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2007年11月23日 (金)

(131)速読法批判

P1020383 「本を読む本」は、読書法についての本の白眉です。でも、それ以外の手元にある「読書法」の本についても書いておきます。

いろんな「速読術」の本が出版されています。私も何冊も読んでいます。でも、実際には役に立ってはいません。

私の考えでは、本は数種類に分類されます。(1)小説などのエンタテイメント、(2)知識を得るためのノウハウ本、(3)辞書などの引く本、(4)問題集などのエクササイズ、です。

(1)エンタテイメントの本は、速読してもあんまり意味がないでしょう。読んでいる時間を楽しむためのものだから。高速で映画を見ることに意味がないようなものです。

(3)の辞書も、必要なところだけを読むわけだから、速読する意味がない。(3)問題集も高速で問題を解けるわけではない。

とすると、速度を上げて読む本というのは、おもに(4)の「知識を得るための本」です。それで、たとえば普通の能力の人が、難しい数学の本とか哲学の本を、速読法を使って速く読めるか?というと、それは無理です。高速で内容を理解することができないからです。

それでは、あらためて、速読できる本というのはどんな本かと考えてみると、自分の知識が豊富な領域(つまり自分の専門分野)の本なんです。

予備知識が多ければ多いほど、内容を理解しながら高速で読むことができます。

P1020397 P1020403 []速読法の本には、(ア)メダマを動かさないで読むとか、(イ)1ページ全体を画像のように捉えて読んでいくとか、(ウ)後戻りしないで読むとか、いろいろな方法論が書いてありますが、実際的にはほとんど使い物になりません。  

  

[]結局のところ、「本を読む本」のように、本のタイトルや表紙・裏表紙、目次やまえがき・あとがきなどから、事前に本の内容を大雑把につかんで、事前知識を豊富にしてから本格的な「読み」に入るというのが「王道」でしょう。

あとは、「速く読むぞ!」と日々決意を新たにしながら、大量に読んでいくというのが速読上達の早道であり王道だと思います。

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