(879)HP200LXのSolverの中間関数:G(x)とL(x,alg)
(879)HP200LXのSolverの中間関数:G(x)とL(x,alg)
前項「(878)solverで株価の計算をしていました」では、Solverで株価の計算をすることをお話しました。
この計算ではsolverの「中間関数」を使っているので、その計算式の中身のことをお話します。
(878)では、2つのことを計算したかったのです。
1. 日経平均株価のETFが、現在の値から○○%変化した場合、ETFの価格はどう変わるか?
2. そのETFを100万円分買うとしたら、何ユニット買えばいいかいいか?
という計算です。
これを式にすると、
上の画像にあるように、
1. 現在株価*(1+変動幅/100)=修正株価
2. 1000000/修正株価=株数(あるいは、1000000/株数=修正株価)
という2つの式になります。
ところが、200LXのSolver式では、1つの式しか使えません。
2つの式を合体させて1つの式にするためには中間関数を使います。
solverの中間関数 G(x)とL(x,alg)の機能については、200LXのマニュアルにはちょっと掲載されているだけです。
G(x)関数はgetの意味で、L(x,alg)関数はletの意味だということはわかりますが、それ以上のことがわかりません。
また、詳しい使い方もわかりません。使用例も掲載されていません。
(PalmTopPaperには、詳しく説明すると1冊の本になるくらいだ、と書いてあります)
(HPからパンフレットのような薄い説明書がでていた、とも書いてあります)
(私としては、入手したいのですが、20年以上ムカシのことなので、いまさら手に入らないと思います)
今回の計算は、上の1.の計算式がメインの計算式なので、その中に2.の式をL(x,alg)関数を使って紛れ込ませました。
なんとか紛れ込ませて、
-------------------
現在株価*(1+変動幅/100)=修正株価+0*L('株数',1000000/修正株価)+0*'株数'
-------------------
という形にしました。
この式を実際に使ってみます。
今回の安倍総理大臣の辞任ショックで、一時的に日経平均株価が下がりました。
株式番号1346の「MAXIS日経225上場投信」では23220円まで下がったんですね。
前日の終値の23920円と比べると、2.93%安かったわけです。
(23220と入力して[F2]を押し、23920と入力してから[F4]を押してから、[F3]を押したのがこの画面です)
安値で拾うために、今から買い注文を出しておくとしたら、23000円くらいでしょうか。
現在よりも3.76%安い株価です。
1346を100万円ぶん買うとしたら、43株の注文を出します。
前項でお話したように、首相が決まるとポンと株価が上がると思います。
3ヶ月のチャートを見ると、上がっても24500円くらいまでですかね。
もし、23500円で買えていて、24500円で売却できれば、利益の幅は4.25円ということになります。
実は、こういう方法で株価の変動をねらっていくなら、日本の株価指数ETFよりも米国の株価指数ETFを売買するほうが、ずっと安定していますし、利益も稼げると思います。
でも、今回は、首相が変わるということなので、「MAXIS日経225上場投信」の買い注文を出しておこうと思います。
(後日談)
今回は、首相が決まる前に、菅さんが有力となった時点で、日経平均がボンと上がりました。
結局、今回の作戦は空振りでした。残念っ。
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