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2008年12月12日 (金)

(311)「読書は一冊のノートにまとめなさい」(奥野宣之著)

(311)「読書は一冊のノートにまとめなさい」(奥野宣之著)

Sa410279 (227)で「情報は一冊のノートにまとめなさい」についてお話をしました。
一昨日、大型本屋さんで同じ著者(奥野宣之)の「読書は一冊のノートにまとめなさい」が平積みになっているのを見かけたので、買ってきました。

読んでみると、内容は広い意味での読書論で、その方法論としては、オーソドックスで納得できるものでした。

著者が「読書記録」をつけるようになったのは、「読んだのに残らない」「それは読んでいないのと同じではないか」と考えたからとのことです。わたしもそうですが、読書記録をつける動機はだれでも同じようなものですね(笑)。

具体的には。本を「探す」→「買う」→「読む」→「記録する」→「活用する」を一冊のノートを使ってシステム化する、ということです。

(1)「探す」ということでは、「探書リスト」を持ち出せるように、別シートとして作ってノートに挟んでおく。

(2)「買う」ということでは、新書は出版社の「通し番号」をつけておくとよい。

(3)「読む」ということでは、ポストイットをしおりとして利用して、読みながらノートに記録していくという方法を提案しています。

(4)「記録する」ということでは、一行でよいから読書記録をつけておく。
書き方としては、「抜き書き+自分の感想」、つまり、「自分にとって重要な内容」+「そこで発生した自分の考え」という形式で書いておく。

(5)「活用する」ということでは、あとからデジタル索引として検索できるように、読書記録を一行に圧縮してパソコンに入力しておく。

というようなことが書いてありました。

全体を通して、ハヤリの新興宗教のような速読法なんかはなくて、堅実な方法論を提案しています。そういう面でも好感がもてる本です。

しかし、200LXのユーザーから見ると、あまり効率的ではない面が目立ちます。

200LXユーザーなら、「探書リスト」なんてのは、200LXの中に作ればよいです。
すぐにデジタルテキストの入力ができますから、読書記録は手書きで書かずに、はじめから200LXで書いてしまう方がずっと効率が良いです。少なくとも手書きの2倍の速度で書けますから。

また、わざわざ「分類タグ(検索キーワード)」を入力しなくても、縦横無尽に全文検索が可能です。

本書の最後のほうに、ブリタニカ百科事典が入った電子辞書を持ち歩くと、電車の中などで「ブリタニカサーフィン」ができる、と書いてありました。でも、200LXユーザーなら、ブリタニカだけじゃなくて、小学館百科全書でも、平凡社百科事典でも、「百科事典サーフィン」ができます(笑)。

Sa410300この本で、気になった誤植が一カ所ありました。
149ページの、「一般向けの文章の書き方は、本田勝一さんの「日本語の作文技術」などを熟読すれば、ほぼ事足ります」という記述です。
本田勝一」じゃなくて、「本多勝一」です。

確かに、「日本語の作文技術」が秀逸な本であることには、100%同意します。きちんとした文章を書こうとする人には、最強の手引きだと思います。

しかし、著者の名前を間違えて引用するなんて、最悪です。本多氏に失礼ですよ。著者も出版社の校閲係も、チェックしてないんですかね。

こんな間違いを平気で掲載するなんて、この著者の読書記録システムも、デジタル化索引も、かなりイイカゲンなものだと白状しているようなものです。

最後に、この際なので、私の読書記録を公開しちゃいます。

★のマークは、自分にとって重要なことがら
!のマークは、「へぇ、そうなんだぁ」「こういうこともあるよ」
?のマークは、「えっ、そうなの」「違うんじゃないの」
  、、、というようなことを意味しています。

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読書は一冊のノートにまとめなさい。奥野宜之。nanaブックス

002 読んだのに残らない。それは読んでいないのと同じではないか。

「情報は一冊のノートにまとめなさい」の続編

★本を「探す」→「買う」→「読む」→「記録する」→「活用する」を一冊のノートを使ってシステム化する。

047 「探書リスト」をノートに挟んでおく:タイトル、著者、出版社

061 新書は通し番号を書いておく

! バーコードでの蔵書管理
! 原則:情報は本から得る

068 広告や書評は張り付ける→★写真を撮っておく

074 「新書マップ」は面白い

085 「抜き書き+自分の感想」自分にとって重要な内容+そこで発生した自分の考え

120 アウトプットするからインストールできる
 つまり、人はよく知っているからしゃべったり本を書いたりできるのではなく、講演したり文章を書いたりするから、より高度に「知る」ことができる。

125 「索引」のデジタル化
 ! だったら最初からデジタルで書けばいい.その方が速いし楽だ。全文検索もできる。
 ? キーワード検索するときのことを考えたのが「分類タグ」とのこと。
 ? キーワードとページが書いてあれば、あとから調べられる。

138 「読書百遍」とあるが、昔は読むべき本が限られていたのだよ。

139 ? 引用箇所コメントの全文検索ができるわけではないので。

149 一般向けの文章の書き方は、本田勝一さんの「日本語の作文技術」などを熟読すれば、ほぼ事足ります。
 ! 読んでないんじゃないの? 「本多」だよ !

159 通勤時にブリタニカサーフィンできる←電子辞書

204 平置き本棚←サピエンス

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