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カテゴリー「3. 人生設計と投資」の48件の記事

2018年9月11日 (火)

(760) ファイナンスを学ぶにはツールが必要。

(760) ファイナンスを学ぶにはツールが必要。

Img_20180910_092246_2最新号(2018年9月15日)の週刊ダイヤモンドの特集は「ファイナンス思考」でした。副題に「PL脳をぶっ壊せ!」とあります。

今回は、「ファイナンスを学ぶにはツールがないと難しいでしょう」ということと、「ツールとしてはHP200LXが最適でしょう」ということをお話します。

Img_20180910_122300この特集の最初の方に、ここで言っている「PL脳」とはどんなことか、「ファイナンス思考」はどういうものか、ということが書いてあります。

「PL脳」とは、「目先の売りあげや利益を最大化することを目的にした短期的ジリ貧の発想」とあります。ほかのことは考えなくていいから、とにかく売上をあげろ」ということのようです。でも、今どきそんな会社があるかなぁ、、

他方の「ファイナンス思考」は、「将来に稼ぐと期待できるお金の総額を最大化しようとする未来志向の発想」だそうです。ま、言いたいことはわかります。

この特集全体のあとのほうに書いてあることはともかく、この見開き2ページは過不足なく、とてもまとまってうまく書かれています。(図の文字が小さくて読みにくくてすみません)

このページのあとに、ストーリー仕立てになった話が続きます。私は、そういうストーリー仕立てはキライです。「お話」になっていることで問題の焦点をぼかしてしまうと思います。ぎゃくに箇条書きになっていて、スバリと本質なことが書いてあれば読む気になりますが、くだらないストーリーはまったく読む気になりません。

Img_20180910_122333_2この特集で、引き続いて書いてあるのは、「世界動かすGAFAの財務」という説明です。GAFAというのは、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンのことです。
「日本企業とは桁違いの財務戦略によって、驚異の成長と競争優位性の確立を果たしてきた」とありますが、そうでしょうか?
業態が違えば、財務戦略は大きく違うはずです。GAFAは基本的には情報産業ですから、トヨタなどの製造業とはまったく違います。

同じ業態の中での財務戦略の違いを論じるなら話としては面白いかもしれませんが、比較の対象がなくてこの業態だけを論じでもどうかなぁ、、、

「最初に注目したいのが、PLの研究開発費だ」とあります。この業態では、自転車操業のように、研究開発費をかけていかなければ進歩・成長がないのです。巨額の研究開発費を続けるのは当然のことで、驚くようなことじゃない。

また、ここでは研究開発費が巨額であることを書いていますが、「額」ではなく、売上や利益に対する研究開発費の「率」を問題にすべきだと思います。

Img_20180910_122351このページは、「PL無視の異次元戦略で世界をのみ込む」「なぜアマゾンは最強なのか」というタイトルになっています、アマゾンは設立されてからしばらくはずっと赤字が続いていたでしょう。
赤字にもかかわらず巨額の投資をしてきた企業です。
このやり方は一種のバクチだったんじゃないですか?
当事者としては勝算があっての戦略だったと思いますが、常識外れの戦略だったと思います。

賭けに勝った企業を見て、あとづけで「すごい」って言っているだけのように思います。

今後、アマゾンがさらに大きくなって、大きくなりすぎてしまえば、戦略を変更していく必要が出てくるはずです。池の中に住む巨大クジラが無限大に大きくなれるわけではないですから。

Img_20180910_122416さて、特集の最後に「超基礎だけ理解」「ファイナンス入門というページがあります。

ここでの解説は、ほんとにサワリだけです。

「本特集はPL脳に陥らないためにファイナンス思考を備える必要性を強調することに主眼を置いている」「ファイナンスの具体的なスキルを全て伝授することは目指していない」とあります。「ここでは、ファイナンスの概念や手法だけをお伝えする」のだそうです。

左側のページでは、「現在価値」について説明しています。
次のページで、「現在価値」の考え方の応用として、「NPV(正味現在価値)」、「IRR(内部収益率)」が説明されています。さらに、読み飛ばしてOKとして、「WACC(加重平均資本コスト)」にも触れています。

それくらいの説明で、今号の「ファイナンス思考」の特集は終わりです。

Img_20180910_141824週刊ダイヤモンドは、約1年前にも「会計&ファイナンス」「超理解」という特集号を出していました。「これからの必須スキル」「まるごと一冊」と表紙に書いてあります。

この号は、会計についてはいろんな企業のケーススタディです。系統的に学習できるわけじゃない。
ファイナンスについても、考え方・概略を紹介しているだけです。

今回の特集を読んでも、約1年前の号を読んでも、こんなに大雑把な解説で理解できる人がいるんだろうか?と思います。

この項の最後に、私がお話したいカンジンなことを書いておきます。

「会計」の学習では、いろんなcaseについて、自分の手を動かして電卓などで計算しないと身につかないです。
概説本を読んで表面的にわかった「気」になっても、すぐに忘れてしまいます。実務での応用もききません。

「ファイナンス」の学習は、「会計」よりもさらにやっかいです。
というのは、「会計」は足し算と引き算の世界なので電卓で間に合うのですが、「ファイナンス」は関数の世界なのです。エクセルなどの表集計とか金融(ファイナンス)電卓などの特殊ツールがないと、学習さえもできないです。まったく応用はききません。

ファイナンスを学習するツールとして、もっとも手軽なのがHP200LXです。エクセルではないですが、LOTUS123という表集計アプリが装備されていますし、(今でも)最強の金融電卓が装備されています。

HP200LXは、ファイナンスの学習に関して、20年前からず~っと最強の学習ツールだと思います。しかも、それが中古で数万円で入手できますから使わない手はありません。

アマチュアの私がファイナンスを学習するのには、200LXはいいおもちゃです。ただ、ファイナンスのプロが実務に使うとなると、、、たぶん、エクセルを使わざるを得ないだろうと思います。

2018年9月 4日 (火)

(759) インフレや国家破綻、大規模災害に対応できる資産フォーメーション。

(759) インフレや国家破綻、大規模災害に対応できる資産フォーメーション。

前項の続きです。

41c4fujwinl_2アマゾンのサイトで見てみると、『国家破産はこわくない』(橘玲著)の内容紹介には、
「2020年以降、日本の国家財政は破綻する──。これはたんなる推測ではなく、財務大臣の諮問機関が2015年10月9日に公表した「我が国の財政に関する長期推計(改訂版)」にはっきり書いてあることです。
財政収支を改善できなかったらどうなるか、経済官庁のなかで内密に議論されていたことがいまや公の場で当り前のように論じられるようになり、その「可能性」を否定する人はもはやいません」とあります。

国の機関が2020年以降に日本の国家財政が破綻すると公表しているとのことですね。
確かに、GDPの何倍かの累積した財政赤字があって、現在も歳入の倍くらいの予算を使っている国ですから、このままでは一直線に財政破綻に進むと思います。
でも、私の考えは、現在のベネズエラのような形で破綻するのではなく、大幅な円安になることで累積した財政赤字が縮小して落ち着いていくのだろうと予想しています。

いっぱんに、財政破綻に至るには、1.大幅な円安、2.大幅なインフレ、3.増税、が起こってくると言われています。国としては、国家予算を縮小せざるをえません、予算の縮小は、おもに社会福祉関連の予算を減少させることになると思います。

以前に、「アマゾンの書評を読むのも読書のうち」というようなことをお話しましたが、今回も『国家破産はこわくない』のレビューを読んでみます。中には秀逸なコメントがありますので引用します。

「2級を目指す者」という方が、本書を要約してくれています。感謝。
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「財政破綻ときくと円が紙くずになりそうなイメージがある「しかし」「ある朝、目覚めたら日本円が紙くずになっていた、などということは絶対にない」

「アベノミクスの楽観、悲観、破滅(1~3)ごとに今後のシナリオを設けてそれぞれどうしておけば良いのかというと」

「第一ステージ:国債価格が下落、金利が上昇する」
「第二ステージ:円安とインフレが進行し、国家債務の膨張が止まらなくなる」
「破滅ステージ:日本政府が国債のデフォルトを宣告、IMFの傘下に入る

「第一ステージでは、普通預金が最強の金融商品」
「第二ステージに入れば、以下の三つの対策」
●国債ベアファンド  (日本国債が下がると、利益を生まれる)
●外貨預金
●物価連動国債ファンド(インフレになるほど、価格が上がる)

「可能性は極めて低いが、「預金封鎖」「新円切り替え」などが起こる破滅ステージでは、以下の対策」
●日本国債ベアETF
●海外銀行の外貨預金
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アマゾンのレビューはありがたいです。

「元国債トレーダー」の「ところてん」という方のレビューも一読に値します。
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「なかなかいい本です」
「著者が言いたいことは「構造問題はいずれ顕在化する」ということに尽きると思います」
「著者が勧めている「普通預金」についても、いくつかの金融危機を現場で経験したものとして納得できるものがあります」
「パニックの時には一番に「流動性が枯渇」するからです。リーマンも山一もこれで潰れました」
「次の危機の際は、「日本国政府」だけでなく「あなた」の流動性が枯渇するとも限りません」

「いずれにしても日本がバブル期並みの5%程度のGDP成長率を達成し構造問題が「解消」でもしない限り、将来のある時点で「構造問題が顕在化」し政府の資金繰りが行き詰まり、大幅な財政支出の削減が必要になる可能性はそれなりに高いと思われます。その場合は、医療費のカット、公務員の給与カット、不要不急の公共事業などのカット、補助金の大幅見直しなどによるドラスティックな支出削減は避けられないと思います」
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・私も、これはそのとおりだと思います。それに加えて「年金などの社会福祉予算のカット」も実施されると思います。

「ちなみに実務に携わったものとして、今一番心配しているのは「南海トラフ地震」です」と書いていますが、私は、自然災害や北朝鮮からのミサイルとかは考えてもしょうがないと思っています。なにがきっかけになるかはわからない。問題なのは、きっかけではなくそれに続いて起こってくるインフレや財政破綻です。

将来起こってくるインフレや財政破綻について、いろんな人がいろんなことを言っていますので、それらを考察してもきりがないですね。いろいろんの案は玉石混交ですし、実際に起こってみないと、どれが正解とも不正解とも言えません。

最後に、私が考える平時および危機対策の資産フォメーションについてまとめておきます。

(1) まったく収入が途絶えたときでも、平時なら1年間くらい生活できるだけの「手がね」は用意しておく。これは、流動性が高い必要があります。普通預金でも定期預金でも良いと思います。(国内で生活することを考えて円預金です)

Yamatati(2) それ以上の金融資産は投資信託にしておく。これは、橘玲や山崎元の著書(左図)にあるように、日本株と世界株のETFなどに50%ずつ投資するのが、まぁ原則だと思います。個人的には「ひふみ投信」のようなアクティブファンドとか、高配当のリートなんかも良いと思います。

(3) 国債価格の下落とか、金利上昇などのインフレサインが出てきたら、海外資産の比率を上げる心づもりをしておく。(金利が2~3%くらいを考えています)

(4) さらに資産に余裕があれば、海外の証券会社・銀行の口座を作って、海外資産の届け出が必要になる5000万円以内で、金融商品を買っておく。(これはバフェットさんのいうようなNYダウのETFとか世界株ETFなどがよいと思います)(そしたら、前項のベネズエラの話のように、5~6年は国外に居住できます)(国家破綻の混乱は、数年で沈静化すると言われています)

私自身は、平時のことも、ハイパーインフレや国家破綻時のことも考えて、なるべく上記のフォーメーションに近づけています。

ついでにいうと、「金の延棒」とか「不動産」のような現物資産は、最低限の保有にとどめるのが良いと考えています。流動性(現金化)に難があることと、海外(あるいは国内の辺境地)に避難するときに足手まといになると考えるからです。

ただ、状況によっては国内の居住用不動産を購入するのも良いかもしれないとも思います。国家破綻時には、外貨資産は高騰していて、不動産価格は暴落しているでしょうから、自給自足用の耕作用地込みの不動産を入手して、隠棲してしまうこともひとつのオプションとして考えています。

(758) 『ハイパーインフレの悪夢』とベネズエラの現実

(758) 『ハイパーインフレの悪夢』とベネズエラの現実

私は、日本もそのうちにインフレが来るだろうと以前から考えています。「国家破綻」にまでは至らないだろうとは思いますが、1ドル400円くらいの円安にはなるだろうと考えて、身構えています。

この項では、最近の新聞記事をネタ元にして、インフレのことをお話しようと思います。

Img_20180829_1450368月29日の日経新聞に「ベネズエラ、通貨29%下落」「デノミから1週間」「国外脱出も深刻」という見出しでベネズエラのことが掲載されました。

すぐ横にはトルコのことが、「トルコ物価高一段と」「リラ急落消費に陰り」とグラフ入りで掲載されていました。

それぞれの国で、インフレになる背景に違いはあるのでしょうが、新聞を読むと、庶民の生活はかなり苦しくなっているようです。

Img_20180902_142055そのようなことを考えているうちに、9月1日の日経新聞に、「通貨安、新興国で『伝染』」「先進国にマネー退避」という記事も掲載されました。

この記事には、新興国の通過下落の比較グラフが載っています。トルコリラもアルゼンチンペソも、一ケ月で価値が30%前後下落しています。

日本でも、私が生まれる以前、第二次世界大戦後に、ハイパーインフレになってデノミが実行されたと聞いています。

しかし、当時の日本のインフレとデノミの中で、庶民の生活がどのように大変だったのかというのは、よくわかりません。私の両親はその時代に生きていたので、よくわかっていたはずですが、そのころのようすを聞いたことはありませんでした。

将来、日本でもきついインフレになるだろうと予想している私としては、そのような事態が起こったときに、それを乗り切れるような対策をとっておきたいと思っています。

実際にハイパーインフレになると生活がどようになるのか?ということでは、現地に行ってみるのがイチバンですが、興味だけでベネズエラに行って見るわけにもいきません。

Img_20180901_122235しかし、ハイパーインフレになったときに、庶民の生活がどうなったのかということを詳しく記載している本があります。

『ハイパーインフレの悪夢』というタイトルの本です。第一次大戦後のドイツでのハイパーインフレについて、非常に詳しく記載しています。

ず~っと読んでいくと、同じような記述があちこちに出てくるので、堂々巡りをしているような内容の本です。まぁ、どんな生活になるかはだいたいわかります。

最近の情報では、ダイヤモンド・オンラインの「経済危機が止まらない南米ベネズエラの水面下で広がる仮想通貨の波」というタイトルの記事が参考になりました。

記事は、「ドミニカ共和国に住み、中南米の新興国を舞台に貿易事業を展開する風間真治さん」という方が発信しています。

この記事で、私がとくに興味を持った内容は、「経済危機がますます加速する、南米ベネズエラでは今、国民たちの海外流出が止まりません」「ベネズエラからドミニカ共和国への入国は、90日未満の滞在ではビザは免除されるものの、移住となると居住権を取得する必要があるので、多くのベネズエラ人がビザ免除で入国して、90日を過ぎた後もそのまま不法滞在していると思われます」「ベネズエラではハイパーインフレ解消の目処は立っておらず、今月に入りついにデノミ(通貨単位の切り下げ)が行なわれ、通貨の価値は10万分の1に切り下げられました。その影響で、銀行口座にボリバル通貨を持っていた人たちは、一瞬にして自分の財産を失うことになったのです」という実情です。

もし、日本でハイパーと言われるくらいのひどいインフレになったとしたら、ここに書かれているベネズエラ人のように、国外脱出が必要になるかもしれません。

でも、国外脱出に至る前に、自分の資産をインフレに耐えられるフォーメーションに組み換えておきたいと思います。

「国家破産」とか「資産防衛」とかのキーワードで検索すると、「国家破産」を扱った本はとてもたくさん出版されていることがわかります。私の手元にあるだけでも10冊くらいはあります。

41c4fujwinl多くの本は不安を煽るような内容が多いのですが、私にとっていちばん参考になったのが、この「国家破産はこわくない」(橘玲著)の本でした。(私の本箱にあるはずなのに、見つからなかったので、図はアマゾンから借用しました)

国家破産とかインフレについて話を進めたいのですが、長くなってしまいますので、次項で続きをお話しようと思います。

2018年7月29日 (日)

(752) 簿記は堅固な「縁の下の力持ち」システム

(752) 簿記は堅固な「縁の下の力持ち」システム

会計の学習を進めていく中で、「簿記」システムのことも理解しておきたいと考えていました。

私の人生の中で、簿記・会計の知識はぽっかり空いた深い穴のようなものです。若い時から何回もその穴の中をのぞいてみようとはしていたのですが、見えないままできています。何冊もの書籍を買いましたし、ビデオ講座のようなものを買ったこともあります。でも、学習できないままできています。自分の挫折の歴史のようなものです。

Books今後も簿記の知識を活用する場はないことはわかっているのですが、今回の一連の簿記・会計の学習の一環として、簿記の全体像をつかんでおきたいと考えました。

何冊も買い込んである古い本の内容を見てみて、比較的わかりやすそうに思えたのが右側の「5週間で身につく経理実務」の本です。

表紙も古いですし、書き方も内容も古い本です。

私は、「簿記」ということばのイメージとして、「出金と入金を仕分け項目にわけて、帳簿に記入しておく仕事」くらいに考えていました。

Hasigaki「はしがき」では、「企業」の「仕入れ」「販売」「人事」などの「活動を金額で計算し、分類し、記録して報告する」と書いてあります。

いまさら本を読むほどのことじゃないだろう、「『弥生会計』に入力すれば済むことなんじゃないの?」と考えていました。

以前にポケットクイッケンのお話をしたときに書いた図のうちの二重線の下の部分だろうくらいにしか考えていませんでした。

-----------------------------------------------
(1)  納税申告用書類              作成

(2)  B/S   P/L  C/S         作成
-----------------------------------------------
(3)  総勘定元帳、補助元帳など      作成
===============================================
(4)   クレジットカード←→銀行口座←→サイフ
     ↓        ↓↑    ↓↑
    買い物や現金の出金・入金       
-----------------------------------------------
(98)200LXでのポケットクイッケン(PQ)

Bokitorihiki本では、「取引というもの」という初歩から説明されています。「取引」はポケットクイッケンでは Transaction ですね。PQのことも思い出しながら読み進めました。

コンピュータを使う簿記・会計の時代以前の本なので、おもに「伝票」を使って整理する方式で説明しています。

おそらく、伝票方式より前には、大福帳のような「帳簿」に記入することで処理していたのだろうと思います。

そして、現在は伝票方式から「パソコン簿記」に変わってしまっているだろうと思います。

ちょうど、アナログの時代→前デジタルの時代→デジタルの時代、の経過の中の「前デジタルの時代」のシステムの解説書ととらえて読み通しました。

Boki_kaikei今の時代の「簿記」の本は、パソコンを使った、もっとスマートなやり方が書いてありますね。

この本は、とっつきが悪くて、しかも自分の知らない世界のことなので、読んでいくのに時間がかかりました。読んでいくだけでも本のタイトルのように「5週間」くらいもかかりました。

読み終わってから考えると、おもてから見えにくい「縁の下の力持ち」の部門で、大きくて堅固なシステムなんだなということがわかりました。

私は、「(金融)手形」というものを見たことも触ったこともありません。でも、簿記のシステムの中では大きな比重を占めていることもわかりました。

簿記・会計の仕事をしている人の気持ち・考え方も少しは理解できるようになれると感じました。

2018年7月28日 (土)

(750) さらに会計の学習を進める。『会計のことが面白いほどわかる本』

(750) さらに会計の学習を進める。『会計のことが面白いほどわかる本』

会計のことをもっとよく理解したいと思うと、子どもに教えるための本ではもの足りません。
かといって、「3時間でわかる」というような簡便な本を読んでも身につきません。簡単に読める本は、その内容を簡単に忘れてしまって、知識として残らないものですし、実践には使えないものです。

Kaikei_honもうちょっと学習を進めるのに良い本はないかと、ジュンク堂の該当の棚を見て回りました。
手に取って内容をチェックしてみたら、『会計のことが面白いほどわかる本』がいちばんわかりやすそうす。
内容もけっこう詳しく書き込んであります。表紙には「33万部のベストセラー」と書いてあります。

Omosiroihodo自宅マンションに戻ってから、2か所ある私の書斎の本棚から簿記・経理・会計の本を抜き出してみたら、10冊くらい買い込んでありました。
どの本も、購入した時点では「この本で勉強しよう!」と思ったはずですが、本棚に埋もれたままになっている簿記会計の本がたくさんありました。

この『会計のことが面白いほどわかる本』の旧版が、10冊の本の中に含まれていました。

Yokuwakafukusiki_2この本は、どんな書き方をしているか見てみると、図の左側のページの「はしがき」には、「会計は本当はとても重要なものなのに」「会計について書かれた書籍や雑誌、新聞記事などは必要以上に難しく書かれていたり、間違ったことがかかれてしまっていることが多い」
「この本では、会計の難しい部分や、細かすぎて重要性が低い部分をなるべく省いて、本当に大事な部分だけを説明している」とあります。

図の右側の目次をみてもわかりやすそうな感じがします。
私は、会話形式で書いてある本とか、マンガを使って書いてある本は苦手です。文字と図だけよりもかえってわかりにくい。
しかし、この本での「天使ちゃん」との会話はわかりやすいです。じょうずな本の書き方だと思います。

Yokuwakasukubo図は、複式簿記の説明の最初のページです。
「簿記の細かいことを覚えてもほとんど役には立たない」「会計を利用して、会社の状態や将来を読み取ろうとする人にとっては、簿記の細かい知識は必要ない」とあります。

この本は、「簿記」の本じゃなくて「会計」の本ですから、そういう書き方でいいんですね。

Kaikashi私だって、何十年にもわたって会計のことを勉強しようしようと思ってきています。

だけど、「借方」「貸方」が右だったか左だったか、それが何を意味するのかっていうことさえ、とっさにはヒトに説明できません。

でも、この左側のページの絵に至って、やっと記憶に定着しました。

この本を最後まで読むことで、やっと「借方とは左のことであり、貸方とは右のことである」「借方は、お金がどういう状態にあるかを示すもので」「貸方は、お金が増えた原因を示すもの」ということも理解できました。

(私の苦手分野なので)この本を最後まで読むのには、けっこう時間がかかりましたが、今回、「簿記・会計を再勉強しよう」と考えた、とっかかりの本としては、良い本だったと思います。

2018年7月25日 (水)

(749) 会計のことは子供の時から身につけているとよいのだが、

(749) 会計のことは子供の時から身につけているとよいのだが、

前項では、「簿記・会計のことが理解できていなくても、実務面でキャッシュフローを把握できれば良いのだ」という考え方で、通帳を「入金」「出金」「貯蓄・投資」の口座に分けて管理する考え方についてお話ししました。
私の場合、実務面ではそのようにしています。

私自身、若いときから(複式)簿記・会計のことが理解できないままで人生の後半期に突入してしまいました。(将来的にも)お金に困るということがないので、まぁ、それはそれでよいのですが、シロウトなりにいちおう理解はしておきたいとず~~っと考えていました。

子供の時から、50年間くらい単式簿記(小遣い帳とか家計簿)では記録してきているのですが、もし、若い時から複式簿記の考え方を身につけていて、そのように記録してきていればもっとよかったのにと悔やまれます。

大型書店の「簿記・会計・経理」の書架をときどき見るようにしているのですが、子供のための複式簿記の本を見かけて購入してじっくり読みましたので、そのことをお話ししたいと思います。

Kodomokaikei子どものための会計の本は、この『子ども達に教えたい会計のしくみ』(梅田裕介)の一冊しかありません。

アマゾンの内容紹介には、、、、
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大人が子どもに会計を教える本です。
本書は大人が教えることを前提にしています。すべての親は、子どもの将来を考えた時に、幸せを願います。その道先案内として本書を活用していただけます。もちろん、これから決算書、会計のしくみを理解しようという方にも最適な入門書です。

「日本の小学校では、お金について学ぶ授業はありません。お金の教育は家庭で行うしかない、というのが現状です。しかし、実際に子どもにしっかりしたお金の教育が出来ているかというと、「自信がある」と応えられる親はほとんどないでしょう。「限られた収入の中で最も自分の生活を豊かにする」為の手段として、会計の考え方を学ぶ事が非常に有用になります。(本文抜粋)」
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とあります。

アマゾンのレビューは一つしかついていませんが、以下(抜粋)のように好意的なレビューが寄せられています。
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おやこの本は一種の育児書ではないだろうかと思った。それもこれまでの育児書と違い、育児にはお金がかかるが、その育児に掛けたお金が本当に意味あるものになっているか、つまりは費用対効果の視点から、親御さんよあなたの子どもへの投資は、ほんまに将来役に立つのか考えなはれ、と指摘されているようであった。
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私の家庭にはもう子供がいませんので、自分のために「これから決算書、会計のしくみを理解しようという方にも最適な入門書です」という記述を信じて最後まで読みました。

それにしても、「会計のしくみ」を学ぶのは難しいです。

私が定期購読している「週刊ダイヤモンド」でも「週刊東洋経済」でも、(年に数回)定期的に会計学の特集があります。また、大型書店の「会計」の棚には、会計の本がたくさんあります。

Kaikei_tana「かんたんに理解できる」、「3時間で理解できる」、「財務三表をまとめて理解できる」というような本が各種出版されています。

逆に考えると、「こんなにたくさんの本が出版されているというのは、そういう本や雑誌をいくら読んだとしても理解できない」ということの裏返しじゃないかと思います。

簡単に理解したり身につけたりできるもんじゃない。相当に手ごわい考え方なんだと思います。

この本も気を入れて読み通したのですが、やっぱり芯のところは理解できていないように感じます。

「かんたんに、、」「3時間で、、」理解できるというのは、すぐに忘れちゃうということでもあるのだと思います。理解して実際に使えるようになるには、相当時間をかけて自分をトレーニングする必要があると感じました。

そうそう、この子どものための本としては、本の中で例示されていることがらはあまりよいとは思えませんでした。
実際に私が自分のこどもに複式簿記で小遣い帳をつけさせるとしたら、この本の内容とは違ったやり方で教えると思います。

それでも、証券会社の出張員が教えるくだらない「投資教育」よりは、汗水出して働く意義を教える会計教育のほうが、百倍も千倍も意義があるとは思います。

大人が会計を学習するにしても、手作業で帳簿付けをしながら学習するのは非常に効率が悪いですね。そういうことでは、パソコンをどのように組みこんで学習するかという課題があると思います。

(748) (金融)資産管理でイチバン楽なのは、用途によって通帳を分ける方法。

(748)(金融)資産管理でイチバン楽なのは、用途によって通帳を分ける方法。

前項で、「いまの日本では公共料金の預金口座の自動引き落としもクレジットカード払いもできます。ネット経由で預金通帳の明細をエクスポートできますし、ネット上だけで(金融)資産管理もできるようになっています」と書きました。

確かに、マネーフォワードやマネールックなどのクラウド系の資産管理システムは便利だと思います。
しかし、私の場合、新生銀行を経由して送金することが多いために、クラウド系のシステムを使いこなせないままでいます。新生銀行はセキュリティに乱数表を使っているので、乱数表全体をクラウド系のシステムに登録する必要があるんです。乱数表全体を登録するというのはイマイチ恐いです。

クラウド系の資産管理システムを使わずに(金融)資産を管理する方法としては、用途別に通帳を分ける方式が、もっとも楽で見通しもよいと思います。

用途別に通帳を分けて資産管理するやり方を説明した本は、

Tuuchou4(1)通帳は4つに分けなさい―資金繰り上手な社長が使っている究極のお金管理法(亀田潤一郎)
(2)「4つの通帳」でお金を殖やす法(コ・ギョンホ、米田隆)の2冊が発行されています。

(1)の本のアマゾンのレビューはたくさんあります。ほとんどのレビューは☆5つです。レビューを読むだけでも、著者の提唱しているシステムが理解できると思います。

Kessanfuyou_2図は、本のカバーの内側です。この図を見るても、著者が言いたいことはよくわかります。

この本は、フリーランスなどの小規模の事業所向けの本です。「入金」のための「売り上げ収入の通帳と、「出金」のための「運転資金」の通帳を分離します。

入金と出金の通帳を分けることで、キャッシュフローをしっかり把握できるようになるということです。

小規模事業所では、キャッシュフローと資金繰りは同じようなことですから、通帳を分離することで、最重要な「資金繰り」をいつも把握できているということになります。

事業者のための本なので「納税用」の通帳も作ると書いてあります。そのほかに「投資」の通帳も作ります。

でも、個人の場合でしたら、「納税用」の口座はナシで、「貯蓄・投資」用の口座はネット証券に作るのがよいと思います。

4tuucho(2)もだいたい同じような内容ですが、大きな違いは「入金と固定出費」通帳と、「変動出費」通帳に分けるようになっているところです。

(1)では出費を一つの通帳にまとめますが、(2)では出費を固定出費と変動出費に分けています。

「変動出費」は節約の余地があるので、出費を見直して節約することで「お金を殖やす」ことができるというのです。

Koteihi4種類の通帳の内訳を説明しているページです。
上記の2種類の通帳のほかに、予備通帳と投資通帳を作ると書いています。

私には、(1)のやり方のほうがシックリきます。(2)の本は、アマゾンのレビューに書いてあるように、ちょっと読みにくいです。

Kanrisystem4つの通帳間で、どのようにお金を振り替えたらよいかという方法について、(2)の本の該当ページを図に示します。

この図を見ると、けっこう複雑な方法に思えます。

しかし、私が実際にやっている方法は、もっとずっと単純です。
毎月末に入金用の口座から出金用の口座に全額を振り替えることだけです。それも1万円単位で振り替えていますので、1万円以下の残高が通帳に残っています。

要は、毎月の入金がいくらで、出金がいくらかということを把握できればよいだけのことなのです。1円単位まで把握する必要もありません。事業規模によって、10万円単位あるいは100万円単位で入金と出金を把握すればよいと思います。

いずれにしても、月ごとの入金と出金を明確に分離することで、容易にキャッシュフローが把握できるようになります。

サラリーマンなどの個人の場合でも、収入と支出を明確に把握できるようになりますし、出費の内容も検討しやすくなりますから、貯蓄や投資の計画も立てやすくなると思います。

2018年6月13日 (水)

(745)投資(お金がお金を生んでいく)についての基本的な考え方。

(745)投資(お金がお金を生んでいく)についての基本的な考え方。

前項に続いて、「ツール」と「使い方」のない「考え方」だけの話をします。

個人レベルでの「投資」についての考え方です。

「投資」についての基本的なスタンスは、現代投資理論に準拠して行動するのがもっとも合理的でしょう。現代投資理論(MPT)のことはいろんな本が出ていますので調べてみてください。

ちなみにイチバンのお勧めは、『全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書) 新書』(山崎元著)です。『臆病者のための株入門 (文春新書)』とか『臆病者のための億万長者入門 (文春新書) 』(橘玲著)もおすすめです。現代投資理論っていうは、理論は難しいですがその実用はこれらの本に書いてあるように簡単です。

「現代投資理論」は、1990年にノーベル経済学賞を受けたハリー・マコーウィッツの「ポートフォリオ選択の理論」から始まりました。
私のようにシロウトなのに自分で計算してみたいという奇特な人が参考にできる本は、『道具としてのファイナンス』(石野雄一著)と『ゴミ投資家のためのインターネット投資術入門 (オルタブックス) 』(海外投資を楽しむ会 著)くらいしかありません。
共分散と相関係数が計算できる関数を装備しているEXCELでなければ、lotus123ではとても計算できるものじゃないです。また、ポートフォリオを最適化するには、複数の式を同時に処理できるsolver機能が必要です。200LXで処理できません。

そういうことで、合理的な投資としては山崎元や橘玲の書籍にあるように、ETFかインデックスファンドを買えばよいだけの話になります。

ところが、現代投資理論というリクツに合わないこともあります。代表的なアノマリーは、1.モメンタム効果、2.小型株効果、3.資産株効果などです。

そこで、私の場合は、金融資産をいくつかにわけて、0.MTP理論に基づくETFあるいはインデックスファンド、1.モメンタムを利用した投資法、2.主に小型株に投資する投資信託、3.資産株効果を目的の投資信託、などに投資しています。そのほかに、4.「FANG」とよばれる企業群を主体にしたヘッジファンドにも投資しています。あとオマケに、5.高配当のJ-REITと日本の優待株を少し。

銘柄や配分などの具体的なことについては、また、そのうちにお話することがあるかも知れません。

投資については、いろんな人がいろんなことを言っていますので、どんな考え方を軸にするのがよいのか迷いますね。無難な運用の方法は、MPT理論に沿った投資を軸にするということだと考えています。

(744) 貯蓄・投資・保険、お金についての合理的な考え方。

(744) 貯蓄・投資・保険、お金についての合理的な考え方。

前項があんまり面白くない内容になってしまったので、しばらくは原点に戻って、お金に関する私の考え方についてお話しようと思います。

お話しようと考えていることは、(1)個人レベルの財務分析(過去のお金の分析)、(2)個人レベルのファイナンス(将来のお金の予想)、(3)個人レベルでの投資(お金を増やすこと)、(4)個人レベルでの保険(万が一に備える)、などです。

前項のツマラナサの反省もあって(ごめんなさい)、(1)~(3)の全体を通してのベースになるような、共通する「考え方」を先にお話します。

お金に関してもほかのことに関してもですが、「方法論」を教える・学ぶ・習得するには、その「方法論」だけではなく「ツール」が必要です。このブログで「ツール」というと、、、(笑)、まぁ端的にいえば200LXのことです。そしてその「ツール」に加えて、「使い方」(ノウハウ)も必要ということです。

もう一度言うと、「方法論」にはそれに伴う「道具」と「使い方」がないと、空虚なものになってしまうということです。

前項の記事に関していうと、週刊誌記事の著者は「方法論」を誌上で説明・解説しています。著者の手元には何かの(EXCELなど)ツールがあるんだろうけど、読者の手元にはツールがないし、ツールがあったとしても使い方がわからない。

そういう理由から、記事を読んでも「ふ~ん、そうなのか」という通りいっぺんの一時的な薄っぺらな理解しかできません。読者の実際の生活の中に「考え方」が浸透しない。

(200LXとか金融電卓とか)何らかのツールが手元にあれば、著者の考え方を追認したり、同意も批判もできるんですけど、ツールがなければ実態のない「おとぎの国のお話」みたいなものになってしまう。

それで、ツマンない内容の週刊誌記事になっちゃいます。

さて、前項の反省はここまでで、上の(1)~(4)のうちで、ツールなしで説明できる(4)から先にお話ししましょう。

まず、(4)「個人レベルでの保険の話」です。

20年くらい前のことですが、ソニー生命の人が営業(保険を売りに)に来てくれたことがあります。
その方が、(生命)保険についての考え方を整理して教えてくれました。

1.ビルゲイツのような大金持ちは(生命)保険をかけない。
 そりゃそうです。「万が一」があったとしても、ことさらにお金が必要になるわけではない。
2.ホームレスは(生命)保険をかけない。
 それもそうです。掛け金もないだろうし、「万が一」があったとしても、だからといって困るような家族もいない。
3. (生命)保険を掛ける人は、1.と2.の中間に位置している人。

私は「考えてみればその通りだ」と思って、それまでかけていた(生命)保険を止めました。私に「万が一」があったとしても、困るような家族はいなからです。それ以降は生命保険をかけていません。

ところで、生命保険の還元率は50%以下です。貧乏人の税金といわれる宝くじの還元率も50%ですね。競馬は80%でしたっけ? (生命)保険をかけていて、「万が一」のときに戻るお金は、(確率から言うと)掛け金の半分以下ということですから、手元にほどほどのお金があれば、(生命)保険の掛け金に回すお金をそっくりそのまま預金・投資に回すほうが合理的です。

私にとって生命保険はかける必要がありませんが、損害保険はかける必要があります。
世の中には、めったに起こらないけれど、ことが起こったら甚大な被害をもたらすというような事象があります。
自動車(事故)保険とか火災保険とか海外旅行の保険が、ここでいう「めったに起こらないけれど、起こったら甚大な損害をもたらす」ことに対する保険です。
人が死ぬことは、「めったに起こらないこと」じゃなくて「必ず起こること」ですから、損害保険の対象にはなりません。

ついでにいうと、疾病保険も必要ないですね。日本の国自体が「健康保険」ということで保険をかけてくれていますし、自己負担分が一定額以上の時はその大部分を補填してくれます。個人で加入する「がん保険」などもかける必要ありません。

人生全体の中で、高額なお金を使うのは、「(生命)保険」、「住宅購入」、「自動車購入」、「子供の教育費」といわれています。これらの出費について合理的に考えて生活すれば、金融資産はどんどんふくらみます。「食費」「被服費」はたかが知れてますからね。あと自分自身の内側にある敵は「見栄」だと思います。つまらないミエをはらずに、必要なところに必要なぶんだけお金を使えば、豊かで充実しした人生を送ることがでいると私は考えます。

そして、結果的にそのようになっています。

2018年6月12日 (火)

(743) 週刊ダイヤモンドから「住宅ローンはどう借りるべき?」

(743) 週刊ダイヤモンドから「住宅ローンはどう借りるべき?」

週刊ダイヤモンドの「ファイナンス理論で徹底分析」「あなたの借金との向き合い方」という記事について(740)の項の中で、結局のところ賃貸と購入とで損得はほぼ同じだということをお話しました。http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/740vs-942f.html

Doukariru週刊ダイヤモンドの別のページに、「低金利や共働きなど社会が変化」「住宅ローンはどう借りるべき?」という見開き2ページの記事がありますので、住宅ローンを検討するには、200LXなどの計算機が必須だろうと考えることをお話します。

記事のサブタイトルに「現場の販売員の鼻息は荒い」「言われるままに住宅ローンを組むのは不安がある」「どのように考えれば良いのか。専門家の試算から整理してみよう」と書いてあります。

記事の中で、
「本当に言われるままに借りて大丈夫なのだろうか」
「一つ目のポイントは『老後貧乏』にならないためには、住宅ローンを65歳までに払い終えること」
「二つ目のポイントは60歳時点のローン残高だ」
「三つ目のポイントは『共働き』」
「四つ目のポイントは手取り額減少」とあります。

ここでは、まず「四つ目のポイント」から考えてみます。

記事タイトルのすぐ下に「手取り額は減少傾向」という図が掲載されています。年収に対しての手取り額が年々減少しているというグラフです。例として額面年収700万円のケースと500万円のケースをグラフ化して示しています。なるほど時間的な傾向としては「減少傾向」であることがわかります。

しかし、具体的に読者の現在の年収での現時点の手取り額はいくらになっているのか? もし、年収が100万円多いとしたら手取り額はいくら増えるのか?というような肝心なことがわかりません。そのような生活設計の基本になるようなことを計算しようとしても、そのヒントさえも書いてありません。(200LXをお持ちなら、私が作成した前項(742)のソルバー式で概算できます)

二つ目のポイント」「60歳時点のローン残高」のことを考えてみます。

Yoiloanこの記事の左側のページに、「FPの目で見た『良いローン、悪いローン』」という表が掲載されています。記者はせいいっぱいわかりやすいようように表を作ったのだろうとは思います。
しかし、読者が実際に自分でローン残高を計算しようとしても、どのように計算したらよいかの手がかりが、どこにも書いてありません。
(200LXをお持ちならTVMアプリケーションでイッパツで計算できます)(写真に写っているHP12Cなどの金融電卓をお持ちなら、やはり簡単に計算できます)(一般的にはEXCELを使って計算することになると思います)

しかし、200LXのTVMアプリケーションやHP12Cのような金融電卓を使ったとしても、60歳とか65歳とかの一定時点でのローン状況しか把握できません。年を追ったグラフで確認しないと、実感として理解しにくいと思います。

記事の中では、「老後生活が不安な危うい借り方は避けておきたい」とは書いてありますが、「では具体的にどのように計算したらよいかという方法論を提起していません。これでは啓蒙目的の記事としては片手落ちだと思います。

この記事を読んで、実際に自分で計算して確認しようとする人は皆無だと思います。

そのようなことでは、エクセルを使って人生設計をする手順とか、エクセルの金融関連の計算式の使い方とか、さらにグラフ化してお金の流れを視覚化するとかのもっとわかりやすくて役に立つ記事にするべきだと思います。

※上の写真のHP12Cでは、30歳で3300万円のローンを組んだ場合の60歳時点の残高583.7万円の計算をしたところを示しています。TVMの計算は、金融電卓のHP12Cよりも、200LXのほうがずっと理解しやすいと思います。

(アップロードしてからの後記)

この項は、あんまり面白い話になっていませんね。
お読みくださる方、ごめんなさい。

しばらく考えてから、削除してしまうかもしれません。

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