をしました. 虫歯のために詰め物がとれてしまったとのこと.この歯はすでに神経を抜いてある歯とのこと.そのため、弱くなっている.裏側も虫歯になっている.右上小臼歯の間にごみがたまって、炎症を起こしやすいから注意.昔の詰め物の周囲が虫歯になっている場所がある→次回でも治療.
03/12/01 歯科医院.左犬歯の内側とその隣の虫歯の処置.前回は、左犬歯の外側の詰めもの脱落の処置.周囲と底が虫歯になっての脱落.
05/06/30 健康:左上犬歯の痛みがあります.今朝から
07/06/30 健康:歯科医院.歯茎は全体に縮小.右の親知ずの歯間は方向を変えることで入ります.左上の犬歯の間の穴が大きくなった気がする→今回、虫歯を治療した.入りくくなったが、それでも入ります.全体的に、以前よりも通りやすくなるでしょう.
12/08/29 健康:歯科医院.左上犬歯の根本の虫歯(黒ずんでいる)治療.
15/06/17 健康)歯科医院.左上の犬歯の根本の虫歯を治療した.前回のかぶせ治療のあとは無問題.痛みもないし.
15/09/24 健康) 今朝、左の上犬歯が折れてしまった.以前から虫歯になっていたか.朝食のときに皿にコトッと何か小さな硬いものが落ちた.「歯かな」とは思ったが、折れ口を下で触るとざらざらしていて、鏡で見て確認した.皿は洗ってしまったので、落ちたものは回収しなかった.
--------------

記録では、15年前の2003年に左上犬歯の治療を受けています。しかし、これよりも昔の記録(日誌)は残っていません。探せば治療のときの領収書がでてくるかもしれませんけど。

この歯は15年以上前から治療を受けていて、自分では覚えていないけれど、約3年前にも今回と同じように脱落して治療を受けたという記録があります。

私は、歯のメインテナンスのために、1~2ヶ月ごとに定期的に歯医者さんに通院しています。いまから3週間先に予約を入れてありますので、次回の歯科受診のときに対処をお願いすることにします。

ま、そんな個人の健康記録の内容はどうでもいいのです(笑)。

お話したいことは、自分の健康情報も含めて、(1)日誌記録を保存しておく必要があるか、(2)どれくらいの期間保存しておくか、(3)膨大な記録が保存されているとしても、それをどのように検索するか、という問題です。

手帳のことが話題になる時期になっていることもありますので、次の項で手帳を含めての広い意味での「日誌(手帳)」についてお話ししようと思います。

2018年11月 6日 (火)

(766) 日本が財政破綻すると、どれくらいのインフレになるのだろうか?

(766) 日本が財政破綻すると、どれくらいのインフレになるのだろうか?

以前、私自身が「日本もそのうちにインフレが来るだろうと以前から考えています。「国家破綻」にまでは至らないだろうとは思いますが、1ドル400円くらいの円安にはなるだろうと考えて、身構えています」と書きました。((758) 『ハイパーインフレの悪夢』とベネズエラの現実

しかし、実は1ドル400円の円安という数字に根拠はありませんでした。また、今まで多くの財政破綻関連の本を読みましたが、どの程度の円安になるか、どの程度のインフレになるかということを、根拠を示して論じている本を見かけたことはありません。

そこで、今回は、断片的・独断的ではありますが、日本の財政破綻によってどれくらいのインフレ・円安になるかを考えてみます。

I. まずは、基本的なところから、日本の財政状況を見てみます。

財務省 Ministry of Finance Japanの「国の支出と収入の内訳は?」を見てみると、

Sainyuu歳出・歳入が98兆円ということですから、支出は約100兆円規模と考えてよいです。一般会計の歳入のうち、「租税及び印紙収入」は約60%の59兆円で、公債が34.5%33.7兆円です。
「租税及び印紙収入」のうち「所得税」は19.5%の約19兆円、「法人税」は12.5%の約12兆円、消費税が18.0%の約17.6兆円、その他の税収が10.6%約10兆円です。

今回、いちばんわかりやすくて計算しやすい「所得税」だけを計算して、それを元にして考えていくことにします。

Saishutu財政破綻を避けるためには、まずはプライマリーバランスがとれることを目標にすればよいでしょう。
「基礎的財政収支」を「租税及び印紙収入」でまかなえばプライマリーバランスがとれるだろうと単純に考えてみます。
具体的な金額でいうと、「租税及び印紙収入」の59兆円が1.26倍に増えて、基礎的財政収支の74.4兆円の規模になれば良いだろうということです。

そういうことで、インフレ・円安によって「租税及び印紙収入」が1.26倍になる状況を目指して計算を進めていきます。
(考えとして飛躍しすぎですが)インフレ・円安によって「所得税」が1.26倍になれば、「法人税」「消費税」「その他」もほぼ同じように1.26倍になると仮定してしまいます。
(もちろん、そんなに単純なはずがないのですが、私の能力では複雑にシミュレーションすることができません)

KyuuyokaikyuII. そこで、現在の所得税がどのように徴収されているかを見てみます。

国税庁のサイトの「給与階級別の税額」の表をそっくりそのまま、200LXのLotus123に入力して、検討することにします。

5998この「給与階級別の税額」では、納税者を「給与階級」で区切って、その階級ごとに構成比や納税額を示しています。

8996階級ごとの納税者数をグラフ化してみると、「年収」が300~400万円の階級に属する人が最多で、19.3(千人)いることがわかります。また、1000~1500万円の階級に5.7(千人)いることもわかります。

7998100万円の幅の中のいくらの金額を、この階級の代表値にしたらよいか検討したところ、100分の15の金額を階級の代表値にすると国の所得税収をうまく計算できることがわかりました。

「年収」が100~200万円の階級では「年収」115万円を代表の値とします。年収が1000~1500万円の階級の代表値は1075万円とします。こうすることで、計算がしやすくなるということです。

5997「年収」から「所得税額」を計算するのは、以前の「(663)200LXのsolverで、年収から手取り額を概算する」でお話したsolver式を使います。

たとえば、1000~1500万円の階級の代表値を1075万円とすると、所得税は97.78万円と計算できます。

7998_2この階級の人数は1995(千人)ですから、計算上のこの階級の所得税収は97.78万円×1995(千人)=19507.1億円計算されます([AI56]のセル)。実際の税収は[AH56]のセルにある20759億円で、ほぼ一致します。

このように各階級ごとに計算して、全部の階級の税収を合計すると右下[AI61]のセルの95272.9億円となります。実際の合計税収は[AH61]のセルにある94506億円です。この2つの数字の一致率は1.00811でほぼ同額となります。

7999どのように一致しているかをグラフ表示してみます。計算した税収の総額と、実際の税収の総額はほぼ一致するものの、図のようにズレが生じています。
どんな要因によるズレなのかはわかりませんが、納税者全体として考えて実際の合計税収にほぼ一致しているので、これで良いことにして先に進みます。

これから本題に入ります。

8996_2III. まずは、現状から2倍のインフレになったと想定してみます。図で示した各階級に属する人たちの収入がそれぞれが2倍になったとして、税収がどのように変わるかをもう一度solver式で計算します。

5996上で示した1075万円の年収が2倍の2150円になった場合の所得税額は414.66円と計算されます。

5995このようにして、2倍になった年収での所得税額を各階級ごとに計算して、その階級に所属する人数を乗じて、それらを合計してみると417511億円となります([AJ81]のセル)。これは、実際の税収の4.41倍の税収と計算されます([AK61]のセル)。

つまり、全給与所得者の年収が2倍になると、国の所得税の総額は4.41倍になるということです。

6996収入が2倍になると所得税の税収が4倍以上にもなるというのはちょっと驚きです。では、給与収入が1.5倍ではどうか? いや1.2倍ではどうか? と、給与収入の増加によって所得税収がどのようになるのかを計算してみてました。


6999_2数字の羅列では理解しにくいので、200LXの関数電卓のList Stat に入力して、グラフ表示してみたのが左の図です。([Forecast]で表示させます)
図のように。各ポイントはきれいな線の上に乗っています。

6998この曲線の式を見てみると、傾きが2.13で切片が1.02のExponential Curve です。式は、「所得税収=8^(給与の増加×2.13)+1.02」です。XとYの相関は1.00ですから、ほぼ完全にこの曲線の上に乗っていることがわかります。

4999ここまで計算してきたところで、この項の最初に提示した設定「インフレ・円安によって「租税及び印紙収入」が1.26倍になる状況」を計算してみます。
所得税収が1.26倍になるための給与増加の割合は1.11倍と予想(Forecast)できます。つまり、現状よりも11%のインフレになれば、とりあえずのプライマリーバランスが取れるだろうということです。

もちろん、現実がこんなに簡単にシミュレーションできるはずありません。
また、給与の増加が直接的に税収の増加に結びつくわけでもありません。
放っておいても社会保障費などはどんどん増加していきますし、国の歳入が増えればそれに伴って歳出も増えていくはずです。

しかし、今回、大雑把な上にも大雑把な計算をしてみたことで、国の財政逼迫が進むにしても、私が考えていたほどには大幅なインフレにならないんじゃないかと思うようになりました。

第一次世界大戦後のドイツや、第二次世界大戦後の日本ではハイパーインフレがおこりました。日本ではその後預金封鎖が起こり、デノミネーションも実施されました。しかし、現在の積み上がった国家債務はそういう状況とはかなり違うと思います。

日本でこれから起こると予想されるインフレは、そういうインフレ・ハイパーインフレとは惹起するメカニズムも違うのではないかと思います。

そのように考えてきて、この項の冒頭に書いた「1ドル400円くらいの円安にはなるだろう」というのは、せいぜい1ドル200円の円安程度にしかならないんじゃないかと考えを改めました。

もしかしたら、1ドル150円程度の円安とそれに伴うインフレくらいで財政破綻が回避されて、積み重なっている巨額の赤字もその後徐々に解消されていくのではないかと考えるようになりました。

(今回計算に使ったwk1シートをアップしておきます)200LXの液晶画面よりも広い画面で計算していますので、計算シートの広がりはパソコンの上のOpenOfficeなどで見てください)

(グラフは200LXでなければ表示できないと思います)3種類のグラフが入っていますので切り替えて表示してみてください)「ZEISH.LZH」をダウンロード

2018年11月 1日 (木)

(765) Lotus123の表集計シートをリストアップと順位決めに使う

(765) Lotus123の表集計シートをリストアップと順位決めに使う

Img_20181031_004325_2日経新聞夕刊に「就活のリアル」というコラムが連載されています。著者はハナマルキャリア総合研究所代表の上田昌美という人です。

今回、「優先する企業を迷ったら」「エクセルシートで順位決め」というタイトルで面白いことが書かれていました。

就活で受ける会社の一覧表をエクセルシートで作っておいて、5段階で会社に点数をつけて、その点数をトータルして志望度合いの優先順位を決めていく、という方法です。

一般的に、エクセルやLotus123のような表計算シートは、「計算」のために使うことが多いです。しかし、この新聞記事のように物事をリストアップして、順位付けに使うのも有効な使い方だと思います。
私も200LXのLotus123をこの同じような用途に使うことがけっこうあります。

Img_20181031_004352このような使い方では、必要な項目を迅速にリストアップしてしまいます。表集計シートに記入しておけば、いつでも見たり修正したりできます。
そのためには、デスクでエクセルのような高機能の表計算アプリケーションを使うよりも、
いつも持ち歩く200LXのLotus123に入力しておくほうが使い勝手が良いと思います。

このような目的で表集計を使うとき、(1)見やすいように行ごとにリストアップする、(2)項目ごとにつけた点数を集計できる、(3)点数を元にした並び替え(ソート)が簡単にできる、という性質がとくに便利です。

今回は、Lotus123の簡便な使い方として、私自身がどんな使い方をしてきているのか例をあげてお話ししてみましょう。

このような使い方は、表集計シートのもっとも基本的な使い方ですが、一時的に使って、そのシートを消去してしまうことが多いものです。

Files消してしまっていることが多いと思いながらも、今までのLotus123シートを総ざらいして検討してみました。まず、200LXのSDカード内にwk1ファイルが何個保存されているかチェックしてみました。そしたら、左図のように約700のファイルが残っていました。

その約700のwk1ファイルの内容もみてみたところ、手軽に使ってすぐに破棄してしまうようなファイルは、ファイルの大きさでいうと1.5kb~4.0kbくらいの小さなファイルばかりでした。

それらのいくつかについて、具体的にお話してみます。

9994[例1] 2005年2月に3人の職員が入職して全員で12人になったときに、事務所に勤務している人たちが、どれくら長期間勤務してくれているかを計算してみました。
一覧表にひとりひとりの採用年月を入力したのがこの図です。最長の人は12年勤務していて、最短の人が0.2年でした。日数に換算すると、前者が4457日、後者は74日です。

9993私はこのような数字を見ても、グラフ化しないと数字をうまく認識できません。それで、左図のようにグラフ化してみました。グラフを見ると計算しなくても平均2000日(5年くらい)勤務してくれていることがわかります。

9992{例2] 友人が訴訟トラブルに巻き込まれたことがあります。先方から170万円払えと言ってきました。先方と折り合いをつける弁護士費用が約10万円かかることがわかりました。
友人は170万円は高すぎるので、裁判で決着をつけたいと考えました。私は(裁判などで)トラブルが長引けばかえって負担が大きくなると考えて、先方の請求どおりに170万円の和解金を払って、即座に終わらせてしまうほうが良いと思うことを話しました。

この図では、右端のIの列が現在で、左の方に時間が流れるように入力してあります。右端の時間単位がゼロで、左端の時間単位が7単位です。
時間単位ゼロの「今」すぐに170万円を払ってしまえば、損害はカーソルがある180万円で済んでしまいます。

1単位の時間が経過するごとに、当方の主張が認められて和解金が10万円ずつ減少すると仮定したのが2の行です。

弁護士費用は、時間単位3までなら10万円で済みますが、交渉がこじれると、時間単位5以降は30万円くらいかかるだろうと予想しました(4の行)。

解決までの時間が長引けば長引くほど精神的なストレスが増加します。ストレスをお金に換算して入力したのが、5の行です。
家族にまでストレスがおよんだり、勤務先にもトラブルを知られて、最終的に退職金にまで響くかもしれないリスクを金額に換算して6の行に入力しました。

9991左の線グラフは、「和解金」の2の行と、それ以外のリスクも合計した8の行と折れ線グラフにしたものです。
交渉をしていくうちに和解金を減額することができる可能性はあるものの、長引くことでそのほかのリスクが次第に増加していくと友人に話しました。

結果的に、友人は先方の主張どおりに和解金を支払ってトラブルを処理しました。
高額の和解金を支払った当初、友人は悔しくてならなかったのですが、年月を経るごとに家族・勤務先への影響がなくてよかったと納得する度合いが強くなりました。もう10年以上も昔のことですが、いまになって振り返って考えると、即座に終決させてよかったと思います。

9999[例3] 女性の妊娠・出産に関して、新聞か雑誌に「妊娠率」「流産の可能性」「染色体異常の可能性」「ダウン症の可能性」の数字が掲載されていました。
25歳前後・30歳前後では妊娠率が27.5%で、流産の可能性が10%なんだそうです。
それが、35歳前後では妊娠の可能性が18%で、流産の可能性が25%だそうです。40歳前後になると妊娠率が5%に下がって、流産の可能性が40%に跳ね上がる。45歳前後ではそれぞれ1%と50%になる。

染色体異常とダウン症は、25歳前後の時を[1]とすれば、年齢が上がるに従って高率になって45歳前後では染色体異常の可能性は27倍にも増えてしまい、ダウン症の可能性が45倍にも増えてしまう、と書いてありました。

9998この数字をグラフ化してみました。折れ線グラフを見ることで、各種の危険性が増えていくことがわかります。

9989[例4] 3年前に引越したときにかかった引越し費用の一覧です。
業者に支払った金額と、費用の内訳と、いつ処理された(届けられた)かの一覧表です。
一覧表には、予定の日にちを記入して、遺漏がないようにしていました。
引っ越しにかかった費用の合計は約90万円でした。

9997[例5] 事務所のお掃除の計画表です。
私の事務所では業者のお掃除を年に4回入れています。
2月、5月、8月、11月ですが、それぞれの月によって、お掃除の項目が違います。
また、お掃除の内容によって費用も変わります。

一覧表をどこかに記録しておく必要があるので、私の場合、200LXのLotus123に表形式で保存してあります。これを見て、次回のお掃除の代金は早めに用意しておきます。

今回は、新聞記事をきっかけにして、一覧表形式でLotus123を使っていることをお話しました。

なにかのご参考なればうれしいです。

2018年10月25日 (木)

(764) 遺言書作成を弁護士に依頼するのは、ずいぶん高額.

(764) 遺言書作成を弁護士に依頼するのは、ずいぶん高額.

私は週に数回大型本屋さんに行って大量の本を立ち読みしてきます(ジュンク堂さんごめんなさい)(笑)。

71pnきょうは、新書の棚で『いますぐ遺言書を書きなさい』 (マイナビ新書)(発売2018/10/24)(大瀧靖峰著) を見かけたので、ざっと読んできました。

以前に「(602)遺言書作成の手引きは、ほとんどが非現実的だ」(2012年9月25日)というお話をしましたが、上記の本も、私としてはまったくお勧めできない内容でした。
そこで、この本の内容のことと、遺言書をどのように考えたらよいかということについてお話しようと思います。

まずは、上記の本の内容についてです。本の表紙の画像はAmazonから拝借しました。「内容紹介」もAmazonから拝借します。
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遺言は年をとってからゆっくり書けばいい? いやいや、いつ書くの?今でしょ!

「遺言書を書くのなんて、遠い先の話だ」、そう考えていませんか?
そう考えていると、イザ! というときに手遅れになります。

遺言書は家族への最高の贈り物。ラブレターです。
書くのは早ければ早いほどよいのです。

何となくその必要性を感じつつも、書いてこなかった「遺言書」について、その必要性を、弁護士である筆者が受けもった事例を交えつつ解説します。

遺言書によって、親族による骨肉の争いを避け、遺産相続の手間を省き、あなたの思いを大切な人に伝えましょう!
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これを読むと、本のタイトルも本の内容も良いと思います。要するに「なるべく早くに遺言書を書いておくのがよい」ということです。

そのことについては、「そのとおり」「早く遺言書を書いておくのが良いですよ」とお勧めします。
私もまったく賛成です。

でも、私はさらに付け加えたいことがあります。「いますぐ書く遺言書は、完全な遺言書でなくてもよいのです」「数カ月なり数年してから読み返して、さらによい遺言書に書き直す」ことをお勧めしたい。

、、というのは、自分の家族に対しても、財産に対しても、考え方が変わるものだからです。もちろん、考え方が変わるだけじゃなくて、実際に孫が生まれて家族が増えたり、あるいはだれか死亡して家族が減ったりもします。財産自体も増えることもありますし減っていることもあります。

遺言書を書いたことがない方は、「数年で家族や資産や状況がそんなに変わるかなぁ?」「家族や資産に対する『考え方』が変わるものかなぁ?」とお思いになるかと思います。

『変わります!』 自分でびっくりするほど変わるものですよ。
ご自身で遺言書を書いたことがある方なら、「そうそう、大幅に変わるんだよ」と実感すると思います。

「自分は変わらないと思うなぁ」という方は、それはそれで良いのです。それでも遺言書を書いてみることをお勧めします。

「自分は変わる可能性が高いなぁ」と思う方も、やはり、遺言書を書いてみることをお勧めします。

そういうことで、遺言書を書くのは一回だけではないのです。遺言書を書くのが早ければ早いほど、死ぬまでに書き直す回数は多いと思います。(そりゃ、当然でしょう)

私自身は、まだ30年くらい生きると思います。5年に一度ずつ遺言書を書き直すとしたら、6回書き直すという計算になります。

ところで、遺言書は大きく分けて「自筆遺言書」と「公正証書」の2種類の遺言書があります。

上記の本は弁護士さんが書いているため、「公正証書」遺言を勧めています。本の中に遺言書作成の費用が書いてあるかを探してみたら、相続財産が2900万円の例が書いてありました。費用は52万9200円だそうです。もちろんこれは概算で、CASEによって違ってくると但し書きがありました。

私の場合に当てはめれば、たったの2900万円の資産だとしても50万円×6回→300万円の遺言書作成の費用がかかるということなってしまいます。

222450新聞に掲載された「費用の目安」もご紹介しておきましょう。
2017年5月6日の日本経済新聞の記事です。右上の表には、1億円以下なら5万4000円とあります。

記事内容には、「弁護士や司法書士らに手伝ってもらうと少なくとも数万円の費用が上乗せされる」とも書いてあります。

また、「公正証書を作成する当日には、利害関係のない証人2人が立ち会わなければならない」ともあります。「公正証書遺言書」を作る方は参考にしてください。

私自身が作成している遺言書は「自筆遺言書」ですので、こんどはそのことをお話しましょう。

222720民法が改正されることで、2019年1月からは自筆遺言書が書きやすくなります。

新聞記事によると、遺言書関連の改正の要点は、(1)財産目録の部分はパソコンで書いて良い、(2)自筆遺言書を法務局に持参すると法務局で保管してもらえる、(3)法務局では自筆遺言書が法律的に有効かどうかをチェックしてくれる、(4)チェック済みなので、相続が発生したときに「検認」の手続きが不要になる、ということです。

いままでは全文を自筆で書かなければならなかったので、それがけっこう大変でした。民法が改正されるとかなり楽になります。(私の感覚からいうと、労力は全文自筆の半分以下になると思います)

それにしても、自筆遺言書を作るのはけっこうたいへんです。私が作るときは「よいしょ」っていう感じでとりかかって、一日かかりで作成します。とても面倒です。

222527確かに、自筆遺言書を作っておくのが良いのですが、この新聞記事のように、資産の一覧表だけでも作っておくのが良いと思います。

一覧表があれば、万が一、相続が発生したときに遺族はずいぶん楽だと思います。

この新聞記事には、「定期更新が大事」と書いてあります。そうなんです。上に書いたように、資産はかなり変化するものなんです。

「資産の一覧表」を作って余力があれば、エンディングノートも作っておくのが良いと思います。
というのは、家族が死んでから、遺言書がじっさいに効力を発揮するまで数ヶ月かかってしまうからです。
遺言書に書かれた内容が実行されるのは葬式が済んでから数ヶ月後のことです。その数ヶ月の間にするべきことを、エンディングノートに書いておくのが良いはずです。エンディンノートについては「(544)デジタル版「もしもノート」を作った」の記事を参考にしてください。

最後に「遺言書」のことを、もう少し追加して書いておきます。

ネットで検索すれば、「遺言書が法律的に有効かどうか」「遺言書の内容はどのように書くのが良いか」を、低額でチェック・添削してくれる法律家(行政書士など)を見つけることができます。

自分で書いた遺言書を専門家に添削してもらうと、より良い書き方を知ることができます。なによりもありがたいのは、遺言書が法律的に有効であるとチェックしてもらえることです。

自分の自筆遺言書を添削してくれた行政書士にとても感謝しています。

(今回のお話はざっと書いたので、あとで多少訂正すると思います)

2018年9月22日 (土)

(763) 200LXを使って『道具としてのファイナンス』の「第1章 投資に関する理論」を読む

(763) 200LXを使って『道具としてのファイナンス』の「第1章 投資に関する理論」を読む

Img_20180607_001735_2 前々項でお話した『道具としてのファイナンス』(石野雄一著)のことです。

この本の「はじめに」には、「この本にはほとんど数式はありません。なぜって、難しい計算はEXCELにまかせているからです」「この本は、ファイナンスの専門家でもない普通のビジネスパーソンのために書きました」とあります。

本としては、シロウト向けの本であって、EXCELを使って計算するとあります。ここでは200LXの金融電卓と Lotus123 を使って読んでいくことをお話します。
Lotus123は20年以上前の表計算アプリですから、機能的には現在のEXCEL機能的と比べると貧弱です。そのぶん、シンプルでお手軽に使えるという利点があります。そういう制約のもとで200LXを使っていきます。

まず、『道具としてのファイナンス』の目次を見てみます。
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序章 ファイナンスの武者修行
第1章 投資に関する理論
第2章 証券投資に関する理論
第3章 企業価値評価
第4章 企業の最適資本構成と配当政策
第5章 資本市場に関する理論
第6章 デリバティブの理論と実践的知識
第7章 ブラック=ショールズ・モデル
------------------
「序章」は飛ばして、200LXを使いながら「第一章」を読んでいきます。

第一章は、
------------------
1-1 将来価値とは、
1-2 現在価値とは
1-3 将来もらえる年金の値段を計算してみよう
1-4 正味現在価値による投資判断
1-5 正味現在価値(NPV)以外の指標による投資判断
1-6 資本支出予算
------------------
という項立てになっています。

1-1から1-3までは、前項(762)の「住宅ローンの計算」でお話した TVM (お金の時間的価値)アプリケーションで計算できます。

30ページの「あなたは5年後の100万円の現在価値を86.3万円と計算しました。このときの割引率は3%です。今度は86.3万円を年率3%で運用した場合の5年後の将来価値を求めてみましょう」という例を200LXで計算してみます。

9999200LXのTVM(Time Value of Money)では、5年後の価値(将来価値)(Future value)に100と入力します。利率(I%YR)は3%と入力します。年に1回の計算をするということで、P/YRに1と入力してから、Nに5を入力します。

9998現在価値を計算したい場合、[F8]のPresent Valueを押すことで、-86.26とイッパツで計算されます。数字にプラスとかマイナスの記号がつくのは、マイナスは自分の懐から出ていくお金、プラスは入ってくるお金と区別のためです。

9997逆に、現在の86.3万円が将来いくらになるか?は、FVにゼロを入力しておいてから、PVに86.3を入力します。

9996その後、[F10]を押すことで、-100.50の値を得ます。3%の利率のときに86.3万円が5年後に100.05万円になるということです。

200LXのTVMを使うと、お金の現在価値と将来価値を行ったり来たり計算できます。TVMを使うことでお金のタイムトラベルの感覚が身についてきます。
前項でお話したように、「お金の時間的価値」を身につけるということが、ファイナンスの考え方の中の最重要なことだと私は考えています。

999233ページに、「5年間にわたって、年末に100万円ずつもらえる年金型投資表人の現在価値は、割引率を3%とすれば」とEXCELで計算する例があります。
PMTに100と入力してから[F8](現在価値)を押せば、即座に-457.97万円と計算できます。

35ページに、「次に、毎年もらえる金額が違う年金型投資商品を考えてみましょう。このような場合は、さすがに公式はなく、キャッシュフローごとに現在価値を算出してそれを合計するしかありません」「1年目に100万円、2年目に200万円~5年目に500万円もらえる年金型投資商品の現在価値」という例があります。

9995200LXの場合は、金融電卓のうちの Cash Flow を使います。
年に1回の計算をするということでP/YRに1と入力して、利率は3%としておきます。Initial Flow はゼロとしておいて、100~500を入力してから、[F5](Net Present Value)を押すことで、1346.85万円という数字を得ます。

この Cash Flow 計算のことは、200LXのユーザーズ・マニュアルでは「途中の入出金が等額でない福利計算」(15-1)となっています。
一方、TVMは「途中の入出金が等額の複利計算(均等払い複利計算)と利率の換算」(14-1)となっています。

前項で、住宅ローンの計算のことをお話しましたが、ユーザーズ・マニュアル的にいうと、入出金が等額(均等払い)の複利計算」ということです。200LXは「金融電卓」なので、さすがにお金の計算は得意です。

1-4項の「正味現在価値による投資判断」は、200LXの Cash Flow の計算のことです。
38ページに、すぐ上図で計算した「年金型投資商品」を、1200万円で購入するという「プロジェクト」という例が出ています。1346.85万円の現在価値の投資商品を、1200万円の現在価値で購入すると儲けは146.85万円と書いてあります。

9994200LXの Cash Flow で計算したのがこの図です。Initial Flow に-1200を入力しておいてから、[F5](Net Present Value)を押して146.85万円という数字を得ます。

44ページに、「あるプロジェクト」ということで、初期投資1000万円で、1年目の資金回収が150万円、2年目以降が200、250、300、300万円、割引率5%という例がでています。200LXの Cash Flow では、22.09万円と簡単に計算できます。

999345ページには、内部収益率の話がでています。EXCELではゴールシーク機能を使って5.711%と計算するそうです。200LXの Cash Flow では、年利(I%YR)をゼロとしておいて、[F4](IRR%YR)を押すことで5.71%と計算できます。

1-6(資本支出予算)は、以上のことの応用問題です。
「正味現在価値 vs. 内部収益率、すごいのはどっち?」の話から、「資本制約がある場合」に話が進んでいます。EXCELのSOLVER機能を使って、制約(条件)がある場合の計算をしています。EXCELのSOLVERは多次元の方程式が解けますが、200LXのsolverでは1次方程式しか解けません。こういう機能はさすがに20年間の進歩だと思います。

章の最後に、「キャッシュフロー予測の注意点」として、「埋没するコスト」「機会コスト」「資金調達コスト」などの話が出てきます。企業で投資判断をする場合には、収益計算だけでなく、いろいろな配慮が必要なのだと思います。

2018年9月17日 (月)

(762) ファイナンス番外編. 200LXを最強の住宅ローン計算機に

(762) ファイナンス番外編. 200LXを最強の住宅ローン計算機に

前項で、『ざっくりわかるファイナンス』の本についてお話しました。
続いて、200LXを使いながら『道具としてのファイナンス』を読んでいくことをお話ししようと計画していました。

ところが、ふと、200LXのTVMが住宅ローンの計算に使えるなら、むしろ、200LXを最強の住宅ローン計算機にする話をしてみよう!と思い立ちました。

そこで、ファイナンス関連の番外編として、「HP200LXを最強の住宅ローン計算機にする」ことをお話ししてみます。

まず最初に、200LXを住宅ローンの計算機に仕立て上げるのに使用するアプリケーションのことをお話します。

今回使うアプリケーションは、(1) 200LXのシステムマクロ、(2)金融電卓のうちの TVM (お金の時間的価値)アプリケーション、(3)表集計 Lotus123 とそのグラフ機能、です。

0002動作としては、左の図のように、今回使うシステムマクロを読み込んでおいてから、1.システムマクロで TVM を読み込んで、2.システムマクロで Lotus123 を読み込んで、3. Lotus123 に必要な数字を入力して、4.返済年数ぶんのデータを Lotus123 に書き込みます。
5.残債が次第に減少していくグラフを表示させたり、6.返済表をプリントアウトさせることができます。

それでは実際に、今回のシステムの使い方をお話します。

Scrn0001(1)「LOANCALC.LZH」をダウンロードして、その中に含まれている loancalc.mac と loancalc.wk1 の2つのファイルをSDカードにコピーして、そのSDカードを200LXに装着しておきます。

9999(2) [CTRL}+[&...] のキーを押して、システムマクロを起動します。システムマクロに SDカードにある loancalc.mac を読み込みます。

「住宅ローン計算機」としての機能は、システムマクロを軸にして動作しますので、システムマクロを読み込みさえすれば、あとはキーを押すだけでグラフ表示やプリントアウトができます。

0003(3) [+-*/] のキーボタンを押して [HP CALC] を起動してみましょう。金融電卓のうちのどの機能が表示されていてもOKです。あとで、必要な機能に変更します。

(4) その状態で、[Fn]+[F1] を押します。TVM が起動して、上の図のように初期化されます。

0004(5) その状態で、[Fn]+[F2] を押します。自動的に、今回使う Lotus123 のファイルが読み込まれます。

! これで準備完了。200LXが「最強の住宅ローン計算機」になりました !

あとは、必要な数字データを入力して計算させるだけです。

0005(6) ためしにローン計算の数字を入力してみます。ローン借入金が3200万円、(固定)金利が1.5%、返済期間が25年という設定にして、数字を入力します。(カーソルがある部分は空白のままで)「Fn]+[F3] を押すと、この図のように、毎月の返済額は12万8千円と計算されます。

0006(7) さらに返済表を作るために、[Fn]+[F6] を押します。一年ごとの返済表を計算する画面が表示されます。
返済年を25年としましたので、[F2] を25回押します。[F2] を押すたびに、裏で Lotus123 にデータが記入されます。

(じつは、自動的に返済年数ぶんのデータを Lotus123 に書き込ませようとしたのですが、結局不可能でした)(そのため手動で書き込みします)参考:(621)必要な回数だけシステムマクロを自動実行する。

0007(8) [F2] を25回押したあとの画面がこの図です。最上行に、Group が25と表示されています。Remaining balance (残金) が 0.74(万円)と表示されています。残金はほとんどゼロに近いですから7400円は気にしないことにします。(念のため)最後に [ESC] を押して計算モードから抜けておきます。

0008(9)  Lotus123 の [123] キーを押すと、返済一覧表ができていることがわかります。(一ヶ月ごとの返済表も作れるのですが、今回はパスします)

さらにグラフ表示までしてみましょう。

0009(10) グラフ機能にデータを入力させるために、[Fn]+[F7] を押します。実際にグラフを表示させるには [F10] を押します。ローン残高が徐々に減少するようすがわかります。元金3200万円が約半分になるのはいつ頃でしょうか? グラフからは14年目くらいです。「ESC] を押してグラフから表に戻ると正確な数字を見ることができます。

(11) おまけ機能は返済一覧表のプリントアウトです。[Fn]+[F8] を押すことで、SDカードに chrtprnt.txt というファイルで出力されます。このファイルをパソコンに取り込んでプリントアウトしてください。

(12) さらにおまけです。SDカードにプリントファイルが存在している場合は、[Fn]+[F8] では上書き出力できません。エラーになります。上書き出力する場合は [Fn]+[F5] を押してください。

以上で、200LXを「最強の住宅ローン計算機」にする話は終わりです。

(13) もう一度、(4)から繰り返すために、入力した数字データを消去するには、[Fn]+[F9] を押してください。

(14) (そのままでもかまいませんが)「ローン計算機」機能を終了させるには、[Fn]+[F10] を押してください。

2018年9月14日 (金)

(761) ざっくり分かるファイナンス.方法論とツール

(761) ファイナンスを学ぶ。方法論とツール。

前項で、「ファイナンスは関数の世界なので金融電卓などのツールがないと学習さえもできない」とお話しました。
そこで、繰り返しにはなってしまいますが、ファイナンスの学習のことをお話しようと思います。

ツールが手元になくて、ファイナンスの学習をしようと考えて本を読んでも、単なる「お話」を読むだけになってしまいます。
昔の言葉で言えば「畳の上の水練」ですね。ピアノを持っていなければ名ピアニストにはなれないのと同じです。

Img_20180729_195533大型書店の棚を見るとファイナンスの本はそれなりに揃っています(白矢印)。この本棚の本はほとんどぜんぶ目を通しました。エクセルなどのツールを使うことを前提として書かれたファイナンスの一般書は『道具としてのファイナンス』(石野雄一著)だけです(赤矢印)。
また、私としてもこの本がイチバンのお勧めです。(ほかに、MBAを目指す人のためとか、企業の中のファイナンス専門の人のための本はいくつかあります)

Img_20180730_181303エクセルなどのツールを使わなければほんとの意味でファイナンスの理解できないと思いますが、「ファイナンスついて他人が言っていることの意味がわかればいい」ということでしたら、同じ著者の『ざっくりわかるファイナンス』(光文社新書)がお勧めです。

前項で書きましたが、ファイナンスを実務で使うわけではなくて、自分自身が理解しておくだけで良いのなら、エクセルを使うより200LXに装備されている金融電卓とlotus123を使うほうが手軽で学びやすいと思います。

Img_20180607_001735この項では、『ざっくりわかるファイナンス』の本についてお話して、次の項で200LXを使いながら『道具としてのファイナンス』を読んでいくことをお話しします。

『ざっくりわかるファイナンス』の本の「はじめに」には、「本書は学問的な話や関数などを使った小難しい計算式は一切なし、計算はかけ算・割り算止まりです。つまり、ふつうの読解力と算数の知識さえあれば、最後まで苦労せずに読み進めることができるはず」と書いてあります。
つまり、この本を読むことで、知識としてはファイナンスのことがわかるけれど使えるようにはならない、ということです。

この本のAamazon review を見ていくと、この本の性質がわかります。
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「ファイナンスって何?会計と違うの?」というレベルの人にぴったり
投稿者:木村勝哉
「ファイナンス」という技能が具体的にどういう能力・作用を持つのか、「ざっくり」でありつつも何となくイメージ出来た。
「会計」と「ファイナンス」の区別もつかない人が「へぇー、経営者ってこういうことをやっているんですね 」くらいの感覚で読むのに合っている。
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というreviewが、この本をもっともよくとらえていると思います。

別のreviewで、
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タイトルに惹かれました。
投稿者KY
読んだときには、なるほどと思いました。
しかし、今、内容を思い出せないということは。もう一度読みます。
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このreviewもこの本の内容をとらえています。
読みやすい本というのはすらすら読めます。しかし、自分の手を動かしてカラダで理解しなければ、身にはつかないものなのです。

この本の Aamazon review には良い評価がたくさんついています。review というのは、とても良くできたシステムだと思いますが、どういう立場の人が評価しているかを考えながら読む必要があります。

この本は、実際に使えなくても知識として理解できれば良いという人にとっては、よくできた読みやすい本だと思います。

Koubunshaさて、そのように考えながら、出版元の光文社のサイトに掲載されているこの本の目次を見てみます。

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目次
第1章 会計とファイナンスはどう違う?
キャッシュと利益/「過去」か「未来」か/横文字の多いファイナンス/「現金商売が強い」といわれる理由/「融資」も「預金」も「投資」である/「無借金経営」は債権者の発想/株主と債権者のマインドの違い/経営者の役割とは? ほか
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第一章では、そもそも「会計とは何なのか?」ということを書いています。「会計」についてのざっくりしたまとめと復習です。「会計」のことを俯瞰してとらえるということでは、とてもよくできた書き方だと思います。

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第2章 ファイナンス、基本のキ
三つの意思決定に関わること/利益重視の落とし穴/会計からファイナンスへ/リターン=利回り=収益率/期待収益率/負債コスト/株主資本コスト/資本コスト/欧米に経常利益の概念がない理由/WACCを認識していない経営者/負債の節税効果/投資家の信頼を得るには ほか
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第二章で説明しているのは、「じゃあ、ファイナンス」というのはどういうことか?ということです。
この章は「ファイナンス」のまとめです。ファイナンスの概論です。どういうことを扱って何をめざしている学問領域かということです。説明が上手だと思います。

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第3章 明日の1万円より今日の1万円?お金の時間価値
お金の価値は、そのお金をいつ受け取るかで変わる/複利の考え方/将来価値の計算/現在価値の計算/永久債の現在価値/成長型永久債の現在価値 ほか
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第三章のキモは「お金の時間的価値」です。この概念と計算が「ファイナンス」の最も根幹になっている考え方です。"Time Value of Money " ということです。

Tvmここでイキナリ200LXの画面を出しちゃいます(笑)。TVM (Time Value of Money)の画面です。TVMは、200LXの金融電卓のうちで、おそらくもっとも頻回に使う機能だと思います。住宅ローンの計算なんかに使う画面です。住宅ローンということ自体が、「お金の時間的価値」そのものなのです。

(シミュレーションとして)住宅ローンの計算ができるということは、もう、ファイナンスが半分くらい実感できるということです。
ここで寄り道して、「住宅ローン」計算のことをちょっとお話しします。

住宅ローン計算で必要な要素は「借入金」「利率」「返済期間」の3つです。この3つの要素から「(毎月の)返済金額」が計算されます。
「借入金」というのは、お金の現在価値 present value のことです。「利率」はinterest、「返済期間」はperiod(時間)、です。「返済金額」には「元金」返済分と「利息」返済分が含まれているはずです。「将来価値」の future value は完済の時はゼロとして計算しますが、ローン借り換えのときに表面に出てきます。

ファイナンスの本では、どの本でも「将来価値」とか「現在価値」などの概念を説明するのに苦労します。でも、200LXを持っている人に対してだったら、ズバリと「住宅ローン計算をするTVMのことですよ」「自分でローン計算をして『お金の時間的価値』を実感しましょう」といえば、それで済んでしまいます。

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第4章 会社の値段
事業価値と非事業価値/フリーキャッシュフロー/減価償却/運転資金の増加分/割引率はWACCを使う/企業価値の計算/株価が高すぎるときは…… ほか
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この章から実際の「ファイナンス」の話に入ります。もちろん、「お金の時間的価値」ということがわかっているということが話の前提になっています。

簡単に言ってしまえば、「会計」っていうのは単年度のことなのですが、それを住宅ローンを逆にしたように積み重ねて、「お金の時間的価値の計算」で現時点の金額に計算し直せば、現在の会社の値段になるということです。それを詳しく計算するだけのこと。

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第5章 投資の判断基準
投資判断の決定プロセス/NVP法/割引率は高すぎても、低すぎてもよくない/本社機能のNVPがマイナスの理由/IRR法/回収期間法/プロジェクトの数だけWACCが存在する ほか
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この章で言っている「投資」っていうのは、会社の内部でプロジェクトに投資するということです。混同しがちですが、株式投資とは別の話です。プロジェクトが将来稼ぐ金額を積み重ねて、逆住宅ローンの計算をすれば、そのプロジェクトの金銭的な価値を計算できます。それによってそのプロジェクトを実行するか(つまりそのプロジェクトに投資するか)の判断に使うということです。

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第6章 お金の借り方・返し方
レバレッジ効果/MM理論/節税効果分だけ、企業価値が高まる/負債を増やしすぎると、企業価値は低くなる/最適な資本構成とは/「負債を減らす」のはいいことか?/リスクを嫌うお金/格付けの誤解/配当のメカニズム/配当と企業価値/自社株取得/企業のライフサイクルと分配/経営者の意思決定のためのツール ほか
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自社のカネでプロジェクトに投資するか他人のカネを使うか、どちらが効率よく稼げるかていうことです。住宅ローンを計算するのに、頭金をいくら用意するか、借入金をいくらにするかという話と似たようなもの。

ただ、会社だから儲かったカネから返済しなければならないし、株主に配当も払わなきゃならない。それでも利益がでていれば税金を収めます。

経営者は自分の成績を上げるのに、そこらへんを総合的に考えて経営しますってことですね。

最後にもういちど面白いreviewを紹介しておきます。

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良書!ではあるが。
投稿者そして誰もいなくなったりならなかったり。

ファイナンスについて、非常にわかりやすく解説した良書。★5つでもよい。

しかしながら、ファイナンスは所詮、学問・理論であって、企業経営にとって絶対的な価値を有するものではない。そもそもお題目のように繰り返される「株主価値」についても、経営者や経営に携わる者で、株主価値が一番大事な価値観だと本当に信じている人は皆無だろう。ファイナンス理論はそもそもそこに一番大きな問題があり、現実と乖離してしまう部分が出てくる。

たとえば、非常に多くの経営者が愛読していると聞く「ビジョナリー・カンパニー」のように、企業理念に示された価値を貫くこそが最も大切であるという考え方の方が、より今日的であると言えるのではないか。
著者は負債を増やさない経営者を「前近代的」と非難するが、もしかしたら、著者の主張の方が「前近代的」ですらあるかもしれない。

いずれにせよ、現下の世界同時不況の下では、レバレッジを効かせるべきという経営理論の旗色が悪いことは事実であり、「日本の経営者は経営の基礎がわかっていない」と嘆いても、企業の中ではあまり同意が得られない。
同意してくれるのは、著者のように、まさに資本コストを飯の種にしている方や、主にM&A・投資関係の仕事をしていて、自らの業務を正当化する理由を探している人々しかいないであろうことに留意する必要がある。

要は、ファイナンスの知識はビジネスマンの嗜みですが、信仰みたいなものなので、人に押し付けると嫌われる可能性が高いということです。、
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このreviwerは、会社の経営のことがよくわかっている人なのかなぁ、、、どうなのかなぁ、、、

私は営利企業のサラリーマンをしたことがないし、弱小企業しか運営したことがないので、大きな会社の経営とか内部事情のことはまったくわかりません。

でも、「ファイナンスは所詮、学問・理論」って考える人がいることは覚えておきたいと思います。

2018年9月11日 (火)

(760) ファイナンスを学ぶにはツールが必要。

(760) ファイナンスを学ぶにはツールが必要。

Img_20180910_092246_2最新号(2018年9月15日)の週刊ダイヤモンドの特集は「ファイナンス思考」でした。副題に「PL脳をぶっ壊せ!」とあります。

今回は、「ファイナンスを学ぶにはツールがないと難しいでしょう」ということと、「ツールとしてはHP200LXが最適でしょう」ということをお話します。

Img_20180910_122300この特集の最初の方に、ここで言っている「PL脳」とはどんなことか、「ファイナンス思考」はどういうものか、ということが書いてあります。

「PL脳」とは、「目先の売りあげや利益を最大化することを目的にした短期的ジリ貧の発想」とあります。ほかのことは考えなくていいから、とにかく売上をあげろ」ということのようです。でも、今どきそんな会社があるかなぁ、、

他方の「ファイナンス思考」は、「将来に稼ぐと期待できるお金の総額を最大化しようとする未来志向の発想」だそうです。ま、言いたいことはわかります。

この特集全体のあとのほうに書いてあることはともかく、この見開き2ページは過不足なく、とてもまとまってうまく書かれています。(図の文字が小さくて読みにくくてすみません)

このページのあとに、ストーリー仕立てになった話が続きます。私は、そういうストーリー仕立てはキライです。「お話」になっていることで問題の焦点をぼかしてしまうと思います。ぎゃくに箇条書きになっていて、スバリと本質なことが書いてあれば読む気になりますが、くだらないストーリーはまったく読む気になりません。

Img_20180910_122333_2この特集で、引き続いて書いてあるのは、「世界動かすGAFAの財務」という説明です。GAFAというのは、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンのことです。
「日本企業とは桁違いの財務戦略によって、驚異の成長と競争優位性の確立を果たしてきた」とありますが、そうでしょうか?
業態が違えば、財務戦略は大きく違うはずです。GAFAは基本的には情報産業ですから、トヨタなどの製造業とはまったく違います。

同じ業態の中での財務戦略の違いを論じるなら話としては面白いかもしれませんが、比較の対象がなくてこの業態だけを論じでもどうかなぁ、、、

「最初に注目したいのが、PLの研究開発費だ」とあります。この業態では、自転車操業のように、研究開発費をかけていかなければ進歩・成長がないのです。巨額の研究開発費を続けるのは当然のことで、驚くようなことじゃない。

また、ここでは研究開発費が巨額であることを書いていますが、「額」ではなく、売上や利益に対する研究開発費の「率」を問題にすべきだと思います。

Img_20180910_122351このページは、「PL無視の異次元戦略で世界をのみ込む」「なぜアマゾンは最強なのか」というタイトルになっています、アマゾンは設立されてからしばらくはずっと赤字が続いていたでしょう。
赤字にもかかわらず巨額の投資をしてきた企業です。
このやり方は一種のバクチだったんじゃないですか?
当事者としては勝算があっての戦略だったと思いますが、常識外れの戦略だったと思います。

賭けに勝った企業を見て、あとづけで「すごい」って言っているだけのように思います。

今後、アマゾンがさらに大きくなって、大きくなりすぎてしまえば、戦略を変更していく必要が出てくるはずです。池の中に住む巨大クジラが無限大に大きくなれるわけではないですから。

Img_20180910_122416さて、特集の最後に「超基礎だけ理解」「ファイナンス入門というページがあります。

ここでの解説は、ほんとにサワリだけです。

「本特集はPL脳に陥らないためにファイナンス思考を備える必要性を強調することに主眼を置いている」「ファイナンスの具体的なスキルを全て伝授することは目指していない」とあります。「ここでは、ファイナンスの概念や手法だけをお伝えする」のだそうです。

左側のページでは、「現在価値」について説明しています。
次のページで、「現在価値」の考え方の応用として、「NPV(正味現在価値)」、「IRR(内部収益率)」が説明されています。さらに、読み飛ばしてOKとして、「WACC(加重平均資本コスト)」にも触れています。

それくらいの説明で、今号の「ファイナンス思考」の特集は終わりです。

Img_20180910_141824週刊ダイヤモンドは、約1年前にも「会計&ファイナンス」「超理解」という特集号を出していました。「これからの必須スキル」「まるごと一冊」と表紙に書いてあります。

この号は、会計についてはいろんな企業のケーススタディです。系統的に学習できるわけじゃない。
ファイナンスについても、考え方・概略を紹介しているだけです。

今回の特集を読んでも、約1年前の号を読んでも、こんなに大雑把な解説で理解できる人がいるんだろうか?と思います。

この項の最後に、私がお話したいカンジンなことを書いておきます。

「会計」の学習では、いろんなcaseについて、自分の手を動かして電卓などで計算しないと身につかないです。
概説本を読んで表面的にわかった「気」になっても、すぐに忘れてしまいます。実務での応用もききません。

「ファイナンス」の学習は、「会計」よりもさらにやっかいです。
というのは、「会計」は足し算と引き算の世界なので電卓で間に合うのですが、「ファイナンス」は関数の世界なのです。エクセルなどの表集計とか金融(ファイナンス)電卓などの特殊ツールがないと、学習さえもできないです。まったく応用はききません。

ファイナンスを学習するツールとして、もっとも手軽なのがHP200LXです。エクセルではないですが、LOTUS123という表集計アプリが装備されていますし、(今でも)最強の金融電卓が装備されています。

HP200LXは、ファイナンスの学習に関して、20年前からず~っと最強の学習ツールだと思います。しかも、それが中古で数万円で入手できますから使わない手はありません。

アマチュアの私がファイナンスを学習するのには、200LXはいいおもちゃです。ただ、ファイナンスのプロが実務に使うとなると、、、たぶん、エクセルを使わざるを得ないだろうと思います。

2018年9月 4日 (火)

(759) インフレや国家破綻、大規模災害に対応できる資産フォーメーション。

(759) インフレや国家破綻、大規模災害に対応できる資産フォーメーション。

前項の続きです。

41c4fujwinl_2アマゾンのサイトで見てみると、『国家破産はこわくない』(橘玲著)の内容紹介には、
「2020年以降、日本の国家財政は破綻する──。これはたんなる推測ではなく、財務大臣の諮問機関が2015年10月9日に公表した「我が国の財政に関する長期推計(改訂版)」にはっきり書いてあることです。
財政収支を改善できなかったらどうなるか、経済官庁のなかで内密に議論されていたことがいまや公の場で当り前のように論じられるようになり、その「可能性」を否定する人はもはやいません」とあります。

国の機関が2020年以降に日本の国家財政が破綻すると公表しているとのことですね。
確かに、GDPの何倍かの累積した財政赤字があって、現在も歳入の倍くらいの予算を使っている国ですから、このままでは一直線に財政破綻に進むと思います。
でも、私の考えは、現在のベネズエラのような形で破綻するのではなく、大幅な円安になることで累積した財政赤字が縮小して落ち着いていくのだろうと予想しています。

いっぱんに、財政破綻に至るには、1.大幅な円安、2.大幅なインフレ、3.増税、が起こってくると言われています。国としては、国家予算を縮小せざるをえません、予算の縮小は、おもに社会福祉関連の予算を減少させることになると思います。

以前に、「アマゾンの書評を読むのも読書のうち」というようなことをお話しましたが、今回も『国家破産はこわくない』のレビューを読んでみます。中には秀逸なコメントがありますので引用します。

「2級を目指す者」という方が、本書を要約してくれています。感謝。
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「財政破綻ときくと円が紙くずになりそうなイメージがある「しかし」「ある朝、目覚めたら日本円が紙くずになっていた、などということは絶対にない」

「アベノミクスの楽観、悲観、破滅(1~3)ごとに今後のシナリオを設けてそれぞれどうしておけば良いのかというと」

「第一ステージ:国債価格が下落、金利が上昇する」
「第二ステージ:円安とインフレが進行し、国家債務の膨張が止まらなくなる」
「破滅ステージ:日本政府が国債のデフォルトを宣告、IMFの傘下に入る

「第一ステージでは、普通預金が最強の金融商品」
「第二ステージに入れば、以下の三つの対策」
●国債ベアファンド  (日本国債が下がると、利益を生まれる)
●外貨預金
●物価連動国債ファンド(インフレになるほど、価格が上がる)

「可能性は極めて低いが、「預金封鎖」「新円切り替え」などが起こる破滅ステージでは、以下の対策」
●日本国債ベアETF
●海外銀行の外貨預金
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アマゾンのレビューはありがたいです。

「元国債トレーダー」の「ところてん」という方のレビューも一読に値します。
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「なかなかいい本です」
「著者が言いたいことは「構造問題はいずれ顕在化する」ということに尽きると思います」
「著者が勧めている「普通預金」についても、いくつかの金融危機を現場で経験したものとして納得できるものがあります」
「パニックの時には一番に「流動性が枯渇」するからです。リーマンも山一もこれで潰れました」
「次の危機の際は、「日本国政府」だけでなく「あなた」の流動性が枯渇するとも限りません」

「いずれにしても日本がバブル期並みの5%程度のGDP成長率を達成し構造問題が「解消」でもしない限り、将来のある時点で「構造問題が顕在化」し政府の資金繰りが行き詰まり、大幅な財政支出の削減が必要になる可能性はそれなりに高いと思われます。その場合は、医療費のカット、公務員の給与カット、不要不急の公共事業などのカット、補助金の大幅見直しなどによるドラスティックな支出削減は避けられないと思います」
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・私も、これはそのとおりだと思います。それに加えて「年金などの社会福祉予算のカット」も実施されると思います。

「ちなみに実務に携わったものとして、今一番心配しているのは「南海トラフ地震」です」と書いていますが、私は、自然災害や北朝鮮からのミサイルとかは考えてもしょうがないと思っています。なにがきっかけになるかはわからない。問題なのは、きっかけではなくそれに続いて起こってくるインフレや財政破綻です。

将来起こってくるインフレや財政破綻について、いろんな人がいろんなことを言っていますので、それらを考察してもきりがないですね。いろいろんの案は玉石混交ですし、実際に起こってみないと、どれが正解とも不正解とも言えません。

最後に、私が考える平時および危機対策の資産フォメーションについてまとめておきます。

(1) まったく収入が途絶えたときでも、平時なら1年間くらい生活できるだけの「手がね」は用意しておく。これは、流動性が高い必要があります。普通預金でも定期預金でも良いと思います。(国内で生活することを考えて円預金です)

Yamatati(2) それ以上の金融資産は投資信託にしておく。これは、橘玲や山崎元の著書(左図)にあるように、日本株と世界株のETFなどに50%ずつ投資するのが、まぁ原則だと思います。個人的には「ひふみ投信」のようなアクティブファンドとか、高配当のリートなんかも良いと思います。

(3) 国債価格の下落とか、金利上昇などのインフレサインが出てきたら、海外資産の比率を上げる心づもりをしておく。(金利が2~3%くらいを考えています)

(4) さらに資産に余裕があれば、海外の証券会社・銀行の口座を作って、海外資産の届け出が必要になる5000万円以内で、金融商品を買っておく。(これはバフェットさんのいうようなNYダウのETFとか世界株ETFなどがよいと思います)(そしたら、前項のベネズエラの話のように、5~6年は国外に居住できます)(国家破綻の混乱は、数年で沈静化すると言われています)

私自身は、平時のことも、ハイパーインフレや国家破綻時のことも考えて、なるべく上記のフォーメーションに近づけています。

ついでにいうと、「金の延棒」とか「不動産」のような現物資産は、最低限の保有にとどめるのが良いと考えています。流動性(現金化)に難があることと、海外(あるいは国内の辺境地)に避難するときに足手まといになると考えるからです。

ただ、状況によっては国内の居住用不動産を購入するのも良いかもしれないとも思います。国家破綻時には、外貨資産は高騰していて、不動産価格は暴落しているでしょうから、自給自足用の耕作用地込みの不動産を入手して、隠棲してしまうこともひとつのオプションとして考えています。

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