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2018年9月 4日 (火)

(759) インフレや国家破綻、大規模災害に対応できる資産フォーメーション。

(759) インフレや国家破綻、大規模災害に対応できる資産フォーメーション。

前項の続きです。

41c4fujwinl_2アマゾンのサイトで見てみると、『国家破産はこわくない』(橘玲著)の内容紹介には、
「2020年以降、日本の国家財政は破綻する──。これはたんなる推測ではなく、財務大臣の諮問機関が2015年10月9日に公表した「我が国の財政に関する長期推計(改訂版)」にはっきり書いてあることです。
財政収支を改善できなかったらどうなるか、経済官庁のなかで内密に議論されていたことがいまや公の場で当り前のように論じられるようになり、その「可能性」を否定する人はもはやいません」とあります。

国の機関が2020年以降に日本の国家財政が破綻すると公表しているとのことですね。
確かに、GDPの何倍かの累積した財政赤字があって、現在も歳入の倍くらいの予算を使っている国ですから、このままでは一直線に財政破綻に進むと思います。
でも、私の考えは、現在のベネズエラのような形で破綻するのではなく、大幅な円安になることで累積した財政赤字が縮小して落ち着いていくのだろうと予想しています。

いっぱんに、財政破綻に至るには、1.大幅な円安、2.大幅なインフレ、3.増税、が起こってくると言われています。国としては、国家予算を縮小せざるをえません、予算の縮小は、おもに社会福祉関連の予算を減少させることになると思います。

以前に、「アマゾンの書評を読むのも読書のうち」というようなことをお話しましたが、今回も『国家破産はこわくない』のレビューを読んでみます。中には秀逸なコメントがありますので引用します。

「2級を目指す者」という方が、本書を要約してくれています。感謝。
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「財政破綻ときくと円が紙くずになりそうなイメージがある「しかし」「ある朝、目覚めたら日本円が紙くずになっていた、などということは絶対にない」

「アベノミクスの楽観、悲観、破滅(1~3)ごとに今後のシナリオを設けてそれぞれどうしておけば良いのかというと」

「第一ステージ:国債価格が下落、金利が上昇する」
「第二ステージ:円安とインフレが進行し、国家債務の膨張が止まらなくなる」
「破滅ステージ:日本政府が国債のデフォルトを宣告、IMFの傘下に入る

「第一ステージでは、普通預金が最強の金融商品」
「第二ステージに入れば、以下の三つの対策」
●国債ベアファンド  (日本国債が下がると、利益を生まれる)
●外貨預金
●物価連動国債ファンド(インフレになるほど、価格が上がる)

「可能性は極めて低いが、「預金封鎖」「新円切り替え」などが起こる破滅ステージでは、以下の対策」
●日本国債ベアETF
●海外銀行の外貨預金
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アマゾンのレビューはありがたいです。

「元国債トレーダー」の「ところてん」という方のレビューも一読に値します。
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「なかなかいい本です」
「著者が言いたいことは「構造問題はいずれ顕在化する」ということに尽きると思います」
「著者が勧めている「普通預金」についても、いくつかの金融危機を現場で経験したものとして納得できるものがあります」
「パニックの時には一番に「流動性が枯渇」するからです。リーマンも山一もこれで潰れました」
「次の危機の際は、「日本国政府」だけでなく「あなた」の流動性が枯渇するとも限りません」

「いずれにしても日本がバブル期並みの5%程度のGDP成長率を達成し構造問題が「解消」でもしない限り、将来のある時点で「構造問題が顕在化」し政府の資金繰りが行き詰まり、大幅な財政支出の削減が必要になる可能性はそれなりに高いと思われます。その場合は、医療費のカット、公務員の給与カット、不要不急の公共事業などのカット、補助金の大幅見直しなどによるドラスティックな支出削減は避けられないと思います」
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・私も、これはそのとおりだと思います。それに加えて「年金などの社会福祉予算のカット」も実施されると思います。

「ちなみに実務に携わったものとして、今一番心配しているのは「南海トラフ地震」です」と書いていますが、私は、自然災害や北朝鮮からのミサイルとかは考えてもしょうがないと思っています。なにがきっかけになるかはわからない。問題なのは、きっかけではなくそれに続いて起こってくるインフレや財政破綻です。

将来起こってくるインフレや財政破綻について、いろんな人がいろんなことを言っていますので、それらを考察してもきりがないですね。いろいろんの案は玉石混交ですし、実際に起こってみないと、どれが正解とも不正解とも言えません。

最後に、私が考える平時および危機対策の資産フォメーションについてまとめておきます。

(1) まったく収入が途絶えたときでも、平時なら1年間くらい生活できるだけの「手がね」は用意しておく。これは、流動性が高い必要があります。普通預金でも定期預金でも良いと思います。(国内で生活することを考えて円預金です)

Yamatati(2) それ以上の金融資産は投資信託にしておく。これは、橘玲や山崎元の著書(左図)にあるように、日本株と世界株のETFなどに50%ずつ投資するのが、まぁ原則だと思います。個人的には「ひふみ投信」のようなアクティブファンドとか、高配当のリートなんかも良いと思います。

(3) 国債価格の下落とか、金利上昇などのインフレサインが出てきたら、海外資産の比率を上げる心づもりをしておく。(金利が2~3%くらいを考えています)

(4) さらに資産に余裕があれば、海外の証券会社・銀行の口座を作って、海外資産の届け出が必要になる5000万円以内で、金融商品を買っておく。(これはバフェットさんのいうようなNYダウのETFとか世界株ETFなどがよいと思います)(そしたら、前項のベネズエラの話のように、5~6年は国外に居住できます)(国家破綻の混乱は、数年で沈静化すると言われています)

私自身は、平時のことも、ハイパーインフレや国家破綻時のことも考えて、なるべく上記のフォーメーションに近づけています。

ついでにいうと、「金の延棒」とか「不動産」のような現物資産は、最低限の保有にとどめるのが良いと考えています。流動性(現金化)に難があることと、海外(あるいは国内の辺境地)に避難するときに足手まといになると考えるからです。

ただ、状況によっては国内の居住用不動産を購入するのも良いかもしれないとも思います。国家破綻時には、外貨資産は高騰していて、不動産価格は暴落しているでしょうから、自給自足用の耕作用地込みの不動産を入手して、隠棲してしまうこともひとつのオプションとして考えています。

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