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2020年9月22日 (火)

(885)発刊されなかったPTPの52号

(885)発刊されなかったPTPの52号

Thaddeus Computing からの The HP Palmtop Paper は 2000年の May/Aug [51]号まで発行されました。
Ptp51

この号のPublisher's Message には、「この号が印刷の最後の号です。今後は、www.PalmtopPaper.comのWebサイトで同じ精神でPalmtopユーザーをサポートします」「Ultimate Palmtop Storeがスポンサーとなっているため、無料です!」「Webでオンラインでお会いしましょう!」と書いてあります。しかし、次の号のPTP(52号)は、Webで発刊されたはずなのですが、当時、目にした記憶はありません。

ところが、最近になって52号の記事の一部をWebで読むことができたので、そのことをお話します。

新聞で「ソフトバンクグループがオプションの大きな仕組みを仕掛けたのが株価変動の原因」というような記事を見かけました。
20200905_180543240_20200921235401
それで、オプションのことをもう少し学んでおきたいと思いつきました。

「200LXのsolverようのブラック・ショールズの計算式がPTPに載っていたことがあったなぁ、、」と思いだして、PTPとブラック・ショールズでgoogle検索してみました。

Ptp5201
そしたら、発刊されなかったはずのPTPの52号の記事がヒットしたんです。

google検索で見つけることができたこれらのWeb版のPTP52号の記事は実際に読むことができます。
Bs99
それらの記事の中には、solver版のブラックショールズ式が掲載されていて、実際に200LXの上で稼働します。
上の図がBS式を200LXのsolverに登録した図です。

ただ、それが投資に役に立つか?というと、それは別の問題です。
Bs96
上の図は、BS式でオプション価格を計算する画面です。

でも、ブラック・ショールズ式でオプションの価格を算出できただけでは、現実世界の投資には役立たないですね。
とくに個人でオプションを使って有利な投資をするには、投資環境と道具立てだけでもかなりハードルが高そうです。

次の項で、そのことをお話します。

2020年9月13日 (日)

(884)稚拙な新聞書評。

(884)稚拙な新聞書評。

ここまで稚拙な書評にはなかなかお目にかかりません。天然記念物なみの稚拙さです。

Img_20200912_204222_20200913223701
対象となっている本は、『東條英機』一ノ瀬俊也著 文春新書1200円です。

この書評は、「東條英機とその時代を知る上で、きわめて興味深い。ぜひ一読をお勧めしたい」というフレーズから始まります。

この本は新書で1200円の価格ですから、新書としてはかなり充実した内容の本だろうと想像します。副題が「『独裁者』を演じた男」となっています。本の題名と副題とからでは、本の内容を推察する手がかりはほとんどありません。そういうことからすると、本の内容はかなり専門的で、東條英機に限定してずいぶん詳しい考察をした、充実した本だろうと思います。たぶん、著者としてはかなりの力作だろうと思います。

しかし、この書評は書き出しがきわめて悪い。評者としての能力はかなり低いとみなさざるをえないです。

なぜ、そのように考えるのか?をお話します。

それは、「ぜひ一読をお勧めしたい」の一文のためです。

だれにこの本を「お勧め」したいんでしょうか? 幼稚園のこどもでしょうか? 小学生でしょうか? 中学生・高校生でしょうか? ビジネスマンでしょうか? 家庭の主婦でしょうか? シニア(中高年)でしょうか?

掲載されているのは日本経済新聞ですから、新聞のおもな読者はビジネスマンだと思います。ビジネスマンのお父さんが日経新聞を購読していてて、お母さんも子どもたちも読むと思います。それが一般的でしょう。

もし、ビジネスマンにこの本をお勧めすると仮定したら、書評の中ではどのようにビジネスに役立つかを書くべきでしょう。
「一般社会常識として知っておくのが良い」「教養として読んでおくのが良い」ということならそれはそれでよいです。しかし、書評はそういう観点から書くべきです。
(お勧めする対象に「お母さん」あるいは「子どもたち」も入っているなら、さらにそういう配慮も必要です)

あまりにくだらない書き出しなので、私としてはマトモに読む気にはなりませんので、書評の全体をざっと流し読みすると、どうも「お勧めする」対象は、東條英機の研究者とか、太平洋戦争についての研究者、あるいは天皇制研究者、日本軍に対しての研究者、当時の政治の状況についての研究者などのようです。

でも、それならそれで、「太平洋戦争勃発に興味を持っている人には」「とくに一読をお勧めしたい」というように、すすめる対象を限定する必要があるでしょう。小中学生や家庭の主婦が対象ではない、と書くべきです。

そういう意味で、この書評はターゲットを想定していないですね。

大学の名誉教授とかになると、一般人がどんなことを考えて、どういうふうに生活しているのか?ということがわからなくなっちゃうんでしょうか?

こういう書評を掲載してしまう日経新聞の編集部(担当者)も、読む対象者を絞れていないということで、同じようにレベルが低いということが見透かされます。

こういう、「私はボケ老人でございます」っていうようなみっともない文章は、おおやけの場で書きたくないです。
ここのような個人ブログでのつぶやきなら許されるとは思いますけどね、、、、、、

2020年9月 9日 (水)

(883)VZeditorの一括変換機能を使って文を整形する(動画)

(883)VZeditorの一括変換機能を使って文を整形する(動画)

前項と前々項で動画をアップロードして面白かったので、動画ネタを探してまたアップします。
今回は、ビネガーシンドロームの液晶を修理して偏光板を使ってある予備の200LXを使いました。
前回のバックライトLXと比べると、画面中央部分に反射映り込みもあって、画面が見ずらいです。

以下の説明は、10年以上前にお話した「(64)smart clip の使い方を知らなかった」と
(279)smart clip でファイル出力して、vzでファイル整形する」と
(280)VZ 内部マクロを作る」を整理して書き直しました。
画像は最新のものにしましたので、今回のほうが理解しやすいと思います。

[総論]
以前から何回もお話していますが、私は行動記録としての日誌をテキスト文字で保存しています。保存期間は30年以上に及びます。紙の日誌と違って、デジタルテキストで保存してありますから、30年間の出来事を瞬時に検索できるようになっています。

日誌の中身は、(1)毎日の予定(Apointment)、(2)処理済みのTODO(DataBase)、(3)行動記録としての日誌(NoteTaker)です。
 
33399_20200909004401
図は、今年の8月のNoteTakerです。このように、思いついたときにいろいろなことを記録します。

(3)NoteTakerには、体調の変化などの健康の記録や、日々考えたこと、新聞や雑誌の記事、読んだ本の内容、など雑多なものが含まれています。

(1)(2)(3)とも書式は同一です。一行の冒頭に日付を入れてあって、そのあとに1000byte以内の文字列が続きます。
-----------------
20/09/08 200LXブログに動画入りの内容をアップロードした。なかなか面白い。
-----------------
というような形式です。

(1)(2)(3)を統合して、日付順にsortしたうえで、3ヶ月ごとにひとつのファイルにして、アーカイブしています。

[検索について]
検索は izgrep を使うことが多いのですが、ほかの grep系のプログラムを使うこともあります。
どんな検索プログラムにしても、一件が一行になっていないと、検索がヒットしても作成した「日付」がわからない記録になってしまいます。

記録が膨大で1000byteを超えるようだと、1000byte以内のファイル容量に分割しています。
同じ日付の記録が複数あっても、まったく問題がないのですが、日付が入っていないと困ります。

[今回の動画について]
今回の動画では、NoteTakerのNote部分に記入してある文を、ファイルに書き出し(Print out)してから、VZエディターのマクロプログラムを使って、一行にまとめる動作を撮影しています。

つまり、
----- Note -----
日付 文章1
文章2
文章3
文章4
-----------------

----- Note -----
日付 文章1 文章2 文章3 文章4
-----------------
という形式に整形しています。

具体例をあげて説明しますと、
Aug98_20200909004001
Note 部分には、このような形で記入してあります。それを
Scrn0004_20200909004001
このような一行の形に変換するということです。

[ファイルへの書き出し]
1. Noteに記載してある内容を smart clip 機能を使ってファイルに書き出します。
33397
2. 書き出すときには、Note内の改行に「|||」という無意味な文字列を加えます。
Scrn0001_20200909005601
Note の最後に無意味な「|||」をついていることがわかります。
文を整形するためにこんな無意味な文字を入れています。

[改行を除去して整形する」
3. VZeditorのマクロを使って、「|||」を置換除去します。

33392
整形する方法はちょっと込み入っているのですが、ひとことでいえば「Note内の改行を除去する」ということです。トリックのような置換方法で、改行を除去しています。

[蛇足]
20200823_160053278
上のNoteTakerのNote部分にあったのは、この新聞広告をテキスト化したものです。
敬愛の大きな流れを把握できるようにと、「日経ヴェリタス」の見出し(新聞広告)をテキスト化して200LXに蓄積しています。

説明が長くなりすぎたので、いったん終了にします。

1.~3.の手順については、上に上げた
「(64)smart clip の使い方を知らなかった」
「(279)smart clip でファイル出力して、vzでファイル整形する」
「(280)VZ 内部マクロを作る」
も参照してください。

2020年9月 8日 (火)

(882)200LXのアポイントをグーグルカレンダーに(動画)

(882)200LXのアポイントをグーグルカレンダーに(動画)

前項のシステムマクロの動画が面白かったので、VZエディターのマクロの動画を撮影しました。

この動画は、「(709)200LXのアポイントをグーグルカレンダーにインポートする」でお話した
-----------------------
1. 200LXのアポイントから、Smart Clip機能を使うことで、各予定を一括して抽出します。
2. 抽出したファイルをVZエディターで加工します。
3. googleカレンダーで新規のカレンダーを作ります。
4. googleカレンダーの上で、従来のカレンダーと新規のカレンダーを同時に表示するようにしておきます。
5. 加工したファイルを、その新規のカレンダーにインポートします。
6. これで、元のカレンダーと、200LXからインポートしたカレンダーが合成されて表示されます。
-----------------------
の手順のうちの
「2. 抽出したファイルをVZエディターで加工します」の動画です。ダウンロード - 2googlw.lzh

-----------------------
・加工するには、VZのプログラムファイルであるdefファイルを使います。
VZに[201709.csv]を表示させておいて、[esc]→[^]を押して、[2google.def]というVZ定義ファイルを選んで [enter]を押します。数秒間画面が瞬くように変化して変換作業は終ります。
-----------------------
という部分を動画に撮影したものです。
動画を見ると、一行の処理に0.5秒くらいかかっているでしょうか。
ファイルが大きいほど、つまり、項目が多いほど時間がかかります。

一番上の行から処理が始まって、一行の処理が終わるとその下の行に処理が移っていきます。
最下行まで達すると、処理が自動的にストップします。

繰り返しのマクロのことをちょっとお話しておきます。ダウンロード - repeat.lzh

前回の「(881)一番小さい便利なシステムマクロ(動画)」では、システムマクロに3つの機能を持たせていました。
(1)スペースキーを押す、(2)下矢印を押す、(3)このマクロを繰り返す、という機能でした。

今回のVZマクロの機能も、ほとんど同じです。
(A) キーボードマクロを実行する、というマクロ本体の機能があります。これは上の(1)(2)に相当するメインの動作です。
この動作に付随した動作を加えています。
(B) 本体の(A)動作を行ってから、エラーが出ているか?という判別を入れています。
エラーというのは、主には「行末に達したなど、次に進めなくなったか?」ということの判別です。
イエス(エラー発生)かノー(エラー発生なし)かの判別を求めます。
(C)もし、「エラー発生」ならば、プログラムを終了します。
(D)もし、「エラー発生なし」ならば、(A)に戻ります。

この(D)の「(A)に戻る」というのは、前項(881)の「(3)このマクロを繰り返す」ということと同じです。

つまり、同じ動作を繰り返し行うのですが、一回ごとに「エラーだったら終了」という判断をさせているということです。

Adddef98
このadd.defという繰り返しマクロの構造を作ってしまえば、(A)の本体部分を入れ替えるだけで、「汎用の繰り返しマクロ」として使えることになります。

このマクロが「汎用」なので、add.def自動実行マクロだけを使って、ほとんどすべての自動実行を処理しています。
「このマクロしか使わない」というよりも、「このマクロしか使えない」、というのが真実に近いです。(笑)

VZのマクロについては、以前にもお話しています。この項の下にあげてある3つの項目を参照してください。

また、下の「キリトリセン」にはさまれた部分が、VZのマクロadd.defです。
自動実行のマクロはこんなに小さいということを見てみてください。
([;]よりも右側は、プログラムではなく[コメント]です)
---------キリトリセン-----------------------------------
======== ADD.DEF ========

* M マクロ ;使えるのは、BFJKTVYZのキーです。

85 "CTRL+\を繰り返す" ;[ESC]^で外部マクロが使える。
:L ;ここに^K_でCTRL+\のキーボードマクロをいれる
#b#c#c#d#y#>#d
;VZ.DEFのあるディレクトリにREPEAT.DEFの名前で
;保存してください。
;呼び出すときは、「ESC」の後で、「^」です。
(r<0)? >E ;ファイル最後(OR文字列検索が見つからない)
;に達したら終了
>L ;
:E ;
#^ ;文頭にジャンプ

* P メニュー

1 "",36,1,30
&85
*
======== End of Add.def ========

---------キリトリセン-----------------------------------


(280)VZ 内部マクロを作る
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/280vz_3d74.html

(352)ストリームエディタの代わりにVZを使う
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/372vz-733b.html

(346)VZのマクロで文章を読みやすいように加工する
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/346vz-1810.html

2020年9月 7日 (月)

(881)一番小さい便利なシステムマクロ(動画)

(881)一番小さい便利なシステムマクロ(動画)

今回はシステムマクロの話なので、動画に撮影してみました。
あんまりうまく撮れませんでした。すみません。

HP200LXには、「システムマクロ」という非常に便利なアプリケーションが入っています。

ユーザーズ・ガイドのシステムマクロの解説は、「システム・マクロを使うと、繰り返し行うキー操作を登録できます。同じ操作をもう一度実行したい場合には、実際にキーを押さなくても、マクロ・プログラムを実行すればよいのです」と書いてあります。

私は、システムマクロのことを、「(160)200LXでシステムマクロを使う」で「『マクロ』がどんなものかをご存じない方に簡単に説明しますと、『手順登録』機能です」と説明しています。

「例えていえば、テープレコーダーに声を吹き込んで、それを何回も聞きなおすようなものです」「テープレコーダーの録音ボタンを押して、テープレコーダーに向かって話をして、ストップボタンを押すと、その話した内容が記録されますね。録音された音声は、それを消去するまでは、再生ボタンを押せば何回でも再生されます。あたかもそこで人がしゃべっているかのように、テープレコーダーから声が出ます」「それと同じようなことができるのが『マクロ』という機能です」と書いています。

Shrt96
この動画のシステムマクロは、この図のようなものです。

図の[ ](スペース)、[{Down}](下矢印)が、「スペースキーを押すしてマークする」「下矢印を押して下の行に進む」という動作で、「{Fn+F10}」が「F10マクロを実行する」という動作です。

200LXのシステムマクロでは、「そのマクロを実行し終わったら、次のマクロを実行する」と指示することができます。それがこの画面にあるchainという機能です。「次のマクロ」をそのマクロ自体に指定することで、結果的には、そのマクロを繰り返すという指示になります。

[Fn]+[F10]を押して、chainを含んでいるこのマクロを実行することで、結果的に「スペースキーを押して、下矢印を押す」という動作を延々と繰り返す動作をします。自動的には止まりません。最下行に達するとそれ以上下に進めませんから、ビープ音を鳴らして行頭のマークの点滅を繰り返します。止めるまでず~っと動作しています。マクロを止めるには、[CTRL]+[MENU](BRAKE)を(手動で)押します。

最後に、なぜこんなマクロを私が実行させるのかをお話します。

私は、TODOを書き留め、TODOを処理後に残しておくのに、DataBase を使っています。
処理したTODOは、ファイルの下方に移動させしています。

処理済みの項目は、一ケ月に50~100項目くらいになります。
そして、処理した項目は、一ヶ月ごとに整理してアーカイブに移動させています。
(そうじゃないと、処理済みの項目がどんどん溜まってしまうからです)

DataBaesの中にある処理済みのTODO項目だけを選定するのに、スペースキーを押して項目を選びます。
項目は日付順に並んでいるのですが、項目をマークして選ぶために「スペースキーを押して、下矢印を押す」という行為を、50~100回もしなければなりません。

「スペースキーを押して、下矢印を押す」というのは単純な動作なのですが、単純なだけに何回も繰り返すのは面倒なんです。
それで、その面倒な動作をマクロにさせているというわけです。

必要な行をマークし終わって下端にまで達したら、ビビビビというビープ音とともに、行頭の菱形マークが点滅しますので、そうなってからマクロをストップします。

もともと、200LXのシステムマクロは「停止」という処理ができません。また、「条件分岐」もできません。プログラムとしてはかなり低機能です。「停止」や「条件分岐」は手作業でする必要があります。

それでも、自動実行ができますし、繰り返しができますので、うまく使いこなせばとても便利に使えます。

システムマクロの詳しい使い方については、ここで私が説明するよりもユーザーズ・ガイドを読むほうがわかりやすいと思いますので、ユーザーズ・ガイド(23-1ページ)をお読みになってください。

2020年9月 6日 (日)

(880)金融電卓のスタート・アップを変更する

(880)金融電卓のスタート・アップを変更する

HP200LXの金融電卓を使おうとして[+-*/]のキーを押すのですが、solverが起動してしまうと、金融電卓の起動そのものに時間がかかります。計算式ファイルを読み込むのじ時間がかかるためです。

「solver起動が遅い」のを回避する「裏技」のことは「(877)HP200LXでsolver起動が遅い!裏技はないか?」でお話しました。

Strt99
それとはまったく別の方法で、金融電卓の起動を早くする方法があります。金融電卓のスタートアップを変更することです。
今回はそのことをお話します。

Strt98
200LXの金融電卓には10種類くらいのアプリケーションが含まれています。金融電卓の[+-*/]のキーを押したときに、そのうちのどのアプリケーションを立ち上げるかを指定することができるようになっています。
それが「スタートアップ・アプリケーションの変更」です。(ユーザーズ・ガイドの20-1に掲載されています)

金融電卓の中で私が頻回に使うのはTVMとSolverですから、スタートアップにこれらを指定しておくことで、[+-*/]を押すことで、イッパツでそのアプリケーションが起動します。これはこれで便利です。

特定のアプリケーションを指定するほかに、前回使ったアプリケーションが起動するようにも設定できます。

Strt97
私は「前回のアプリケーションが起動するのが便利だろうと考えて、「Last Screen」を選んでいました。
しかし、そういう設定だと、今回はTVMを使いたいのに、前回のSolverが起動してしまって待たされるというようなことがあります。

「(877)」の方法で、Solverの待ち時間はゼロになったのですが、むしろ、スタートアップ・アプリケーションをTVMに固定しておくほうが良いかとも考えました。

そのようにしておくことで、[+-*/]を押すして起動に時間がかかることは避けられます。

しばらくは、金融電卓のスタートアップ・アプリケーションをTVMにして使い勝手をみてみようと思います。

2020年9月 3日 (木)

(879)HP200LXのSolverの中間関数:G(x)とL(x,alg)

(879)HP200LXのSolverの中間関数:G(x)とL(x,alg)

前項「(878)solverで株価の計算をしていました」では、Solverで株価の計算をすることをお話しました。
この計算ではsolverの「中間関数」を使っているので、その計算式の中身のことをお話します。

Gl99
(878)では、2つのことを計算したかったのです。
1. 日経平均株価のETFが、現在の値から○○%変化した場合、ETFの価格はどう変わるか?
2. そのETFを100万円分買うとしたら、何ユニット買えばいいかいいか?
 という計算です。
 これを式にすると、
 上の画像にあるように、
 
1. 現在株価*(1+変動幅/100)=修正株価
2. 1000000/修正株価=株数(あるいは、1000000/株数=修正株価)
 という2つの式になります。

ところが、200LXのSolver式では、1つの式しか使えません。
2つの式を合体させて1つの式にするためには中間関数を使います。

Manual
solverの中間関数 G(x)とL(x,alg)の機能については、200LXのマニュアルにはちょっと掲載されているだけです。
G(x)関数はgetの意味で、L(x,alg)関数はletの意味だということはわかりますが、それ以上のことがわかりません。
また、詳しい使い方もわかりません。使用例も掲載されていません。
(PalmTopPaperには、詳しく説明すると1冊の本になるくらいだ、と書いてあります)
(HPからパンフレットのような薄い説明書がでていた、とも書いてあります)
(私としては、入手したいのですが、20年以上ムカシのことなので、いまさら手に入らないと思います)

今回の計算は、上の1.の計算式がメインの計算式なので、その中に2.の式をL(x,alg)関数を使って紛れ込ませました。

なんとか紛れ込ませて、
-------------------
現在株価*(1+変動幅/100)=修正株価+0*L('株数',1000000/修正株価)+0*'株数'
-------------------
という形にしました。

この式を実際に使ってみます。

1346week
今回の安倍総理大臣の辞任ショックで、一時的に日経平均株価が下がりました。

Gl98
株式番号1346の「MAXIS日経225上場投信」では23220円まで下がったんですね。
前日の終値の23920円と比べると、2.93%安かったわけです。
(23220と入力して[F2]を押し、23920と入力してから[F4]を押してから、[F3]を押したのがこの画面です)

1346month
安値で拾うために、今から買い注文を出しておくとしたら、23000円くらいでしょうか。
Gl97
現在よりも3.76%安い株価です。
1346を100万円ぶん買うとしたら、43株の注文を出します。

前項でお話したように、首相が決まるとポンと株価が上がると思います。
3ヶ月のチャートを見ると、上がっても24500円くらいまでですかね。
Gl95
もし、23500円で買えていて、24500円で売却できれば、利益の幅は4.25円ということになります。

実は、こういう方法で株価の変動をねらっていくなら、日本の株価指数ETFよりも米国の株価指数ETFを売買するほうが、ずっと安定していますし、利益も稼げると思います。

でも、今回は、首相が変わるということなので、「MAXIS日経225上場投信」の買い注文を出しておこうと思います。

(後日談)
今回は、首相が決まる前に、菅さんが有力となった時点で、日経平均がボンと上がりました。
結局、今回の作戦は空振りでした。残念っ。

2020年9月 1日 (火)

(878)solverで株価の計算をしていました。

(878)solverで株価の計算をしていました。

(前項のsolver内容の説明です)

安倍さんが総理大臣を辞任するんだそうですね。
歴代の総理大臣の最長の記録になっているようですが、体調不良には勝てないです。
毀誉褒貶がありますが、私は石を投げるつもりはありません。
激務の総理大臣の職をよく頑張ってくれたと思います。

さて、「安倍さんが総理大臣を辞める」と聞いてしばらくして、「あれ、新しい総理大臣が決まると、株価がボーンって上がるんじゃなかったけ?」と思い出しました。

「過去の総理大臣のときはどうだったっけ?」「だれかが調べてブログか何かで書いているんじゃないか?」と思って検索してみたのですが、調べることができませんでした。あとで詳しく調べてみようと思っています。

1346
それで、日経平均株価のETFが、現在の値から○○%下がったらETFの価格はいくらになるか?
そのETFを100万円分買うとしたら、何ユニット買えばいいかいいか?
をsolverで簡単に計算しようと思いました。

こういうETFの買い方は、「投資」じゃなくて「投機」です。
「投機」っていうのは言葉の響きがよくないので、普通の人はあんまりしませんね。
私は、今回の新型コロナ騒ぎの乱高下を経験して、資金を「投資」と「投機」に振り分けることで金融資産を増やそうと考えるようになりました。(新型コロナ乱高下で結構な利益を得ましたが、その手法の詳細は別の機会にでもお話します)

今回の総裁選でも、一定の幅で株価が下がったら買っておいて、株価が上がったら売却するというやり方で、ソレナリの利益をゲットできるだろうと考えました。

投資信託の場合は、金額指定と株数指定の両方で購入・売却することができますが、ETFの場合は株数指定でしか売買できません。その計算をいちいちするのはちょっと面倒です。
solverの計算式を作っておけば簡単に計算できますから、そういう計算式を作っておこうと考えて、前項のsolver計算式を作ったんです。

Slv93 前項の画面で説明すると、「現在の株価」が1万円だとすると、株価が2%下がったときの株価(修正株価)は9800円です。
100万円ぶんの買い注文を出すには、102株の注文を出すことになります。(もちろん計算式の中の数字を100ではなくて10にすれば10万円で何株買えるかという計算になります)

1万円の株価なら暗算でも計算できますが、私が買おうとしている日経225のETFでは計算機を使わないと計算ができません。

Kabu098
上の図の計算は、現在の株価が2万4000円のとき、2%下落した価格で買い注文を出そうと考えました。
24000と入力して[F2]を押します。2を入力して[L]を押してから[F3]を押して、-2(%の下落)と入力します。
[F4]を押すことで、求める株価が2万3520円と計算されます。同時に42.5株で100万円になると表示されます。

もちろん、売却処分するときに、何%の上昇を想定して売り注文を出すかも、このsolver式で計算します。
Kabu99
たとえば、2万3550円で購入したとして、4.5%上昇したときの株価を計算するには、23550と入力して[F2]を押します。4.5と入力して[F3]を押します。求める修正株価は[F4]を押すことで2万4609円と計算されます。
だったらちょっと控えめにして2万5980円くらいで売り注文をしておこうと思います。

こういう計算をするときには、lotus123を使うこともありますし、solverを使うこともあります。
逆方向の計算もする場合は、solverのほうがだんぜん便利です。それと、いろんな計算式をまとめて倉庫のようなところに置いておくということでも、solverのほうが使い勝手が良いこともあります。

そういうことで、「この価格で買い注文を入れておいて、株価が上昇したらけっこうな利益になるぞ」「ウッシッシ」と皮算用して買い注文を入れておきました。

でも、翌日は、株価がポーンと上昇して、とてもじゃないですが注文しておいた株価では買うことができませんでした(笑)。

別に損したわけじゃないから、作戦を練り直して再チャレンジします。

(877)HP200LXでsolver起動が遅い!裏技はないか?

(877)HP200LXでsolver起動が遅い!裏技はないか?

200LXのsolverはとても便利です。でも、登録してある計算式の数が多くなると起動に時間がかかります。
起動するたびに5~6秒待たされるとイライラします。
スパッと起動させたくて、たくさんの計算式を分類整理していくつかのファイルに分割したのですが、それでも起動にモタつきます。

新型コロナウィルス騒動で書斎にこもっている間、PalmTop Paper(PTP) の全巻を読み直していたところ、1993年の11月・12月号に"Speeding Up Solver"という記事があることに気づきました。
Slv_88
昔、読んだことがあると思うのですが、まったく覚えていませんでした。

今回、この記事内容に沿って工夫してみたところ、なかなか具合がよいので、その裏技のことをお話します。

PTPの記事の内容はあとで読んでいただくとして、実際の手順をお話しします。

Slv99
図のような2つのファイル(0000.eqnと00macro.ndb)を、c:\_dat に置いておきます。2つのファイルはこちらのファイルをダウンロードして解凍してください。ダウンロード - speedup.lzh

0000.eqn のファイルはslover計算式のファイルですが、内容が空(ゼロ)のファイルです。read only 属性にしてあります。

Slv95
00macro.ndb のファイルは、NoteTakerのファイルです。こちらのファイルにマクロ計算式を入れておきます。つまりマクロ計算式の貯蔵庫です。

ここでお話するのは、ちょっとトリックのような裏技です。そのトリック機構のことを説明しておきます。

A. 200LXのsolverでは、計算式ファイルを読み込むときに、ファイルに含まれるすべての計算式に異常がないかチェックしているようです。すべての計算式に異常がない場合に、それらの計算式をワーキングメモリに読み込む動作をするようです。そのチェックと読み込みに時間がかかるようなんです。

今回説明する方式は、計算式の保存はNoteTakerに任せてしまいます。そして、使うべきsolver式だけをcopy して、solverにpasteして、その式を使います。

B. つまり、「式の保存」と「式の読み込み」と「式の利用」というsolverの3つの機能のうちの、式の整理と保存はNoteTakerで行うことにして、

C. 使用する式だけを、手動でsolverにcopy&pasteして、計算を実行する、という方式です。

Slv97
1. 計算式の倉庫である00macro.ndbという計算式倉庫のファイルから使うべき計算式をコピーします。
  今回は、一番目の計算式をcopyします。

  この一番の「株価%」の内容はこのようになっています。noteの中の上の2行が計算式です。[!][!]で囲った部分はコメントです。
  (式をつくるのに試行錯誤したので、そのままコメントとして残してあります)

Slv96
2. [+-;/]のキーを押してsolver起動させます。(金融電卓の別の機能が立ち上がったら、solverを選ぶ必要があります)
  solverが起動してから空のファイル(eqn)を読み込むと上の画面になります。

  前回のsolver起動時に0000.eqnが読み込まれていれば、solverキーを押すことで一瞬でこの画面になります。
  イライラ待つことがありません。

Slv94_20200901204601
3. Pasteしたところです。

Slv93
4. そのまま[enter]を押すと、計算の画面になります。
  株価の計算をしているところです。

計算が終了したら solverを閉じますが、利用した計算式はsolverに保存されません。
保存できないように、わざとファイル属性を読み取り専用にしてありますので、「計算式を保存できない」という警告がでます。
かまわずそのまま閉じます。eqnファイルは要領が空(ゼロ)のままです。

一方、貯蔵庫であるNoteTakerにある計算式は、ファイルが壊れない限り安泰に保たれます。

最後に、ご参考のために、この「裏技」が掲載されているPTPのことをお話しておきます。 
上にある画像の「1993年の11月/12月号」に掲載されています。

Slv_87
掲載されているのは、このページです。

google翻訳で日本語に変換すると、

Slv_89
このように書いてあります。(下線は筆者)

私はコロナ籠もりの間にPTPを読んでいましたが、ほとんどgoogle翻訳の日本語で読みました。
google翻訳はどんどん進歩してきて、違和感のほとんどない日本語になってきています。

2020年8月31日 (月)

(876)ファイナンスを学ぶのに必要な金融電卓。

(876)ファイナンスを学ぶのに必要な金融電卓。

前項で、「ファイナンスの『べき乗計算』は、『金融電卓』じゃないと計算できない」とお話しました。

前項とほぼ同じ内容のことを「(760) ファイナンスを学ぶにはツールが必要」でもお話しています。
ここでは、「ファイナンスを学ぶにはツールがないと難しいでしょう」ということと、「ツールとしてはHP200LXが最適」ということをお話しています。

今回は、普通の金融電卓と200LXとで、形態と機能が違うというお話をします。

ヒューレットパッカード(HP)は、いままで多くの金融電卓を製造・販売してきています。私は、HP12C、 HP17Bii、 HP19Biiという3種類の金融電卓を持っています。(「(91)金融電卓としての200LX」でお話しました)

Three
左上がHP12Cで、左下がHP19Bii、右がHP17Biiです。

また、とくにHP12Cについては、(309)HP12Cの本「ときめきひらめき」でお話したことがあります。

まずは、その「金融電卓」のことからお話します。

下の写真はHP12Cという横型の金融電卓電卓です。以前にHP15Cのことをお話したことがありますが、HP12Cと共通の横型電卓のデザインで、かっこいいです。

Img_20200822_210127
このHP12Cの盤面をみてください。キー全体の右半分は、200LXの数字キーとよく似ています。200LXそのものが金融電卓から派生しましたから、とても似ているんです。

左上のいちばん操作しやすい場所にある[n][i][PV][PMT[FV](赤線で囲いました)の5つのキーが金融電卓の特徴です。
それぞれ、[n]頻度、[i]利率、[PV]現在価値、[PMT]支払い、[FV]将来価値のキーです。

Img_20200822_210153
こちらは、HP17Biiです。私は金融電卓としてはこの機種が使いやすいです。同じような形で廉価版のHP10という融電卓は、さらに使いやすかったです。それで「使いやすいよ」と知人にあげてしまって、すでに手元にありません。

Img_20200822_210854 
17Biiはいろんな機能を切り替えて使うことができます。そのために表示部のすぐ下にある汎用ボタンで操作するようになっています。この図はTVM機能に切り替えて、[n][i][PV][PMT[FV]を表示させたところです。

さて、200LXの金融電卓のことです。[+-*/]のキーを押して、[A][T]を押すことで、TVM計算画面になります。

Tvm99
HP200LXの前身のHP95LXは、ヒューレット・パッカードとロータス社の合作であったことはご存知ですよね。金融電卓部分と筐体やキーレイアウトはHP社が受け持って、PIMとLotus123はロータス社のほうが受け持って作られました。

ですから200LXの金融電卓部分は、HP12C、 HP17Bii、 HP19Biiを受け継いでいます。そのために、この金融電卓画面でも上から重要度順に、TVM、Cash Flows、 Business%、 Solver、 List Stat と並んでいるんだろうと思います。

金融電卓でいちばん重要な機能のTVMを選ぶと、

Tvm98
この画面のように、上から[N][I%YR][PV][PMT][FV]と表示されています。下方に[P/YR][B/E]があります。
これは、上の方の写真の「HP12C」の[n][i][PV][PMT[FV]とまったく同じです。
金融電卓のいちばん重要な機能が、この Time Value of Money (TVM)であるために、この機能が最初に置かれています。

Tvm97
この画面で、金利が10%の世界では、現在の100万円が5年後の161.0510万円と等価であることを計算しています。
200LXでは、[N][I%YR][PV][PMT][FV]と[P/YR][B/E]の7つの要素をひとつの画面で表示できます。ひと目で確認できますから、とても見やすく使いやすいです。

17bii
まったく同じ計算をしている上のほうの画面のHP17Biiでは、一つの要素しか表示できません。
あとの6つの要素は記憶しておくか、紙にメモしておく必要があります。いちいちメモしておくということでは、かなり使い勝手が悪い機械です。
そういうことでは200LXでの金融計算に慣れると、もうほかの金融電卓を使う気になりません。
私は、200LXの金融電卓ばかりを使っていますので、ほかの専用金融電卓は、電池を抜いて戸棚の隅に眠らるだけになってしまっています。

HP12Cのことを「(309)『HP12Cによる ときめきひらめき金融数学』」でお話ししたことがありますが、HP12Cはすでにかなり旧式の金融電卓です。時代遅れの機種の本を出している著者は、金融電卓の進歩をしらないんだと思います。そういう先生から指導される学生さんたちはすごくかわいそうです。戦前とか江戸時代のレベルの教育を受けているようなものです。

200LXの金融電卓が便利であることをさらにお話しします。

Tvm96
上の200LXの画面では、利率が10%のときに5年後には161.0510万円と計算されていました。
じゃ、もし、利率が6.21%だったらいくらになりますか?

計算するには、[6.21]と入力して、[F7][F10]を押せばいいだけです。135.1534万円と計算されます。

もっと面倒な計算だって楽勝です。

Tvm95
たとえば、現在の100万円が、3.5年後に、将来価値が145万円になるような利率はいくらか?
[100]を入力して[F8]を押す。[3.5]を入力して[F6]を押す。[145]を入力して[L][F10]を押してから[F7]を押せばいいんです。11.2001%の利率です。

TVM計算の場合は、5つの要素のうち4つを入力してから、もとめるべき一つの要素のキーを押せば、それが計算されます。

ところで、普通の電卓での計算では、1+5→6と計算されますよね。TVMの場合で言えば、1に何を足したら6になりますか?っていう逆方向の計算も瞬時にできます。

この「逆方向の計算ができる」というのが、金融電卓の最大の利点です。
(200LXの金融電卓のsolver機能は、この逆方向の計算を汎用化したものです)
(solverは自分で自由な計算式を作って計算できますから、きわめて便利です)
  
このsolver機能のことは、今まで何回もお話してきています。
左袖の「カテゴリー」の中の「6. Lotus123 と Solver」をクリックすることで、solverについてどんな項目があるかご覧になれます。

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