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2017年9月26日 (火)

(713)森卓はおバカ、佐藤優もぼんくらだったのか。

(713)森卓はおバカ、佐藤優もぼんくらだったのか。

すみません(_O_)(ぺこり)。過激なタイトルにしてしまいました(笑)。
(この項は、毒をいっぱい含んでいるので、一定期間後に削除します)

自分の知らない分野のことを知ったかぶりで論評するべきではないですね。その分野に詳しい人から見ると、知ったかぶりのおバカとかぼんくらだと思われてしまいます。

Bookreview私は、ビジネス週刊誌のうち、週刊ダイヤモンドと週刊東洋経済を購読しています。週刊エコノミストと日経ビジネスとは、興味がある号だけを購入して、あとはほとんどは立ち読みですませています。

ということで、本題です。

最新号の週刊ダイヤモンドの BookReviews 「知を磨く読書」(佐藤優連載)のコラムで、『森卓77言』という本のことを取りあげています。

森卓のピント外れの「言」を取りあげて、さらに佐藤優がつまらない論評を書いています。佐藤優ってそんなにぼんくらだったか?

コラムの内容をいっしょに吟味してみましょう。

77『森卓77言』に「医師については、今後の高齢社会のなかで、誰がどう見ても不足していくことが確実です。すでに、産婦人科医、小児科医、へき地医療に従事する医師などが深刻な不測の状態を迎えていることは、反論の余地がないでしょう」とあります。

一般の人が、普通にさらっと読んでしまうと、違和感を感じないかも知れません。しかし、この短い記述の中に論旨のネジレががあるので、お話ししましょう。

(1)「医師については、今後の高齢社会のなかで、誰がどう見ても不足していくことが確実です」とありますが、ほんとうに「誰がどう見ても」なんでしょうか? 1億人の人がすべて同じように考えますか? 一人や二人のへそ曲がりがいて、そのようには考えないという人がいるんじゃないですか?

「誰がどう見ても」とか「絶対に」などという言葉は、めったに使うものじゃないです。じっさいに医師が不足していくという見方もありますが、「医師は不足していない、偏在が問題なんだ」という意見も多いのです。(これはこの項の後半でもお話しします)

(2)「すでに、産婦人科医、小児科医、へき地医療に従事する医師などが深刻な不足の状態を迎えていることは、反論の余地がないでしょう」とあります。マテヨ!

「高齢化社会」と「産婦人科医」「小児科医」「へき地の医師」は結びつかないでしょう。

「高齢化社会」で足りなくなるのは、老人医療をになう医師たちのはずです。少子化の日本では、産婦人科医・小児科医は少なるなるべきでしょう。だって対象となる人口が激減しているんですから。
また、へき地は過疎化が進んでいます。だったら、へき地医療をになう医師も少なくなるべきでしょう。

どうして「高齢化社会」の中で「産婦人科医」「小児科医」「へき地の医師」が少なくなるのが問題になるのですか? 論旨がぜんぜん一貫していない。

私が森卓はおバカだという所以です。

さて、佐藤優の記述についてです。

森卓の「医師会の政治的影響力は無視できないので」「医学部(の新設)は認めない」というのが安倍政権の方針ならば、という記述に対して、佐藤優が「獣医についても医師についても、もっと競争原理を導入すべきと思う」「国家試験で基準に達しないものを排除する仕組みをつくっておけば、医師の質が低下することはない」と書いています。

(3) 森卓は「医師の不足」ということは(ピント外れながら)言っていますが、「医師の質が低下する」ということは言っていないでしょう。

佐藤優が脈絡なく「医師の質」と言っているだけです。論旨のネジレというよりも、「不足」と「質の低下」はぜんぜん別の問題です。佐藤優ってそんなにぼんくらでしたっけ?

(4)「産婦人科医、小児科医、へき地医療に従事する医師などが深刻な不足の状態を迎えている」ことについて、実情をお話しておきます。なぜ、不足しているか?ということについてです。

この問題は、単純化して言うと「経済原則に沿っていないから」なんです。

へき地医療に従事する医師っていうのは、非常に過酷な仕事なんです。医師だからミスはとうぜん許されないです。都会と同等な医療レベルを要求されます。へき地だからといって「低レベルでいい」なんて許されるわけがなくて、万が一の時は医療訴訟を起こされます。(イナカも権利意識は強い)

いっぽうで、「へき地」だから孤立無援。ほとんど支援がないところで医療行為をしなきゃならない。そのうえ報酬は低レベルです。

じゃあ聞くけど、お給料が低くて、だれも助けてくれなくて、万が一ミスしたら訴えられる可能性があって、危険性が高い職場に、好んで行きたがる人っているんですか?
もし、子どもがいたら、子どもに高いレベルの教育も受けさせることができないですよ。

そういうことで、へき地医療は、少なくとも医師たちにとって、ぜんぜん魅力のない仕事なんです。

もし、本気でへき地医療を充実させたいなら、年収1億円とか2億円とかで医師を募集すればいいんです。そしたら応募者はいると思います。でも、それだけの太っ腹な地域首長はいません。だから結局のところ、いつまでたってもへき地は医師不足なんですよ。

(5)「産婦人科医、小児科医」が「深刻な不足」というのは、論点がちょっと違います。赤ちゃんはいつ生まれるかわからないという点で、産婦人科医の労働条件は過酷なんです。極端にいうと、一生、24時間待機状態です。

お産には、母体と赤ちゃんの2人の命がかかっています。昔からお産には危険がつきものです。すべてのお産が正常分娩ではありません。多くの正常分娩の中に異常分娩がひそんでいます。

だから、「無事に生まれてよかったね~」と家族一同、心から喜ぶのです。

万が一、異常分娩にあたってしまって、出産が「無事」ではなかった場合、高率で医療訴訟になります。そういう意味でも非常に危険性が高い診療科目です。そのために、日本では産婦人科医がどんどん減っています。産婦人科医の親は、自分の子どもに「産科医だけはなるなよ」と言うことが多いのが実情です。

もちろん「小児科」も難しいですよ。トラブルのタネをいっぱい抱えるような診療科目です。
それに基本的に不採算の診療科です。なるべく検査をしない、なるべく薬をつかわない、ということを強いられますからね。

(6)佐藤優は、このコラムの最後のほうで、「獣医についても医師についても、もっと競争原理を導入すべきと思う」と書いています。

ああ、この人、「競争原理を導入しちゃいけない」ってことを知らないんだな。知ってはいるんだろうけど、意識できないんでしょう。

じつは、日本の医療は競争原理を入れないようにしているんです。「医療サービスの価格」は自由価格ではなく統制価格になっています。金持ちも貧乏人も、国民が平等に医療を受けられるようにという趣旨からそのようになっています。そういうことでは、日本は世界一幸福な国と言えなくもないです。

医療サービスが統制価格なので、腕のいい医者にかかっても、ヤブ医者にかかっても、医療サービスの対価は同じです。
「海外旅行中に虫垂炎で手術を受けたら何百万円もかかった」なんてことがいわれますが、これが自由価格の例ですね。
日本では統制価格なので海外のほうが異常に思えますが、競争原理を導入するとそういうことになっちゃいます。

医療も経済行為の一種なので、医療サービスの「価格」という最重要な部分を統制してしまうと、医療全体をかなりの程度統制することになってしまいます。
「価格」は統制するけれどそれ以外を競争に任せるということができなくなるのは当然です。

佐藤優ほどの知識人が、そういうことを知らない、そういうことに気を配れないというのはびっくりしました。

以上、ちょっと長いお話をしてしまいました。

私がお話したいのは、「自分がそのバックグラウンドをよく知らない領域について、知ったかぶりで論評すると、ピント外れで恥をかく」ということです。

森卓は昔からおバカだから、まぁそんなところだけど、佐藤優もその程度かな。非常に残念。

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