(810)HP200LX.キー入力不良。
(810)HP200LX.キー入力不良。
メインのバックライトHP200LXは、いつも持ち歩いて頻回に使っているのでたびたび故障します。
電池を入れたスタンバイ状態で自宅マンションや事務所に置いてある予備の200LXはほとんど故障しません。せいぜい電池切れで入力ができなくなっている程度です。
頻回に使う道具が故障するのは仕方がないことだと思っています。
今回は、メインのバックライト200LXの[menu]キーが入力できなくなって困ったという話です。
キーを強く押しこむと入力できることもあるのですが、入力が不確かでは困りますので、正常に作動するキーボードに交換しました。
メインのバックライト200LXが正常に動けばそれで良いのですが、具合の悪いキーボードassyは修理しておく必要があります。
結果的には故障箇所が見つかりませんでした。でも、その修理過程についてお話しをしておこうと思います。
実は、200LXの部品の機能を評価・確認するためのテストベンチのようなものを用意してあります。
中途半端に壊れた部品を組み合わせただけなんですが、液晶表示とか、メインボードの動作とか、今回のようなキーボードの動作などをチェックします。
写真を簡単に説明します。
写真上方の液晶表示部は、200LXの上蓋を切り取って、液晶を接続する部分部だけを残してあります。
写真下方のキーボードの裏には、電池と100LXのメインボードを入れてあります。底蓋はトルクスネジで固定してあります。
裏側の写真です。
液正表示部はむき出しにしてあります。ICの足のハンダ付けをチェックしたりするためです。
底蓋をトルクスネジで固定しないと、導電部の接触不良で動作しないことがあるので、しっかりネジ締めしておく必要があります。
これらを分解するとこんな感じです。
写真左上は液晶表示部です。写真左下はキーボードです。
写真右上は裏蓋です。写真右下は100LXのメインボードです。100LXとか200LXの1メガや2メガのメインボードはもう使うことがありません。それで、消耗品としてこんな使い方をしています。
今回は、キー入力の不具合をチェックするためですから、キーボード部をさらに分解します。
写真左上は、キーボードの台になる部分と電極シートです。これらをさらに分離することもできます。
写真左下はキーボードの接点シートです。左中間はスペースを稼ぐための穴開きシートです。
写真右上は、灰色のアルファベットのキーボードシートと、黒色の数字キーボードシートです。
写真右下は、キーボードの上から貼るための化粧シートです。
今回は、キー入力の不具合の原因をチェックするためなので、キーボードシートと化粧シートは外したままで組み上げてあります。
このキーボードでは、[menu]キーが入力できなくなっていたのですが、この状態で動作を確認してみると、キー入力ができます。電極シートの断線を想定していましたが、たんに接触不良だけだったのかもしれません。
別の不良キーボードでは[Fn]キーが入力できなかったので、同じやり方で調べてみたら、そちらも入力ができました。
結局のところ、キー入力の不良の原因は特定できませんでした。
キー入力不良の原因としていちばん多いのは、電極シートと接点シートのあいだに、糸くずのような小さなゴミが入り込んでいることです。あとは、摩耗によるカーボンの剥がれも原因になると思います。
今回は、最初にキーボードassyをバックライト200LXに装着したままの状態で、キーボードの電極シートを有機溶剤で洗浄して、取り外した電極シートも洗剤をつけて洗ってから組み上げて、やっぱり動作不良であることを確認しててあります。そのあとでキーボードassyを交換したんです。
メインのバックライト200LXでは、キーボードassyを交換して正常に動作するようになっていますから、それはそれで良いのですが、動作不良のキーボードassyの故障箇所の特定はできませんでした。それでも、もう、このキーボードassyを再活用することはないだろうとおもいます。
今回のような、キー入力不良の故障について、矢澤さんのサイトでは2つ解説しています。
もし、分解修理することがありましたら、矢澤さんのサイトも参考にしてください。
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hp200LX故障例 ONキーが作動しない。(オンにならない。)原因はキーボード導電線の高抵抗
http://lx-rest.com/200lx_key_pattern_bypass.htm
hp200LX 故障例 : わずかなカーボン汚れによるキー不良
http://lx-rest.com/200lx_key_trouble_by_carbon_line.htm
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