(891)経済週刊誌の記事内容は(逆説的に)興味深い。
(891)経済週刊誌の記事内容は(逆説的に)興味深い。
私は週刊ダイヤモンドと週刊東洋経済を定期購読しています。両誌とも「なるほどね」と思うような興味深い記事もあるし、「これは良くないでしょ」と否定的に読む記事もあります。
先週末に届いた両誌の記事についてお話したいと思います。
「(886)経済週刊誌の来年の予測って意味ありますか?」では、「来年の予測」はあまり意味ないんじゃないかというようなことをお話しました。
世の中全体の動きで自分が関与できることは少ないです。科学の進歩なんかは自分ではどうにもできません。政治の世界も自分ではどうにも動かせません。新型コロナの大流行なんかも自分ではどうすることもできない。
自分でできることといえば、世の中の動きに対応して個人の生活を少しだけ変えることだけです。
生きていく上でどうしても必要になる「お金」については、世の中の金融動向を読みながら投資で増やしていくしかありません。(もちろん、仕事をしてコツコツと増やしますけどね)
病気の流行なんかも、ワクチンの予防接種を受けたり、日常生活でマスクを装用したり、手洗いの清潔を保つようにするなどの受け身の方法しか、できることはないです。
その経済状況の予測のことですが、、、
最新号の週刊東洋経済の特集は、「富裕層(秘)マネー学」というタイトルでした。たんに読むだけなら害はないですが、記事内容は怪しさ満載でした。
富裕層の人が高額の資金の運用を専門家に任せて資産を増やしていくという記事が多かったです。
資産の運用を他人に任せるというのは、非常に危険な「賭け」です。資産の運用を引き受けて、資産を大きく増やしてくれるという人たちの半分以上は詐欺だろうと思います。
いくら資産運用の専門家と言っても、未来が予測できるわけではありません。たぶん全体の40%くらいは(運用という面では)無能だろうと思います。
(資産を増やすという意味で)本物は最後の10%くらいの人たちでしょう。
そして、資産運用を任せる側として、その10%の人たちを見分けることはできないです。もし、見分けることができる人なら、自分で運用するほうが確実ですもの。
そういう意味から、この特集はとてもあやうい内容だと思います。
この特集の最後の最後には、「一発で大きく儲け、富裕層になりたいと考えるのは人間のさが。しかし世の中にはそんなにおいしい話は転がっていない」とあります。
この特集は「おとぎ話」と受け取るのがよいと思います。
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