(825)いつ、退職金で金融商品を買うのが良いのか?
(825)いつ、退職金で金融商品を買うのが良いのか?
前項の「(824) 退職金は、一括で投資するか? 分散して投資するか?」で、大きく2種類の投資方法が提示されているとお話しました。http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-cf4eb5.html
A. いつでもいいから、思いついたときに買う。(山崎元)
B. 1年くらいかけて時間分散して買っていくのがいい(ドル平均法)。
A. いつでもいいから、思いついたときに買う。(山崎元)
B. 1年くらいかけて時間分散して買っていくのがいい(ドル平均法)。
しかし、
C. 私は以下のように、別の考えを持っているとお話しました。
1. 大幅に下落するのを待ち構えて買う。
2. 何段階かに分散して買う。
3. 高値になったら売却して現金で保有する。
という方法です。
C. 私は以下のように、別の考えを持っているとお話しました。
1. 大幅に下落するのを待ち構えて買う。
2. 何段階かに分散して買う。
3. 高値になったら売却して現金で保有する。
という方法です。
このことを考える前に、以前のお話を思い出してみます。
「(818) HP200LXで、投資のリスクとリターンを把握する」で、
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-7cae10.html
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楽天証券の記事にあるように、「全金融資産1億円に対する期待リターンは年率1.66%」と計算されています。(K12)。
また、「加重合計して求めた全体のリスク値は11.5%だ」と同じ11.5%と計算されています。(J12)
「想定される最大の損失が21.34%である」(L12)と同じ21.34と計算されています。
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この楽天証券の記事ある「リターンは年率1.66%」「全体のリスク値は11.5%」「最大損失は21.34%」ということを言い換えると、
「その金融商品の1年間の増加率が1.66%」「その金融商品の標準価格の標準偏差が11.5%」「最大損失額=平均増加率-標準偏差×2」ということです。
逆に最大増加率=平均増加率+標準偏差×2」ということですね。
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-7cae10.html
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楽天証券の記事にあるように、「全金融資産1億円に対する期待リターンは年率1.66%」と計算されています。(K12)。
また、「加重合計して求めた全体のリスク値は11.5%だ」と同じ11.5%と計算されています。(J12)
「想定される最大の損失が21.34%である」(L12)と同じ21.34と計算されています。
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この楽天証券の記事ある「リターンは年率1.66%」「全体のリスク値は11.5%」「最大損失は21.34%」ということを言い換えると、
「その金融商品の1年間の増加率が1.66%」「その金融商品の標準価格の標準偏差が11.5%」「最大損失額=平均増加率-標準偏差×2」ということです。
逆に最大増加率=平均増加率+標準偏差×2」ということですね。

さらに別の言葉で言うと、金融商品の標準価格が正規分布すると仮定した場合、標準価格が1σ 区間におさまる確率は約68.27%で、2σ 区間におさまる確率約 95.45%ということを元にしています。
「最大損失」というのは、95%までの確率でおさまる損失のことを言っています。
だから、上記の金融商品の最大損失額というのは、1.66-11.5%×2で、最大利益額というのが1.66+11.5%×2ということになっているわけです。
(以下では、「金融商品の価格」を「株価」と言い換えます)
(以下では、「金融商品の価格」を「株価」と言い換えます)
そのため、Aの「思いついたときの価格」で投資した場合に、「最大損失額=平均増加率-標準偏差×2」を覚悟しておくべきだということになります。また、「最大増加率=平均増加率+標準偏差×2」の最大利益を期待できるということです。
でも、「なるべく損失を避けたい」「なるべく利益を大きくしたい」と考えるのが人情でしょう。
そういう方法はあるんでしょうか?
そういう方法はあるんでしょうか?
山崎元氏は正規分布での話をしているんですから、正規分布の上で損失を避けて利益を極大化する方法を考えてみます。
この図は米国S&P500株ETFの2年間の株価のグラフです。
理屈の上では株価は95%の確率で2σ区間に入りますから、たまたま2σ区間の外になっている下限のときに買って、2σ区間の外になっている上限のときに売れば、最大の利益を得ることができますね。
このグラフでいうと、がくんと下がっているときに買って、上がっているときに売るということです。
じゃあ、その上限の2.5%と下限の2.5%になることはどれくらいの頻度であるんでしょうか?
うまく、そのときに買うことができるんでしょうか?
うまく、そのときに買うことができるんでしょうか?
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