(75)ゴミ箱システム
野口悠紀雄先生の「『超』整理法3」は「データをとりあえず捨てる技術」という副題がついていて、とても面白い本です。この本の内容を参考にして、私も、「捨てようかどうしようか?」と迷う書類は、一ヶ月ごとに封筒に入れて保存しています。(45番目の記事でこのことを書きました)
I. 今回は、200LXの中でのファイルを捨てることについて、私の方法を書いておきます。
Windowsには「ごみ箱」がありますね。不要なファイルはごみ箱に捨てています。私の200LXでも「ごみ箱」を作ってあります。野口先生の著書で「バッファ」と書いているのと同じ考えです。削除しようとするファイルは、「ごみ箱」(バッファ)に一時的に捨てます。
どんどん捨てていくと、200LXの「ごみ箱」はいっぱいになってしまいます。そうするとごみ箱がいっぱいになってしまいますから、それ以上捨てることができなくなります。これを避けるために、しばらくしたら自動的に「ごみ箱」の内容物を消去するようにシステム化しています。この「自動的に」というのがミソです。
いったんファイルを捨ててから、「やっぱりごみ箱からファイルを拾い上げておこう」と思うのは、ほとんどが捨てた直後です。何日も経つと、ファイルを捨てたことさえ忘れますから、もう一度、ごみ箱から取り出そうと思うことはなくなります。ですから、ずっと昔に捨てたファイルまでごみ箱の中にとっておく必要はありません。
さて、この「自動的に」ということをお話しします。
そのために、私の200LXでは「ごみ箱」ディレクトリを3つ作ってあります。「ごみ箱1」は、C:のfinderのディレクトリに中に、「ごみ箱2」と「ごみ箱3」はA:のバックアップ用ディレクトリa:¥tempの中に作ってあります。
そうして、リセットをするたびに、「ごみ箱」の内容物が、「ごみ箱1」→「ごみ箱2」→「ごみ箱3」と移動して、その後に消去してしまうようにしています。そういうサイクルが自動的に行われるようにしてあるわけです。つまり、「ごみ箱1」の中に捨てたファイルは、その後3回のリセットが行われたときに、完全に消去されるということです。リセットが3回行われる前ならば、どこかの「ごみ箱」の中にあるはずですから、必要なときにそこから拾いだすします。
200LXのソフトリセットは、200LXでniftyにパソコン通信して、メールのダウンロード・アップロードをしていたころは、一日に数回くらいしていました。というのは、通信するたびにリセットするシステムを構築していたからです。現在は、200LXで通信することがなくなったので、一週間に数回くらいしかリセットすることがなくなってしまいました。
ですから、一度、「ごみ箱」に捨てたファイルは、一週間くらいは消滅しないで200LXのどこかに残っています。
このような「ごみ箱バッファシステム」のことは、私の場合は、vz editor とか、x-finder に教えられることが多かったです。
x-finderでは、ファイルの削除のつもりで、[del]キーを推すと、[finder]ディレクトリの中の「trash]ディレクトリにファイルが移動するだけです。ほんとうに削除したい場合は、[shift]+[del]を押すようになっています。
200LXのファイラーで、私は、[Backspace]のキーを「ごみ箱」に捨てるキーに(exkeyで)設定してあります。ファイルを削除するときは、カーソルをそのファイルに置いておいて(あるいは複数ファイルにマークをつけて)、[Backspace]のキーを押します。そうすることで、それ(ら)のファイルが「ごみ箱1」に移動します。その後は、リセットのたびに、ごみ箱の中を移動していって、最終的には消えてしまいます。([Backspace]キーをこのような特別な動作にしているのはfilerを起動しているときだけです)
リセットするたびに、不要なファイルが移っていくバッファである「ごみ箱2」と「ごみ箱3」は、私のオリジナルの考え方です。
リセットしたときに、もうひとつ別の機能もするように仕組んであります。
C:全体から余分なファイルを探し出して、「ごみ箱」に移動してしまう機能です。ちょうどお掃除でもするように、不要なファイルを掃き集めて、「ごみ箱」に捨てます。これらもリセットのたびにごみ箱の中を移動して、最終的には消えます。
お掃除されてしまうファイルは、vz editor を使ったときに自動的に生成される[bak]の拡張子のファイルとか、[$$$]の拡張子のファイルです。また、自分で一時的(テンポラリー)に作った[tmp]の拡張子のファイルも、同様にお掃除で「ごみ箱1」に集められます。
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「7. 200LXの操作(シスマネ外)」カテゴリの記事
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