(887) 投資によって資産を厚くしておくこと。
今年は、私の株式投資に対しての考え方も大きく変わりました。
大型書店の株式投資の棚には、百冊を超えるほどの投資本があります。
私は本屋さんに入り浸っていますので、それららのほとんどの本に目を通しています。
それらの株式投資の本は、内容的に大きく2つに分類されると思います。
ひとつは、(1)これから株価が上がる株を見つけだす方法についてです。もう一種類は、(2)個別の株を買うのではなく、投資信託とか株ETFを毎月持続的に買っていくのが良いという内容です。
私はどちらかというと現代投資理論をベースにした(2)のスタイルが好きです。
前項で「世の中の変化が予想できない」とお話しましたが、株価に関しても同じように「株価が上がるか下がるかは予想できない」と考えるようになってきています。
そして、第三の投資スタイル (3)イベント的に大きく下がったETFを買っておいて、下がる前の株価に戻ったところで売却する。そういうやり方で利益を上げていこうと考えるようになりました。
このことを具体的にお話します。
(1)の考え方っていうのは、この日経ヴェリタスの記事あるような「テンバカー」(株価が10倍になるような株)を探し出して、事前に買っておいて、10倍になってから売れば資産が10倍になる、というようなことです。
(2)はこれらの本にあるような、現物株ではなく投資信託(あるいは株ETF)をコツコツ買い増していくのが良いという考え方です。
個別株は上がったり下がったりの振幅が大きいです。現代投資理論に言うように、市場全体に投資するのがもっとも有効だというのです。
とくに山崎元は、パッシブファンドがアクティブファンドに勝つと言っています。
確かに、この新聞記事のように米国株全体に投資しておけば、株価はず~っと上がりっぱなしです。「バフェットの遺言」でも自分の死後は、全資産の9割をS&Pに投資するようにと言っているそうです。
この新聞記事の見出しに、「イベントで売買、難しく」とありますが、私はその「難しい」というイベント売買こそがもっとも安全に資産を増やす方法だろうと考えるようになりました。
(3) この「イベント売買」が私が考えるようになった投資スタイルです。このような方法について書いてある本を探してみたのですが、大型書店の棚を見回しても、こういう投資の本は見つかりません。
私の方法の具体的な例を、簡単にお話ししたいと思います。
図の新聞記事のように、株価がドーンと下がったときに、米国株のETFを買います。
しばらくして株価が上がったときに売って現金化します。
今年、新型コロナのために株価が大きく下がりました、米国の大統領選の前にも大きく下がりました。新型コロナの影響で株価が下がったときに何回にも分けて米国株のETFを買っておきました。
大統領選の前にも買っておいて、選挙が終わってからかなり上がったところで現金化しました。
家族にもその方法のトレーニングをしておいたので、家族は数百万、私はさらにその数倍の利益を得ました。(投資額がいくらだったのかはお話しませんが、売り買いを小刻みに何回もするという方法です)(小さな波を拾っていきます。たまに大きな波を拾います)
ただ、この(3)の方法は「いつ株価が下落するのか?」という予測ができないのです。
今年のように、一年に数回チャンスがあるのか、数年に一回くらいしかチャンスがないのかの予想が付きません。
また、下落幅がどれくらいなのかということも予測が付きません。
ただ、慣れてくると、「投資するのは今だな!」というカンが働くようになります。
この(3)の方法は、「投資」というよりも「投機」に近いやり方です。
堅実に資産を増やす「投資」よりも、運を天に任せた「投機」のような気がします。
つまり、大きく下がったときに買うと、さらにもっと下がって損をするんじゃないかという心配があります。でも、心配はほとんどないのです。
上の新聞記事のグラフのように、米国株は(日本の株と違って)今まではず~っと上がりっぱなしです。ですから、数ヶ月もしたら買値よりも上がります。
高値づかみをしてしまったんじゃないか、という別の心配もすることがあります。でもやっぱり1年もしないうちに買値以上の株価になってしまいます。
そういうことで、今年の2月くらいから株価が下がっては買いちょっと上がっては売り、また下がっては買い上がっては売り、ということを繰り返していました。
そのことで、投資に関しての知識がない友人にメールで説明したことを、ここに再現しておきます。
A.11月5日の日経新聞の記事を例にして、「NYダウが赤線のように上がっていく」と思うと友人に話しました。
実際にかなりの金額のETFを買いました。
しばらくしたら予想したとおりに上がってきました。「これでけっこうな利益になったよ」とメールで話しました。
B.新型コロナのための株価下落のとき(3月9日)に、NASDAQのETFを買っておきました。

また、日本のREITが大きく下落したとき(3月18日)に星野リゾートなどのREITも買いました。
この図をキャプチャした6月5日には、それぞれ20%30%40%の含み益になっていることを友人に話しました。
その後、10月27日の含み益の状況も、友人に知らせておきました。
これらの金融商品は、一部は売却して現金に変えましたが、一部は(とくにREITは)売却せずに保有しています。
株価が高値で推移するようになったら、バブルがはじける前に現金化しようと考えています。
今回は私の投資の方法について、大雑把な話をしましたが、いずれまた投資のことをお話しようと思っています。
最近のコメント