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2018年9月11日 (火)

(760) ファイナンスを学ぶにはツールが必要。

(760) ファイナンスを学ぶにはツールが必要。

Img_20180910_092246_2最新号(2018年9月15日)の週刊ダイヤモンドの特集は「ファイナンス思考」でした。副題に「PL脳をぶっ壊せ!」とあります。

今回は、「ファイナンスを学ぶにはツールがないと難しいでしょう」ということと、「ツールとしてはHP200LXが最適でしょう」ということをお話します。

Img_20180910_122300この特集の最初の方に、ここで言っている「PL脳」とはどんなことか、「ファイナンス思考」はどういうものか、ということが書いてあります。

「PL脳」とは、「目先の売りあげや利益を最大化することを目的にした短期的ジリ貧の発想」とあります。ほかのことは考えなくていいから、とにかく売上をあげろ」ということのようです。でも、今どきそんな会社があるかなぁ、、

他方の「ファイナンス思考」は、「将来に稼ぐと期待できるお金の総額を最大化しようとする未来志向の発想」だそうです。ま、言いたいことはわかります。

この特集全体のあとのほうに書いてあることはともかく、この見開き2ページは過不足なく、とてもまとまってうまく書かれています。(図の文字が小さくて読みにくくてすみません)

このページのあとに、ストーリー仕立てになった話が続きます。私は、そういうストーリー仕立てはキライです。「お話」になっていることで問題の焦点をぼかしてしまうと思います。ぎゃくに箇条書きになっていて、スバリと本質なことが書いてあれば読む気になりますが、くだらないストーリーはまったく読む気になりません。

Img_20180910_122333_2この特集で、引き続いて書いてあるのは、「世界動かすGAFAの財務」という説明です。GAFAというのは、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンのことです。
「日本企業とは桁違いの財務戦略によって、驚異の成長と競争優位性の確立を果たしてきた」とありますが、そうでしょうか?
業態が違えば、財務戦略は大きく違うはずです。GAFAは基本的には情報産業ですから、トヨタなどの製造業とはまったく違います。

同じ業態の中での財務戦略の違いを論じるなら話としては面白いかもしれませんが、比較の対象がなくてこの業態だけを論じでもどうかなぁ、、、

「最初に注目したいのが、PLの研究開発費だ」とあります。この業態では、自転車操業のように、研究開発費をかけていかなければ進歩・成長がないのです。巨額の研究開発費を続けるのは当然のことで、驚くようなことじゃない。

また、ここでは研究開発費が巨額であることを書いていますが、「額」ではなく、売上や利益に対する研究開発費の「率」を問題にすべきだと思います。

Img_20180910_122351このページは、「PL無視の異次元戦略で世界をのみ込む」「なぜアマゾンは最強なのか」というタイトルになっています、アマゾンは設立されてからしばらくはずっと赤字が続いていたでしょう。
赤字にもかかわらず巨額の投資をしてきた企業です。
このやり方は一種のバクチだったんじゃないですか?
当事者としては勝算があっての戦略だったと思いますが、常識外れの戦略だったと思います。

賭けに勝った企業を見て、あとづけで「すごい」って言っているだけのように思います。

今後、アマゾンがさらに大きくなって、大きくなりすぎてしまえば、戦略を変更していく必要が出てくるはずです。池の中に住む巨大クジラが無限大に大きくなれるわけではないですから。

Img_20180910_122416さて、特集の最後に「超基礎だけ理解」「ファイナンス入門というページがあります。

ここでの解説は、ほんとにサワリだけです。

「本特集はPL脳に陥らないためにファイナンス思考を備える必要性を強調することに主眼を置いている」「ファイナンスの具体的なスキルを全て伝授することは目指していない」とあります。「ここでは、ファイナンスの概念や手法だけをお伝えする」のだそうです。

左側のページでは、「現在価値」について説明しています。
次のページで、「現在価値」の考え方の応用として、「NPV(正味現在価値)」、「IRR(内部収益率)」が説明されています。さらに、読み飛ばしてOKとして、「WACC(加重平均資本コスト)」にも触れています。

それくらいの説明で、今号の「ファイナンス思考」の特集は終わりです。

Img_20180910_141824週刊ダイヤモンドは、約1年前にも「会計&ファイナンス」「超理解」という特集号を出していました。「これからの必須スキル」「まるごと一冊」と表紙に書いてあります。

この号は、会計についてはいろんな企業のケーススタディです。系統的に学習できるわけじゃない。
ファイナンスについても、考え方・概略を紹介しているだけです。

今回の特集を読んでも、約1年前の号を読んでも、こんなに大雑把な解説で理解できる人がいるんだろうか?と思います。

この項の最後に、私がお話したいカンジンなことを書いておきます。

「会計」の学習では、いろんなcaseについて、自分の手を動かして電卓などで計算しないと身につかないです。
概説本を読んで表面的にわかった「気」になっても、すぐに忘れてしまいます。実務での応用もききません。

「ファイナンス」の学習は、「会計」よりもさらにやっかいです。
というのは、「会計」は足し算と引き算の世界なので電卓で間に合うのですが、「ファイナンス」は関数の世界なのです。エクセルなどの表集計とか金融(ファイナンス)電卓などの特殊ツールがないと、学習さえもできないです。まったく応用はききません。

ファイナンスを学習するツールとして、もっとも手軽なのがHP200LXです。エクセルではないですが、LOTUS123という表集計アプリが装備されていますし、(今でも)最強の金融電卓が装備されています。

HP200LXは、ファイナンスの学習に関して、20年前からず~っと最強の学習ツールだと思います。しかも、それが中古で数万円で入手できますから使わない手はありません。

アマチュアの私がファイナンスを学習するのには、200LXはいいおもちゃです。ただ、ファイナンスのプロが実務に使うとなると、、、たぶん、エクセルを使わざるを得ないだろうと思います。

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