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2020年2月25日 (火)

(821) DAIGO の速読スキル

(821) DAIGO の速読スキル
私は、東洋経済ONLINEとダイヤモンド・オンラインをよく読むのですが、東洋経済ONLINEに「『速読しないで多読する人』の超合理的なやり方」という記事が掲載されていました。
Daigo1
「毎日10~20冊の本を読む人が実践するコツ」という副題です。
https://toyokeizai.net/articles/-/331292
私は著者の「メンタリスト DaiGo」がたくさんの本を書いているのは知っていますが、読んだことがありません。若い人に人気のあるベストセラー作家なのだろう、くらいに思っていました。
Daigo2
東洋経済ONLINEの記事では、「「1分で文庫本を1冊読めるようになる」という方法も「見開きを写真のように写し取って、潜在意識に記憶する」という手法も、熱心に勧める実践者が言うほどの効果は得られませんでした。誤解を恐れずに言えば、あれは眉唾です」
と書いてあったので、読書論についてはまともなことを書いていると目に止まりました。
記事では、そのほかに、
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・読むスピードを上げると、読んだ気になるだけで内容の理解度はむしろ下がる(理解とスピードはトレードオフの関係にある)
・読書のスピードと時間を決める要素の中で、目の動きや周辺視野が占めるのは10%以下しかない
つまり、テキストを写真のように眺める手法にはほぼ効果が認められず、速く読むことに特化した読書法では本の内容のほとんどが頭に残らないというわけです。
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とも書いてあります。

Daigo3
当然といえば当然なのですが、はっきりと「速読法批判」をする人を見かけるのは少ないので、「そのとおり」と意を強くしました。
以下に記事の内容を要約しておきます。

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「その本が読むべき本なのか、読むに値する本なのかどうかを見分けるための“速読”である』スキミング=拾い読み』」を行う。
「スキミングの方法」は、「表紙(カバー)、帯、目次、そして1つの章」に注目するのがポイント。
(1) 「まずは本の表紙をスキミング」「多くの場合、書籍のタイトルは著者と出版社が知恵を絞り、本の内容をギュッと要約したものになって」いるからです。
(2) 「タイトルとキャッチコピー、帯に書かれた紹介文をチェックすると、その本が伝えようとしているメインテーマをつかむことができます」
(3) 「次に目次をスキミング」「目次には、本の構造や骨組みが書かれています」「目次を拾い読みするだけで内容に対する理解度は格段に上がります」
(4) 「最後にどこか1つの章を拾い読み」「自分で『ここ』と決めた章を開き、スキミング」する。
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DAIGO が書いていることは、以前に「(131)速読法批判」
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/130_0d29.html
  
「速読法の本には、(ア)メダマを動かさないで読むとか、(イ)1ページ全体を画像のように捉えて読んでいくとか、(ウ)後戻りしないで読むとか、いろいろな方法論が書いてありますが、実際的にはほとんど使い物になりません」

「結局のところ、「本を読む本」のように、本のタイトルや表紙・裏表紙、目次やまえがき・あとがきなどから、事前に本の内容を大雑把につかんで、事前知識を豊富にしてから本格的な「読み」に入るというのが「王道」でしょう」
「予備知識が多ければ多いほど、内容を理解しながら高速で読むことができます」
とお話したのとだいたい同じです。
  
スキミングにしても、速読にしても、じっくり読むにしても、本の基本的な読み方については、「本を読む本」(現代教養文庫)がいちばんしっかり解説していると思います。
   
読書法については、下記の項でいろいろお話ししました。
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/128_18b7.html
いろんな人がそれぞれ自分なりの「読書法」を唱えていますが、それらの読書法は「その人」なりの方法であって、一般的ではありません。
アドラーの「本を読む本」だけが検証された読書法でしょう。
(131)速読法批判
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/130_0d29.html
(ア)メダマを動かさないで読むとか、(イ)1ページ全体を画像のように捉えて読んでいくとか、(ウ)後戻りしないで読むとか、いろいろな方法論が書いてありますが、実際的にはほとんど使い物になりません。
(132)各種の読書法の本
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/131_9c03.html
「知的生産の技術」(梅棹忠夫)
「独学の技術」(東郷雄二)
「読書家の新技術」(呉智英)
「現代読書法」(田中菊雄)
(243)Amazonの書評を読むのも読書法といえるかも知れない
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/243amazon_7109.html
Amazonのレビューは玉石混淆ですが、役に立つ書評が1割くらいあります。
本の内容を簡潔にまとめてあるものとか、的確な批判が書いてあるものなどがあって参考になります。
(254)発売中の週刊東洋経済「最強の読書術」は面白い(0)総論
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/2540_bb7e.html
「速読法から 精読法まで 究極の 本読みノウハウ!!!」とあります。
読書技術を解説した名著『本を読む本』。
「本を読む本」の「4つの読書レベル」:(1)初級読書、(2)点検読書、(3)分析読書、(4)シントピカル読書、
(262)週刊東洋経済「最強の読書術」(3)佐藤 優
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/2623_9cf7.html
佐藤流「4つのポイント」:(1)教養のための読書はやめろ。目的を持て、(2)読書の基本は熟読。3回読んでノートをとれ、(3)熟読に値する本をいかに絞り込むかが重要。(4)そのための速読と超速読を体得せよ。
佐藤流「速読の3大原則」:(1)基礎的な知識のない分野は速読できない、(2)速読は熟読できる本が限られているから必要になる、(3)速読が熟読より成果を上げることはない。
(267)週刊東洋経済「最強の読書」(8)まとめ
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/2678_b67d.html
「読書術」あるいは「読書法」についての特集としては、正面から取り組んでいて、よくできた特集だと思います。
しかし、弱点もあります。デジタル的な方法論をあまり考慮していない点です。
読書記録をデジタルテキストで残しておけば、瞬時に検索できて記録を有効活用できます。
(297)「ビジネスマンのための『読書力』養成講座」小宮一慶著
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/297-0a8b.html
「速読だけじゃムダ!」本はアタマをよくするために読め!」
「読書法は、早さではなく、『目的』によって使い分けろ!」
小宮流目的別5つの読書法:「(1)速読 (2)速読レベル1 (3)速読レベル2 (4)熟読 (5)重読

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