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2008年9月 7日 (日)

(288)「まぐれ」(ナシーム・ニコタス・タレブ著)のこと

(288)「まぐれ」(ナシーム・ニコタス・タレブ著)のこと

不確実性経済学入門(週刊東洋経済)のことを書いたついでに、「まぐれ」のことも書いておきます。

Sa410131_2 「まぐれ」のほうは、あちこちの書評でとりあげられていますし、Amazonの書評にもいろいろ書かれていて、そちらを読むのも楽しいです。

この本の065ページに
>トレーダーになった瞬間に、私はモンテカルロの数学の中毒になった.
>偶然に関係があることなら、私はほとんどの場合モンテカルトの数学を使って考える.
>計算方法というよりも考え方である.数学は計算するための道具ではなく、深く考えるための道具なのだ.
 とあります。本を読み進めると、どうも、著者タレブは、モンテカルロのシミュレーションプログラムを持っているようなんです。もし、現存するなら入手したいものだといろいろ検索してみたのですが、残念ながら市販されているものではないようです。

モンテカルロ・シミュレーションのこと以外にも、タレブ独特のものの見方・考え方がたくさん書いてあって、読んでみるととても面白い本でした。内容的には、ウォール街関係の本というよりも、人生観の本だと思います。

私個人として、とても納得できたことがありました。この本を読んで良かったなぁと思うことがありました。

53ページにあった
>彼らは賢くて勇敢で(ときどきは)高潔で、当時では一番高度な文化を持っていた。でも歴史のかび臭い脚注にしか出てこないその他数千人だってそうだ.
 というくだりです。

これだけの引用では、わかりにくいですが、歴史の表舞台に出てこない人たちも、表舞台に出てきた人たちと、能力的にはほとんど同じだった、というようなことが書いてあります。

一部の英雄が表舞台に出てくることになり、他方、その他おおぜいの人たちは、表舞台に出ずに「脚注」にしか書かれない。その差は、偶然が重なっただけだ、というような主張です。

この部分を読んで、私自身は、「表舞台」には出ていないけれど、「それはそれでいいんだな」となんとなく納得できました。「負け惜しみ」みたいなものですね(笑)。

きわめて個人的なことですが、「ああ、こういう地味な人生でもいいんだ」って思えたことが、この本を読んだ最大の収穫でした。

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