無料ブログはココログ

« 2018年4月 | トップページ | 2018年6月 »

2018年5月21日 (月)

(737)予防「摂取」ですか。普通は「予防接種」と表現しますが。

(737)予防「摂取」ですか。普通は「予防接種」と表現しますが。

Dia001  どんな本を読んだらよいかということでは、私の場合、「週刊ダイヤモンド」「週刊東洋経済」「日本経済新聞」の書評欄を参考にしています。
また、新聞に掲載される新刊広告も参考にしますし、「図書」「波」「ちくま」「本」などの出版社の広告媒体の月刊誌もチェックしています。

 今週号(2018年5月26日号)の「週刊ダイヤモンド」の書評を読んでいてびっくりしました。

『私のイシオシ収穫本』という書評コーナーに、東京大学教授・信州大学教授の玉井克哉という先生が、『10万個の子宮、あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか』(村中璃子著)の書評を書いています。

 私もこの本は速読をすませています。子宮頸がんワクチンとその副反応(とされた事象)について、正面からしっかり検証して書いてあるすぐれた本です。世間でのいろんな批判がある中できちんとしたことを主張しているのは、研究者・著者として立派だと思います。たいしたもんです。

 今回、問題にするのは、本の内容ではなく「週刊ダイヤモンド」に掲載されている「書評」のほうです。

Sesshu002  表題に書いたように、文章の中で「予防接種」のことを、「摂取」と書いていますす。

 そりゃあ、だれでも字の間違いはするものです。
まぁ、ちょっとしたケアレスミスは仕方がないと思います。
 しかし、この書評のメインの主題は「予防接種」「ワクチン接種」です。それを「摂取」と書いちゃダメでしょう。

 書評者はシロウトじゃなくて大学教授でしょ。ネットで検索したら『 57歳。日本の法学者。東京大学先端科学技術研究センター教授/信州大学経法学部総合法律学科教授。専門は知的財産法』だそうです(Wikipedia)。

 重箱のスミをつついて「おかしいぞ!」というのは言いすぎだと思いますが、地位も名誉もある人が、お金をもらって書いているんですから、こんな間違いは非難されるべきでしょう。

 こんな間違いを見逃したままで本や雑誌を作ってしまうなんて、週刊誌の編集デスクも東京大学のセンセイも、小学生なみのレベルですかね。

2018年5月 5日 (土)

(736)新聞記事から。「会議メモ、動画・音声認識で」、、、???

(736)新聞記事から。「会議メモ、動画・音声認識で」、、、???

Kagimemo5月1日の新聞に「Bizワザ」というタイトルで、「会議メモ、動画・音声認識で」「正確に記録、時間短縮」というコラム記事が載っていました。

月刊雑誌「日経ビジネスアソシエ」との共同記事だろうと思います。

ひととおり記事を読みましたが、私は、文字での会議記録から、動画での記録や音声認識の記録に移行することはできないだろうと考えています。

なぜそのように考えるかという理由は2つあります。(1)動画記録は検索が難しい、(2)(動画)記録を再生するには膨大な時間が必要になる、からです。音声認識記録も同じような性質です。

他方、会議録を作っておく従来の方法の場合は、検索が瞬時に容易にできますし、読み返す(再生する)時間も短時間ですみますので、引き続き最強の会議記録だと考えます。

「動画記録と音声認識は補助的な方法でしかない」ということを、もう少し詳しくお話ししましょう。

☆ まず動画記録のことです。

「動画記録」としてすぐに思い当たるのは、銀行やコンビニなどの防犯カメラの映像記録です。

これらの映像記録は、念のために記録しておくだけで、むしろ再生しないことのほうが基本です。
しかし、イザ必要になったときには非常に強力な資料です。

膨大な映像記録の中から、必要な部分だけを取り出すキーは「時間」です。
時間というキーがない場合、すべての映像記録を長時間かけてチェックしなければなりませんから、膨大なコストがかかります。そのため、映像を記録のメインとするわけにはいきません。

たとえば、週に1時間の会議があるとして、年に約40時間の映像記録が残されます。たった1年間の記録だけでも、その映像記録の中から必要な部分を探し出すのに(一日8時間映像を見続けて)5日間もかかってしまいます。

そのように考えると、「会議記録」として動画を撮影しておくというのは、時間というキーで検索して必要な部分だけを再生するという、補助的な役割しかありません。メインの記録としては欠陥がありすぎます。

☆ 音声認識でデジタル文字情報に変換してし保存する方法も、映像記録と同じように、補助的な役割にしかならないでしょう。

たしかに、デジタル文字情報になっていれれば、必要な情報を瞬時に検索できます。そして必要な情報にアクセスすることは容易です。しかし、その情報が整理されずに保存されていた場合は、アクセスした時点で再整理する必要がでてきます。

※ 結局のところ、会議記録としては、その場で整理しながらキーボードで入力して、整理されたデジタル文字情報に変換して保存しておく従来の方法が、やはり最強の方法でしょう。

ただ、この方法の欠点は、ソレナリのスキルを要求することです。また、入力した時点で一部の情報が欠落してしまうこともあります。しかし、記録されなかった情報は、あまり重要でなかったことでしょうから、気にしなでよいことと割り切る必要があると思います。

☆ 記事の左側に載っている「速記記録」はどうでしょう?
「速記」は、記録することは速いにしても、検索と再生という面で欠点が大きいです。ほとんど行われていないのは、実用的ではないためでしょう。だと思います。

※ デジタル文字情報として会議記録を作っておいて、デジタル記録と印刷文字記録の両方で保存しておくのが実用的ですが、それに加えて、検索・アクセスのための時間キーをつけた映像記録や音声認識記録も保存しておくのが最強だと思います。

デジタル記録のことは、以前にもお話したことがあります。

(424)ノートに記録するとどれくらいの分量に? 2009.11.14
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/424-8e61.html

(641)古い(デジタル)日誌に意味があるか?
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/641-a57d.html

2018年5月 3日 (木)

(735)「障碍者」「障害者」「障がい者」の表記

Honn(735)「障碍者」「障害者」「障がい者」の表記

講談社の読書人の雑誌「本」を読んでいて、配慮を示しながらもむしろ著者自身のの無知・無配慮を呈している文章があったのが気になりました。

「亭主関白が妻を『幸せ病』と呼べるまで」(奥野修司著)の文章です。
エッセイですので、内容はたあいもないことです。

文章のはじめのほうで「障がい者の」という語が出てきます。
Okuno_3この「障がい者」という書き方は、一時、騒がれたことがあります。

・「障害」の「害」の字については、印象が悪く、人に対して「害」という字を使うべきではないということが、「障害」の表記を変える議論のそもそもの発端である。(障害者団体:特定非営利活動法人DPI日本会議)

というのが一般的な考え方でしょう。ですから、ここで「障がい者」の表記をしているのは、著者がそういう配慮をしている立場であるということを表明しているわけです。どういう立場をとるかはその人の自由だからそれはそれでいいですね。

 

Fukusi別のページでは、「障害者福祉サービス」という表記をしています。

・障害者施策の法令名等に言及するときは、必ず「障害」を用います。
・例えば、身体障害者手帳や精神障害者保健福祉手帳と記すのが正しく、身体障がい者手帳や精神障がい者保健福祉手帳と記しては誤りです。
・なぜならば、これらの根拠になっている法令(ここでは身体障害者福祉法や精神保健福祉法)では、まだ「障がい」とはしていないからです。

これもある面、常識ですね。
ですから、ここはむしろ「障がい者福祉サービス」としたら間違いです。

すぐあとで、「雇用されることが困難な障がい者」と書き分けていますが、この書き分けが正しいわけです。

Soujiところが、別のページには、「視覚野の障がいかも知れない」と書いています。
これは語の使用法からすると間違いです。「視覚野の障害」とするべきです。
「障害物競走」が正しくて、「障がい物競走」が間違いなのと同じです。

もし、きちんと表記したいなら、
※ 人に対して「害」という字を使わない。「障がい者」と表記する。
※ 障害者施策の法令名等に言及するときは、必ず「障害」を用る。
※ 「公害」「害悪」「害虫」「障害物」などでは、「害」の字を使う。
とするべきでしょう。

「障がい者」と書くからといって、「公がい」「がい悪」「がい虫」「障がい物」と表記したら、みずから小学生なみの知能レベルと表明することになってしまいます。

2018年5月 1日 (火)

(734)持ち家の「帰属家賃」の推計についての記事

(734)持ち家の「帰属家賃」の推計についての記事

Keizaikyo久しぶりに面白い特集記事を日経新聞で読みました。
日本大学教授の清水千弘先生の「住宅関連統計の課題。家賃指数、実態より下振れ。金融政策判断にゆがみも」という解説記事です。

記事の内容をひとことで言うと、「帰属家賃の推計が正確ではないために国の経済政策の運営までをも誤らせる」という主旨です。説得力のある解説記事でしたので、ナルホドナルホドと納得して読みました。

しかし、私が面白いと思ったのは、重箱の隅をつつくような細かなところです(笑)。
その、私が興味がひかれたことをお話します。

Motiie61(1) 「日本の持ち家率は全国平均で61.7%」なんだそうです。私は年金を受け取る世代になっていますので、私の周囲にいる同年代の人たちは、ほとんどで自宅不動産を所有しています。私のような賃貸住宅に住んでいる人は周囲には見当たりません。

私が賃貸マンションに住んでいることを知り合いに言うと、「いくら家賃を払っても自分のものになるわけじゃないからもったいないじゃないですか」とよく言われます。しかし、私のシミュレーションから賃貸住宅のほうが、経済的にも利便性の面でもずっと合理的という結果が出ています。
ま、このことは後日にでもまた詳しくお話ししましょう。
(どちらが経済的かということは、以前にもお話したことがあります)
(94)200LXで考える個人の住宅戦略:賃貸か購入か。その1
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/93200lx_adc2.html

Yatingeraku_2(2) 「筆者らの計測によると建物の資産価値は、戸建て住宅では建築後10年までは年2.47%、10~20年で年1.59%、20年を過ぎると年0.32%ずつ低下していく」「マンションでは年平均3.67%の低下だ」という記述にも興味を惹かれました。

今回は、内容が単純な(2)についてお話しします。

以前に、「(618-2)新築マンション価格下落のシミュレーション」の項で、私が考えるマンションの価格下落の式」をお話しました。http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/618-2-785e.html

私は、「ほんとうにざっくりと考えて、4年経過時に3割下落、20年経過時におおよそ半値、30年経過して6割下落」と想定しました。

ネットで「マンションの価格下落」というキーワードで検索してみると、
 1. 『中古で得する』5年間活用法 | SUUMO(スーモ)では、
=============
築15年以前とそれ以降では下落幅が大きく異なる 一般的にマンションの価格は新築から15年ほどの間に大きく下落するが、その後はなだらかな下落曲線を描く。新築から築15年まで約57%ダウンするが、築15年から同30年まではほとんどダウンしない。
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/ms_chuko/mc_knowhow/s0tks000/
=============
とあり、

 2. 「住まいサ~フィン」(R)では、
=============
中古の定義は築1年以上で、中古扱いになった時点で価格は10%下落する。この10%は事業者側の利益とも考えられ、実物価値は9掛け相当と考えた方がいい。 中古価格は築10年で平均して24%、築20年で40%下落するが、これは現在の新築価格との比較である。
https://www.sumai-surfin.com/price/chuko.php
=============
とあります。

9000これらの数字と式をロータス123に入力すると図のようになります。
(2~4年目のcellはタイトル文字を書くためにわざと空白にしてあります)
新聞記事から、「戸建て」「マンション」の価格を入力してあります。
上に書いた私が想定した式から計算した数字も入力してあります。

SUUMO(スーモ)のサイトのグラフから、5年目、10年目、15年目、20年目の数字を読み取って入力してあります。
また、「住まいサ~フィン」(R)では、1年後に90%、10年後に76%、20年目に60%としてあります。

9006数字の羅列ではよくわかりませんのでグラフ化しました。
3本の線のように見える一番上のグラフは、今回の新聞記事での「持ち家」の価格下落です。
上から2番目のグラフは、今回の新聞記事での「マンション」の価格下落です。
3番目のグラフが、私が想定した「マンション」の価格下落です。
5,10.15.20年目にある「×」のシンボルがSUUMOのサイトの価格です。
「住まいサ~フィン」(R)のシンボルは1,10,20年目にある「▽」です。

グラフ化して見ると、数字の出所によって中古マンションの価格の下落はずいぶん違います。

20年目で見てみると、今回の新聞記事では新築と比べて47.3%に、SUUMOでは36.4%に、「住まいサ~フィン」では60%に下落するとされています。私が想定した式では44.5%です。

投資用あるいは居住用にマンションを買う場合、マンションの価値(売却価格)がどれくらい下落するかは気になるところです。

しかし、専門家が提示している下落幅がこれほどまでに違うんですね。
そういうことでは、シミュレーションのためでは、私の想定でほどほど良いのだろうと思いました。

« 2018年4月 | トップページ | 2018年6月 »