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2010年7月 7日 (水)

(472)「知的生産の技術」の梅棹忠夫先生が亡くなりました。

(472)「知的生産の技術」の梅棹忠夫先生が亡くなりました。

P1040230_2夕べのYahooニュースで梅棹先生が亡くなったことを知りました。また、今朝の日経新聞朝刊にも、訃報記事が載っていました。ご冥福をお祈りします。

P1040239このブログのテーマはご存じのとおり、「200LXを中心とした個人の情報管理」です。

私自身は、梅棹先生の「知的生産の技術」(岩波新書F93)(写真左側)の系譜の延長線上にいるつもりです。

そこで、今回は、「梅棹忠夫」と「知的生産の技術」について、私の思い出のうち、あまり話題に上らないようなことがらを書きます。

P1040242_2I. 私が高校一年生の時に(と書くと年齢がわかっちゃいますね~)(笑)、国語の教師から「『図書』を読むように」と指導されました。そのため、定期購読していました。(写真は最新号です)(次回発行の「図書」は、梅棹忠夫追悼号になるだろうと思います)

そのころ、「図書」に、梅棹先生の「知的生産の技術について」の記事が連載されました。それを読んで、子どもながら「すごい人がいるものだ」と思ったことを記憶しています。「図書」連載記事は、毎号、楽しみにしていました。

その連載が本の形(「知的生産の技術」)で出版されたのは、私が大学生になっていたときだと思います。もちろん購入して、しっかり読みました。また、京大型カードも使い始めました。

何年もあとになって、初級者向けの「情報管理学」の講義を受け持ったことがあったのですが、そのときには、梅棹先生の「知的生産の技術」を、指定図書にしていました。

梅棹先生が大阪千里の「民族学博物館」を作ったとき、私は北関東の大学に在籍していて、すぐには見に行けませんでした。遠くからからひそかに応援するだけでした。でも、民博が開館したときに、スミソニアン博物館に倣った「民博友の会」が組織されましたので、すぐに入会して10年間くらい会員を続けました。「季刊みんぱく」が送られてくるのが楽しみでしたし、「みんぱく通信」という薄い機関誌も楽しく読んでいました。

梅棹先生は、各方面で活発に活動していましたが、20年くらい前(60歳代だと思います)に、両眼の急性視神経炎になりました。この病気は有機溶媒の中毒で起こることが多いのですが、梅棹先生の場合は特発性だったのでしょう。結局、両眼とも失明してしまいました。

失明のあとも著作を続けていましたが、文体がかなり変わりました。おそらく先生の口述を、秘書が原稿に起こすようになって、ご自身で校正することができなくなったためだろうと思います。

(あとでまたお話しするつもりですが、「知的生産の技術」は梅棹先生独特の文体で、とても読みやすい本です)

梅棹先生の文体が急激に変わってしまったので、私にとって、失明後の著作は急速に魅力が薄れてしまいました。

それでも、私自身としては、梅棹先生が提唱した「知的生産の技術」の考え方の延長線上を、忠実に歩んでいるつもりです。

このブログでも、

(57)スキャナで本を読み込んでみた。http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/57_07ad.html

と、
(132)各種の読書法の本http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/131_9c03.html

で、お話ししたことがあります。

今回、先生がなくなったのを契機に、「知的生産の技術」を再読してみました。次回からしばらくは、岩波新書の「知的生産の技術」についてお話ししようと思います。

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2. 読書と知的生産」カテゴリの記事

コメント

朝日新聞が言うとおり「知の巨人」の一人でした

手元の「知的生産の技術」は1969年7月21日第1刷です
PCが登場したので
そのままでは適用できない項目もありますが
考え方の基本は応用できます

どうしても紙になってしまう場合
袋式押し出しファイリングは今でも有用です

[594]

伍玖肆さん、コメントコメントをありがとうございました。

>手元の「知的生産の技術」は1969年7月21日第1刷です
 私のところには何冊もあります。ひとにさしあげることもありますので、職場と自宅の書斎に、いつも複数部数置いてあります。補充はブックオフの100円の棚です。

 「理科系の作文技術」や「『超』整理法」などもあげることがあるので、これらの比較的きれいな本を100円の棚で見かけると買っておきます。

>PCが登場したので
>そのままでは適用できない項目もありますが
>考え方の基本は応用できます
 まったくそのとおりですね。

>どうしても紙になってしまう場合
>袋式押し出しファイリングは今でも有用です
 私の場合、「押し出し」するほどの袋の数がありません。
 たんに、テーマとか、月ごとに、紙袋に入れて一カ所に集めておいてあるだけすんでいます。

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