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2021年1月 5日 (火)

(895) 仏教を把握するのは難しい。

(895) 仏教を把握するのは難しい。

そもそも「仏教」っていうのはどんな宗教なのかを、シロウトが把握するのは無理だろうと思います。
仏教にはいろんな宗派が多すぎて、それぞれの宗派ごとに仏教経典がありますから、全体像さえ見えません。

それぞれの宗派ごとに「これが仏さまの教え」というように主張しています。そしてその「教え」がそれぞれ違いますから、どういうことが重要な教えなのかシロウトには理解できないです。

キリスト教なら旧約聖書・新約聖書を読むことで、自分なりにキリスト教をとらえることができると思います。しかし仏教は経典が多すぎて何をどういう順序で読んだら良いのか、見当もつきません。

それで、仏さまの教えをとらえるのに、何年も何十年も前から「中村元」先生の初期仏教の本なんかを読んでいました。

今年は、コロナ籠もりの正月休みにいくつかの本を読んで、なんとなく仏さまのことや仏教がわかってきたので、その本のことをお話します。

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(1) この正月休みに読んだのが佐々木閑先生の『仏教の誕生』です。
本の帯に「最高にわかりやすい!」「佐々木閑の連続講義『仏教徒はなにか』」「『仏教』はなぜ生まれたのか?」とあります。

ひとことでいうと、インド全土を「バラモン教」が覆っている時代に、仏さまは「それは違うぞ」と「反バラモン」の新しい考え方を悟って、その教えを広めた、というようなことがわかりやすく書かれています。

仏さまが存在していた時代背景を知ることで、仏さまの教え(仏教)が理解できるように書かれています。
この本を読んで、「ああ、仏さまの教えってそういうことなんですか」ということがぼんやりとわかってきました。

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(2) この本に先立って、釈徹宗の『天才富永仲基』を読んでました。

この富永仲基っていう人もスゴイひとだったんですね。膨大な量の仏典籍を読むことで、仏教宗派はそれ以前の仏教宗派の教えに新しい考えを上乗せすることで作られてきているということを見出したということです。これを「加上説」というのだそうです。
この本を読むことで、どうりでシロウトには理解できないはずだ、ということがわかっていました。

(3) 『富永仲基』の本を読むず~っと前に、呉智英先生の『つぎはぎ仏教』を読んでました。本の帯には「仏教がわかる!」とあります。「現存するお経の多くはニセモノ?」「(仏教の)歴史から思想的核心まで、現代人のための、最良の入門書」と帯に書いてあります。

この本には富永仲基のこともちょっと書いてあるのですが、上の(2)を読むまでは気がつきませんでした。

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(4) 呉先生の本を読む前には、中村元先生の『ブッダ伝』や何冊もの「ブッダのことば」の本を読んでました。

「ブッダのことば」が書かれている本は、ブッダの言葉が順不同で書かれているだけなので、いったいどういう言葉(教え)が重要なのかは理解できませんでした。

欧米でもっとも読まれてきたという『ブッダが説いたこと』(ワールベラ・ラーフラ著)も、良くわかりませんでした。

宮元啓一『ブッダが考えたこと』も難しかったです。本の帯には「生と死を超越する、ブッダの仏教の核心に迫る」とありますが、ほとんど理解できなかったです。

これらのほかに何冊も何冊も、読むには読んだのですが、理解にはほど遠かったです。

(1)の本を読んだことで、ブッダはそういう時代背景・そういう環境で悟りを開いたのですか、ということがやっと理解できました。
もし、(1)に続いて(2)を読んでいれば、「そもそも仏教の全体像はつかめないものなんだ」ということがわかっただろうと思います。

佐々木閑先生の書いたものは、以前から読みやすいと思っていました。
今回、(1)の本を読むことで、おおきな括りで「仏教」を捉えることができるようになった気がします。

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