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2016年11月29日 (火)

(697)ほかにも偉大な英語熟語辞典がある。『新英和活用大辞典』(勝俣銓吉郎著)

(697)ほかにも偉大な英語熟語辞典がある。勝俣銓吉郎著の『新英和活用大辞典』(研究社)

前項で最近の『新クラウン英語熟語辞典熟語辞典』のことをお話しました。http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/696-60f5.html

P1070087「最近の」でなければ、もっとすごい熟語辞典があります。『新英和活用大辞典』勝俣銓吉郎著(研究社)です。勝俣先生の辞典のほうは斎藤先生よりもずっと後世で、昭和に入ってからの辞典です。

こちらは、単なる「熟語辞典」ではないです。もっと広い概念の「連語」(コロケーション)の辞典です。

「単語が他の単語と結合することで、ひとつの表現単位になる」ということに着目して、勝俣先生が30年かけて膨大な用例(12万例)を収集して作ったそうです。
そういう考え方で英語辞典を編纂したのは勝俣先生が世界初です。すごい発明だなあ。

初版は1958年です。一度、原稿を戦火に焼かれて、その後、また採集しなおしたように記憶しています。

この辞書を引くたびに「スゴイ!人間ワザじゃないなぁ」と思います。一人の人間がこんな偉業を達することができるんだろうか。

P1070092その後、研究社が編纂し直して、『新編 英和活用大辞典』として出版しています。新編のほうが大型になっちゃったので、辞書を引くには勝俣先生の辞書のほうが引きやすいです。でも、レイアウトも含めて新編のほうが読みやすいです。

前項・前々項と同じように、easyの項とbestの項を「新編」の辞書のほうで見てみることにします。

P1070113コロケーション(連語)の辞書なので、「語の結びつきかた」ごとに用例をまとめてあります。このeasyの語では、「副詞」「+前置詞」「+to do」「雑」の四つの部に分けてあります。

斉藤先生の辞書と勝俣先生の辞典で同じ用例は、Take it easy. easy to learn, easy to understand (easy to ~)くらいかな。たったひとつの語を見てみるだけでも、語に対してのかなり姿勢(辞書の性格)が違うことがわかります。

P1070109bestの語では、「動詞+」「「形容詞・名詞+」「前置詞+」、、などの部分に分かれています。

この語でも、語義も用例もまったく違います。共通なのは at best, make the best くらいかな。

「語の結びつき方」に着目して記載がわかれているので、引くのも読むのも、勝俣先生の辞典のほうが見つけやすくて理解しやすい。

ま、いずれにしても、私のような門外漢には宝の持ち腐れか(自嘲)。

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