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カテゴリー「6. Lotus123 と Solver」の93件の記事

2018年9月22日 (土)

(763) 200LXを使って『道具としてのファイナンス』の「第1章 投資に関する理論」を読む

(763) 200LXを使って『道具としてのファイナンス』の「第1章 投資に関する理論」を読む

Img_20180607_001735_2 前々項でお話した『道具としてのファイナンス』(石野雄一著)のことです。

この本の「はじめに」には、「この本にはほとんど数式はありません。なぜって、難しい計算はEXCELにまかせているからです」「この本は、ファイナンスの専門家でもない普通のビジネスパーソンのために書きました」とあります。

本としては、シロウト向けの本であって、EXCELを使って計算するとあります。ここでは200LXの金融電卓と Lotus123 を使って読んでいくことをお話します。
Lotus123は20年以上前の表計算アプリですから、機能的には現在のEXCEL機能的と比べると貧弱です。そのぶん、シンプルでお手軽に使えるという利点があります。そういう制約のもとで200LXを使っていきます。

まず、『道具としてのファイナンス』の目次を見てみます。
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序章 ファイナンスの武者修行
第1章 投資に関する理論
第2章 証券投資に関する理論
第3章 企業価値評価
第4章 企業の最適資本構成と配当政策
第5章 資本市場に関する理論
第6章 デリバティブの理論と実践的知識
第7章 ブラック=ショールズ・モデル
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「序章」は飛ばして、200LXを使いながら「第一章」を読んでいきます。

第一章は、
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1-1 将来価値とは、
1-2 現在価値とは
1-3 将来もらえる年金の値段を計算してみよう
1-4 正味現在価値による投資判断
1-5 正味現在価値(NPV)以外の指標による投資判断
1-6 資本支出予算
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という項立てになっています。

1-1から1-3までは、前項(762)の「住宅ローンの計算」でお話した TVM (お金の時間的価値)アプリケーションで計算できます。

30ページの「あなたは5年後の100万円の現在価値を86.3万円と計算しました。このときの割引率は3%です。今度は86.3万円を年率3%で運用した場合の5年後の将来価値を求めてみましょう」という例を200LXで計算してみます。

9999200LXのTVM(Time Value of Money)では、5年後の価値(将来価値)(Future value)に100と入力します。利率(I%YR)は3%と入力します。年に1回の計算をするということで、P/YRに1と入力してから、Nに5を入力します。

9998現在価値を計算したい場合、[F8]のPresent Valueを押すことで、-86.26とイッパツで計算されます。数字にプラスとかマイナスの記号がつくのは、マイナスは自分の懐から出ていくお金、プラスは入ってくるお金と区別のためです。

9997逆に、現在の86.3万円が将来いくらになるか?は、FVにゼロを入力しておいてから、PVに86.3を入力します。

9996その後、[F10]を押すことで、-100.50の値を得ます。3%の利率のときに86.3万円が5年後に100.05万円になるということです。

200LXのTVMを使うと、お金の現在価値と将来価値を行ったり来たり計算できます。TVMを使うことでお金のタイムトラベルの感覚が身についてきます。
前項でお話したように、「お金の時間的価値」を身につけるということが、ファイナンスの考え方の中の最重要なことだと私は考えています。

999233ページに、「5年間にわたって、年末に100万円ずつもらえる年金型投資表人の現在価値は、割引率を3%とすれば」とEXCELで計算する例があります。
PMTに100と入力してから[F8](現在価値)を押せば、即座に-457.97万円と計算できます。

35ページに、「次に、毎年もらえる金額が違う年金型投資商品を考えてみましょう。このような場合は、さすがに公式はなく、キャッシュフローごとに現在価値を算出してそれを合計するしかありません」「1年目に100万円、2年目に200万円~5年目に500万円もらえる年金型投資商品の現在価値」という例があります。

9995200LXの場合は、金融電卓のうちの Cash Flow を使います。
年に1回の計算をするということでP/YRに1と入力して、利率は3%としておきます。Initial Flow はゼロとしておいて、100~500を入力してから、[F5](Net Present Value)を押すことで、1346.85万円という数字を得ます。

この Cash Flow 計算のことは、200LXのユーザーズ・マニュアルでは「途中の入出金が等額でない福利計算」(15-1)となっています。
一方、TVMは「途中の入出金が等額の複利計算(均等払い複利計算)と利率の換算」(14-1)となっています。

前項で、住宅ローンの計算のことをお話しましたが、ユーザーズ・マニュアル的にいうと、入出金が等額(均等払い)の複利計算」ということです。200LXは「金融電卓」なので、さすがにお金の計算は得意です。

1-4項の「正味現在価値による投資判断」は、200LXの Cash Flow の計算のことです。
38ページに、すぐ上図で計算した「年金型投資商品」を、1200万円で購入するという「プロジェクト」という例が出ています。1346.85万円の現在価値の投資商品を、1200万円の現在価値で購入すると儲けは146.85万円と書いてあります。

9994200LXの Cash Flow で計算したのがこの図です。Initial Flow に-1200を入力しておいてから、[F5](Net Present Value)を押して146.85万円という数字を得ます。

44ページに、「あるプロジェクト」ということで、初期投資1000万円で、1年目の資金回収が150万円、2年目以降が200、250、300、300万円、割引率5%という例がでています。200LXの Cash Flow では、22.09万円と簡単に計算できます。

999345ページには、内部収益率の話がでています。EXCELではゴールシーク機能を使って5.711%と計算するそうです。200LXの Cash Flow では、年利(I%YR)をゼロとしておいて、[F4](IRR%YR)を押すことで5.71%と計算できます。

1-6(資本支出予算)は、以上のことの応用問題です。
「正味現在価値 vs. 内部収益率、すごいのはどっち?」の話から、「資本制約がある場合」に話が進んでいます。EXCELのSOLVER機能を使って、制約(条件)がある場合の計算をしています。EXCELのSOLVERは多次元の方程式が解けますが、200LXのsolverでは1次方程式しか解けません。こういう機能はさすがに20年間の進歩だと思います。

章の最後に、「キャッシュフロー予測の注意点」として、「埋没するコスト」「機会コスト」「資金調達コスト」などの話が出てきます。企業で投資判断をする場合には、収益計算だけでなく、いろいろな配慮が必要なのだと思います。

2018年9月17日 (月)

(762) ファイナンス番外編. 200LXを最強の住宅ローン計算機に

(762) ファイナンス番外編. 200LXを最強の住宅ローン計算機に

前項で、『ざっくりわかるファイナンス』の本についてお話しました。
続いて、200LXを使いながら『道具としてのファイナンス』を読んでいくことをお話ししようと計画していました。

ところが、ふと、200LXのTVMが住宅ローンの計算に使えるなら、むしろ、200LXを最強の住宅ローン計算機にする話をしてみよう!と思い立ちました。

そこで、ファイナンス関連の番外編として、「HP200LXを最強の住宅ローン計算機にする」ことをお話ししてみます。

まず最初に、200LXを住宅ローンの計算機に仕立て上げるのに使用するアプリケーションのことをお話します。

今回使うアプリケーションは、(1) 200LXのシステムマクロ、(2)金融電卓のうちの TVM (お金の時間的価値)アプリケーション、(3)表集計 Lotus123 とそのグラフ機能、です。

0002動作としては、左の図のように、今回使うシステムマクロを読み込んでおいてから、1.システムマクロで TVM を読み込んで、2.システムマクロで Lotus123 を読み込んで、3. Lotus123 に必要な数字を入力して、4.返済年数ぶんのデータを Lotus123 に書き込みます。
5.残債が次第に減少していくグラフを表示させたり、6.返済表をプリントアウトさせることができます。

それでは実際に、今回のシステムの使い方をお話します。

Scrn0001(1)「LOANCALC.LZH」をダウンロードして、その中に含まれている loancalc.mac と loancalc.wk1 の2つのファイルをSDカードにコピーして、そのSDカードを200LXに装着しておきます。

9999(2) [CTRL}+[&...] のキーを押して、システムマクロを起動します。システムマクロに SDカードにある loancalc.mac を読み込みます。

「住宅ローン計算機」としての機能は、システムマクロを軸にして動作しますので、システムマクロを読み込みさえすれば、あとはキーを押すだけでグラフ表示やプリントアウトができます。

0003(3) [+-*/] のキーボタンを押して [HP CALC] を起動してみましょう。金融電卓のうちのどの機能が表示されていてもOKです。あとで、必要な機能に変更します。

(4) その状態で、[Fn]+[F1] を押します。TVM が起動して、上の図のように初期化されます。

0004(5) その状態で、[Fn]+[F2] を押します。自動的に、今回使う Lotus123 のファイルが読み込まれます。

! これで準備完了。200LXが「最強の住宅ローン計算機」になりました !

あとは、必要な数字データを入力して計算させるだけです。

0005(6) ためしにローン計算の数字を入力してみます。ローン借入金が3200万円、(固定)金利が1.5%、返済期間が25年という設定にして、数字を入力します。(カーソルがある部分は空白のままで)「Fn]+[F3] を押すと、この図のように、毎月の返済額は12万8千円と計算されます。

0006(7) さらに返済表を作るために、[Fn]+[F6] を押します。一年ごとの返済表を計算する画面が表示されます。
返済年を25年としましたので、[F2] を25回押します。[F2] を押すたびに、裏で Lotus123 にデータが記入されます。

(じつは、自動的に返済年数ぶんのデータを Lotus123 に書き込ませようとしたのですが、結局不可能でした)(そのため手動で書き込みします)参考:(621)必要な回数だけシステムマクロを自動実行する。

0007(8) [F2] を25回押したあとの画面がこの図です。最上行に、Group が25と表示されています。Remaining balance (残金) が 0.74(万円)と表示されています。残金はほとんどゼロに近いですから7400円は気にしないことにします。(念のため)最後に [ESC] を押して計算モードから抜けておきます。

0008(9)  Lotus123 の [123] キーを押すと、返済一覧表ができていることがわかります。(一ヶ月ごとの返済表も作れるのですが、今回はパスします)

さらにグラフ表示までしてみましょう。

0009(10) グラフ機能にデータを入力させるために、[Fn]+[F7] を押します。実際にグラフを表示させるには [F10] を押します。ローン残高が徐々に減少するようすがわかります。元金3200万円が約半分になるのはいつ頃でしょうか? グラフからは14年目くらいです。「ESC] を押してグラフから表に戻ると正確な数字を見ることができます。

(11) おまけ機能は返済一覧表のプリントアウトです。[Fn]+[F8] を押すことで、SDカードに chrtprnt.txt というファイルで出力されます。このファイルをパソコンに取り込んでプリントアウトしてください。

(12) さらにおまけです。SDカードにプリントファイルが存在している場合は、[Fn]+[F8] では上書き出力できません。エラーになります。上書き出力する場合は [Fn]+[F5] を押してください。

以上で、200LXを「最強の住宅ローン計算機」にする話は終わりです。

(13) もう一度、(4)から繰り返すために、入力した数字データを消去するには、[Fn]+[F9] を押してください。

(14) (そのままでもかまいませんが)「ローン計算機」機能を終了させるには、[Fn]+[F10] を押してください。

2018年9月14日 (金)

(761) ざっくり分かるファイナンス.方法論とツール

(761) ファイナンスを学ぶ。方法論とツール。

前項で、「ファイナンスは関数の世界なので金融電卓などのツールがないと学習さえもできない」とお話しました。
そこで、繰り返しにはなってしまいますが、ファイナンスの学習のことをお話しようと思います。

ツールが手元になくて、ファイナンスの学習をしようと考えて本を読んでも、単なる「お話」を読むだけになってしまいます。
昔の言葉で言えば「畳の上の水練」ですね。ピアノを持っていなければ名ピアニストにはなれないのと同じです。

Img_20180729_195533大型書店の棚を見るとファイナンスの本はそれなりに揃っています(白矢印)。この本棚の本はほとんどぜんぶ目を通しました。エクセルなどのツールを使うことを前提として書かれたファイナンスの一般書は『道具としてのファイナンス』(石野雄一著)だけです(赤矢印)。
また、私としてもこの本がイチバンのお勧めです。(ほかに、MBAを目指す人のためとか、企業の中のファイナンス専門の人のための本はいくつかあります)

Img_20180730_181303エクセルなどのツールを使わなければほんとの意味でファイナンスの理解できないと思いますが、「ファイナンスついて他人が言っていることの意味がわかればいい」ということでしたら、同じ著者の『ざっくりわかるファイナンス』(光文社新書)がお勧めです。

前項で書きましたが、ファイナンスを実務で使うわけではなくて、自分自身が理解しておくだけで良いのなら、エクセルを使うより200LXに装備されている金融電卓とlotus123を使うほうが手軽で学びやすいと思います。

Img_20180607_001735この項では、『ざっくりわかるファイナンス』の本についてお話して、次の項で200LXを使いながら『道具としてのファイナンス』を読んでいくことをお話しします。

『ざっくりわかるファイナンス』の本の「はじめに」には、「本書は学問的な話や関数などを使った小難しい計算式は一切なし、計算はかけ算・割り算止まりです。つまり、ふつうの読解力と算数の知識さえあれば、最後まで苦労せずに読み進めることができるはず」と書いてあります。
つまり、この本を読むことで、知識としてはファイナンスのことがわかるけれど使えるようにはならない、ということです。

この本のAamazon review を見ていくと、この本の性質がわかります。
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「ファイナンスって何?会計と違うの?」というレベルの人にぴったり
投稿者:木村勝哉
「ファイナンス」という技能が具体的にどういう能力・作用を持つのか、「ざっくり」でありつつも何となくイメージ出来た。
「会計」と「ファイナンス」の区別もつかない人が「へぇー、経営者ってこういうことをやっているんですね 」くらいの感覚で読むのに合っている。
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というreviewが、この本をもっともよくとらえていると思います。

別のreviewで、
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タイトルに惹かれました。
投稿者KY
読んだときには、なるほどと思いました。
しかし、今、内容を思い出せないということは。もう一度読みます。
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このreviewもこの本の内容をとらえています。
読みやすい本というのはすらすら読めます。しかし、自分の手を動かしてカラダで理解しなければ、身にはつかないものなのです。

この本の Aamazon review には良い評価がたくさんついています。review というのは、とても良くできたシステムだと思いますが、どういう立場の人が評価しているかを考えながら読む必要があります。

この本は、実際に使えなくても知識として理解できれば良いという人にとっては、よくできた読みやすい本だと思います。

Koubunshaさて、そのように考えながら、出版元の光文社のサイトに掲載されているこの本の目次を見てみます。

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目次
第1章 会計とファイナンスはどう違う?
キャッシュと利益/「過去」か「未来」か/横文字の多いファイナンス/「現金商売が強い」といわれる理由/「融資」も「預金」も「投資」である/「無借金経営」は債権者の発想/株主と債権者のマインドの違い/経営者の役割とは? ほか
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第一章では、そもそも「会計とは何なのか?」ということを書いています。「会計」についてのざっくりしたまとめと復習です。「会計」のことを俯瞰してとらえるということでは、とてもよくできた書き方だと思います。

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第2章 ファイナンス、基本のキ
三つの意思決定に関わること/利益重視の落とし穴/会計からファイナンスへ/リターン=利回り=収益率/期待収益率/負債コスト/株主資本コスト/資本コスト/欧米に経常利益の概念がない理由/WACCを認識していない経営者/負債の節税効果/投資家の信頼を得るには ほか
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第二章で説明しているのは、「じゃあ、ファイナンス」というのはどういうことか?ということです。
この章は「ファイナンス」のまとめです。ファイナンスの概論です。どういうことを扱って何をめざしている学問領域かということです。説明が上手だと思います。

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第3章 明日の1万円より今日の1万円?お金の時間価値
お金の価値は、そのお金をいつ受け取るかで変わる/複利の考え方/将来価値の計算/現在価値の計算/永久債の現在価値/成長型永久債の現在価値 ほか
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第三章のキモは「お金の時間的価値」です。この概念と計算が「ファイナンス」の最も根幹になっている考え方です。"Time Value of Money " ということです。

Tvmここでイキナリ200LXの画面を出しちゃいます(笑)。TVM (Time Value of Money)の画面です。TVMは、200LXの金融電卓のうちで、おそらくもっとも頻回に使う機能だと思います。住宅ローンの計算なんかに使う画面です。住宅ローンということ自体が、「お金の時間的価値」そのものなのです。

(シミュレーションとして)住宅ローンの計算ができるということは、もう、ファイナンスが半分くらい実感できるということです。
ここで寄り道して、「住宅ローン」計算のことをちょっとお話しします。

住宅ローン計算で必要な要素は「借入金」「利率」「返済期間」の3つです。この3つの要素から「(毎月の)返済金額」が計算されます。
「借入金」というのは、お金の現在価値 present value のことです。「利率」はinterest、「返済期間」はperiod(時間)、です。「返済金額」には「元金」返済分と「利息」返済分が含まれているはずです。「将来価値」の future value は完済の時はゼロとして計算しますが、ローン借り換えのときに表面に出てきます。

ファイナンスの本では、どの本でも「将来価値」とか「現在価値」などの概念を説明するのに苦労します。でも、200LXを持っている人に対してだったら、ズバリと「住宅ローン計算をするTVMのことですよ」「自分でローン計算をして『お金の時間的価値』を実感しましょう」といえば、それで済んでしまいます。

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第4章 会社の値段
事業価値と非事業価値/フリーキャッシュフロー/減価償却/運転資金の増加分/割引率はWACCを使う/企業価値の計算/株価が高すぎるときは…… ほか
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この章から実際の「ファイナンス」の話に入ります。もちろん、「お金の時間的価値」ということがわかっているということが話の前提になっています。

簡単に言ってしまえば、「会計」っていうのは単年度のことなのですが、それを住宅ローンを逆にしたように積み重ねて、「お金の時間的価値の計算」で現時点の金額に計算し直せば、現在の会社の値段になるということです。それを詳しく計算するだけのこと。

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第5章 投資の判断基準
投資判断の決定プロセス/NVP法/割引率は高すぎても、低すぎてもよくない/本社機能のNVPがマイナスの理由/IRR法/回収期間法/プロジェクトの数だけWACCが存在する ほか
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この章で言っている「投資」っていうのは、会社の内部でプロジェクトに投資するということです。混同しがちですが、株式投資とは別の話です。プロジェクトが将来稼ぐ金額を積み重ねて、逆住宅ローンの計算をすれば、そのプロジェクトの金銭的な価値を計算できます。それによってそのプロジェクトを実行するか(つまりそのプロジェクトに投資するか)の判断に使うということです。

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第6章 お金の借り方・返し方
レバレッジ効果/MM理論/節税効果分だけ、企業価値が高まる/負債を増やしすぎると、企業価値は低くなる/最適な資本構成とは/「負債を減らす」のはいいことか?/リスクを嫌うお金/格付けの誤解/配当のメカニズム/配当と企業価値/自社株取得/企業のライフサイクルと分配/経営者の意思決定のためのツール ほか
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自社のカネでプロジェクトに投資するか他人のカネを使うか、どちらが効率よく稼げるかていうことです。住宅ローンを計算するのに、頭金をいくら用意するか、借入金をいくらにするかという話と似たようなもの。

ただ、会社だから儲かったカネから返済しなければならないし、株主に配当も払わなきゃならない。それでも利益がでていれば税金を収めます。

経営者は自分の成績を上げるのに、そこらへんを総合的に考えて経営しますってことですね。

最後にもういちど面白いreviewを紹介しておきます。

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良書!ではあるが。
投稿者そして誰もいなくなったりならなかったり。

ファイナンスについて、非常にわかりやすく解説した良書。★5つでもよい。

しかしながら、ファイナンスは所詮、学問・理論であって、企業経営にとって絶対的な価値を有するものではない。そもそもお題目のように繰り返される「株主価値」についても、経営者や経営に携わる者で、株主価値が一番大事な価値観だと本当に信じている人は皆無だろう。ファイナンス理論はそもそもそこに一番大きな問題があり、現実と乖離してしまう部分が出てくる。

たとえば、非常に多くの経営者が愛読していると聞く「ビジョナリー・カンパニー」のように、企業理念に示された価値を貫くこそが最も大切であるという考え方の方が、より今日的であると言えるのではないか。
著者は負債を増やさない経営者を「前近代的」と非難するが、もしかしたら、著者の主張の方が「前近代的」ですらあるかもしれない。

いずれにせよ、現下の世界同時不況の下では、レバレッジを効かせるべきという経営理論の旗色が悪いことは事実であり、「日本の経営者は経営の基礎がわかっていない」と嘆いても、企業の中ではあまり同意が得られない。
同意してくれるのは、著者のように、まさに資本コストを飯の種にしている方や、主にM&A・投資関係の仕事をしていて、自らの業務を正当化する理由を探している人々しかいないであろうことに留意する必要がある。

要は、ファイナンスの知識はビジネスマンの嗜みですが、信仰みたいなものなので、人に押し付けると嫌われる可能性が高いということです。、
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このreviwerは、会社の経営のことがよくわかっている人なのかなぁ、、、どうなのかなぁ、、、

私は営利企業のサラリーマンをしたことがないし、弱小企業しか運営したことがないので、大きな会社の経営とか内部事情のことはまったくわかりません。

でも、「ファイナンスは所詮、学問・理論」って考える人がいることは覚えておきたいと思います。

2018年7月25日 (水)

(747) 200LXのポケットクイッケンが使えるのは出張精算書とクレジットカード明細

(747) 200LXのポケットクイッケンが使えるのは出張精算書とクレジットカード明細

このところ、簿記関係の学習と、会計の学習と、ファイナンスの学習をしていました。
200LXに装備されているアプリケーションの中で、金銭関連の作業をするのにとくに便利なものは、ポケットクイッケン(PQ)、ロータス123、ソルバーなどです。

Sinbun簿記・会計・ファイナンスと関連して、上記の3つのアプリケーションのことをお話ししようと思っていたのですが、きょうの新聞(日経新聞夕刊)に「経費精算、クラウドで楽々」という記事が掲載されていましたので、今回はポケットクイッケンを使って経費精算をすることをお話しします。

200LXは約20年前に100LXから進化しましたが、そのときにポケットクイッケン(PQ)というアプリケーションが追加装備されました。
アメリカでは日本と違って源泉徴収の仕組みがないために、収入のあるすべての人が自分自身で確定申告をする必要があると聞いています。
自分で確定申告するために、日々の出費を記録しておいて、自分で計算して申告するのだそうです。(税理士はごく安価に申告書をチェックしてくれるとのことです)
おそらく、確定申告の苦労と手間を軽減することは、国民的な課題なのだろうと思います。
そういう要求のためにPQが作られて、200LXに追加されたという背景があったようです。

PQは(アメリカでは)非常に便利なアプリケーションだったのだろうと思いますが、「現代の日本で何に使えるか?」と考えると、PQの使途はかなり限定されます。
はっきり言って、(会社の)出張明細書の作成と、(個人の)クレジットカードの明細管理くらいしか使い道はないと思います。

10年くらい前に、PQのことをお話ししたころは、確かに家計簿や小遣い帳をつけるのに便利なアプリケーションでした。うまく工夫すれば個人の確定申告の役に立てることもできたと思います。

しかし、いまの日本では公共料金の預金口座の自動引き落としもできますし、クレジットカード払いもできます。さらにネット経由で預金通帳の明細をエクスポートできます。ネット上だけで(金融)資産管理もできるようになってきています。
そういうことで、200LXのPQの存在意義はゼロに近くなったと思います。

上に書いたように、私はクレジットカードの利用履歴の管理のためにPQを便利に使っています。個人的な出費と事務所の経費によって、数種類のクレジットカードを使い分けているので、利用履歴の管理が必要なためです。

私の場合、出張経費などの経費精算をしませんが、サラリーマンで経費精算をしなければならない人にとっては、PQはいまでも最強のツールだと思います。

Group_fPQを経費精算のためにPQをどのように使うかということは、200LXのユーザーズ・ガイドにわかりやすく説明されていますので、ここではお話ししません。
しかし、どのように便利なのか?ということだけはお話ししておこうと思います。

便利なことの一つは、いろんな出費を入力するときに、その出費記録にフラグをつけておくことができることです。画像の説明にあるように、Bostonへの出張だったらBostonというフラグをつけておきます。後日、Boston関係の出費だけを抜き出してエクスポート(あるいはプリントアウト)することができます。

Quickもう一つ便利なことは、QuickFillという機能とQuickKeysという機能によって、入力が非常に楽なことです。

この「QuickFill」のことを私なりに説明してみましょう。

0000例えば、(1)ジュンク堂書店で、(2)2018年7月25日に、(3)「本」を、(4)2592円で、(5)ビッカメラカードで、買い物をしたとします。(以前にも同書店で本を購入したことがあることが前提です)

出費の入力画面(Transaction)で、「ジュンク堂」という文字を入力するつもりで[j]という文字を押しただけで、前回の(ジュンク堂の)入力画面が再現表示されます。(2)日付はきょうの日付が自動的に入力されます。(3)のメモ(books)や、(5)のカード種類が前回と同じだとしたら、(4)の金額だけを入力して[enter]を押すことで、記録が完了します。この記録には1秒もかからないくらいです。

この入力の手間が非常に少ないことで、「200LXのPQ以上に完成された金銭管理ソフトは(PDA上では)ない」と言われています。http://epants.linxs.org/pocket-quicken

冒頭の新聞記事のように、経費精算が楽にできるシステムが構築されている会社はあると思います。しかし、手作業で経費精算しなければならない会社でしたら、200LXのPQを使うのもよい方法だと思います。

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ポケットクイッケンのことは、以前にもお話したことがあります。

(630)ポケット・クイッケン(PQ)のデータを青色申告に使いたい(後編)。 13/10/23 記事
(629)ポケット・クイッケン(PQ)のデータを青色申告に使いたい(前編)。 13/10/23 記事
(595)ポケットクイッケンからlotus1-2-3へのデータ移行 12/07/14 記事
(591)ポケットクイッケンの表示に日本語を入れる。 12/07/07 記事
(425)PQ(ポケットクイッケン)のデータをパソコンに移行 09/11/23 記事
(351)Pocket Quicken ファイルをTrimする 09/03/14 記事
(98)200LXでのポケットクイッケン(PQ) 07/06/20 記事

2018年6月11日 (月)

(742) HP200LXのsolverで年金支給停止額の計算式を作った。

(742) HP200LXのsolverで年金支給停止額の計算式を作った。

Tuuchiつい先日、年金事務所から図のような連絡が到着しました。
年金が減額されないようにと考えながら給与を調節していたのですが、自分での調節がうまくいっていないことがわかりました。
そこで減額されないように給与額を再計算する必要があります。

こういう計算には、200LXのsolverが便利です。
そこで、今回追加したsolver式のことをお話します。「2018-06.LZH」をダウンロード

年金事務所のホームページでは、年金支給の計算式は、

====================
65歳以上の在職老齢年金
65歳以上で厚生年金保険に加入しながら老齢厚生年金を受ける方(70歳以上の
在職者も含む)は、65歳未満の方とは別の在職老齢年金の仕組みによって、年
金額が支給停止(全部または一部)される場合があります。

②基本月額と総報酬月額 相当額の合計額が46万円 を超えるとき
支給停止額=(総報酬月額相当額+基本月額-46万円)×1/2×12
=====================
となっています。

Teishi今回作ったsolver式「年金減額」を画面に呼び出します。(65歳以降用です)


7002つぎに、「基本額」の数字を入力します

「支給停止」の数字をゼロにしたまま、[F3]を押すことで、4,385,929の数字を得ます。

つまりは、私の「基本額」に対して、支給停止額をゼロにするためには、総報酬年額を438万5929円以下にする必要があると計算できました。

やっと目標とする支給給与額がわかりましたので、さっそく顧問税理士と相談して、総報酬年額をこの金額以下に調整しようと思います。

ところで、年金関係は、60歳、65歳、70歳を境目に各種の数字が変わってきます。その節目の年齢ごとに対策を考えていろいろ変更していかなければなりません。

今回の給与額の調整をしておいて、翌年度の年金の明細で支給停止額がゼロになっていれば、それ以降は金額の調整をしなくてもよいと思います。

そして仕事を続けているかぎり、70歳以上についても同額の給与を支給しようと考えています。

(741) Lotus123だけではTVM(金利計算)がじゅうぶんにはできない。

(741) Lotus123だけではTVM(金利計算)がじゅうぶんにはできない。

住宅ローン関連のことを(738)(739)(740)でお話してきましたが、じつはHP200LXの上のLotus123アプリケーションだけでは、TVM(金利計算)がじゅうぶんにはできません。なんらかの工夫が必要ですのでそのことをお話しておきましょう。

200LXの「Lotus123」に装備されているTVM関連の財務関数は、@PMT、@RATE、@FV、@TERM、@PVだけです。

Tvm一方、200LXの「TVMアプリケーション」は、ユーザー・ガイドに「次の3つの基準を満たすキャッシュ・フロー(入出金)に関するどんな経済上の問題でも解くことができます」と書いてあるように非常に強力です。(ユーザー・ガイドの14-01ページ)

4100TVMで使う未知数は、原則的には「利率」(I%YR)「支払回数」(N)「現価」(PV)「終価」(FV)「支払金額」(PMT)の5種類です。補助的に「年間支払回数」「期首/期末払い」の選択ができます。

ところが、Lotus123での財務関数には「現価」(@PV)「終価」(@FV)「支払金額」(@PMT)しかありませんから、元利均等払いでの年度ごとの元金返済金額などは簡単には求めることができません。なにかの工夫が必要になります。

ついでにいうと、200LX上の「ソルバー」には、「利率」(I%YR)「支払回数」(N)「現価」(PV)「終価」(FV)「支払金額」(PMT)の5つのTVM関数が装備されています。(ユーザー・ガイドの19-24ページ)

ある期間の元金返済額を計算するための「何かの工夫」は、1. 自分で関数を組み立てて計算する、2. ソルバーを利用して計算する、3. TVMアプリケーションで計算した値を読み込む、という3種類の方法が考えられます。

1. の「関数を組み立てる」というのは、総和関数などを使わなければならないのでかなり面倒です。
2. ソルバーを使うためには、マクロプログラムを組む必要があります。
これらと比べると、
3. TVMアプリケーションで計算するのは非常に容易です。

Prin123_2TVMアプリケーションには、Lotus123への受け渡しの機能も設定されていますので、比較的簡単に自分のシミュレーション表に入力することができます。(ユーザー・ガイドの14-13ページ)

今回は、3.の「TVMで計算した数字をシミュレーション表に読み込む方法」を採用しましたので、その方法についてお話ししておきます。

(740)、(739)、(738)でお話したシミュレーション表のどのケースに読み込む方法も同じですから、(740)でお話したデータで説明します。ここでのローン設定は、『5000万円』『固定金利2%』『30年』の住宅ローンでした。

4100_2そのデータをTVMアプリのそれぞれの場所に入力してから、[F9](PMT)を押すことで-18.48と計算されます。
(金融電卓は一般的に、自分のフトコロから出ていくお金にはマイナスをつけて、自分のフトコロに入ってくるお金の場合はプラスをつけます。そのため、5000万円の融資を受ける場合はプラス5000万円と入力し、毎月の返済はマイナス18.48万円と表示されます)(このプラス・マイナスの感覚は使っているうちに慣れてきます)

以上の条件のまま[F2](Amort)を押すことで、各期ごとの返済状況を計算することができます。(ユーザー・ガイドの14-7ページ)
4101計算するだけではなくて、画面のように、Lotus123に返済内訳表を出力することもできます。(ユーザー・ガイドの14-13ページ)

この返済内訳表は時間の流れが下方に向かっています。ところが(738)(739)(740)のシミュレーション表は時間の流れが右肩に向かっていますので、数字の並びを「縦→横」に変換しなければなりません。

この変換方法を簡単にお話します。

1. 上で作成した返済内訳表をまず、[temp]というファイル名で保存しておきます。
2. セル[A1]にカーソルを置いておいて、[/][w][i][r][Enter]と押すことで、空行を作ります。
 ここに、各期の元金の返済額をコピーしようということです。

  [PRIN]というCの列が各期の元金返済分ですので、
41023. カーソルを[C4]に置いておいて、[/][r][t][.][Fn+→][↓][Enter]と押します。

これでコピー元を選びましたから、

4103_24. [Fn+←]を押してから[Enter]を押すことで、A1セルから右方に向かう数字の列としてコピーします。
 この時点で、[temp]というファイル名で再度(上書き)保存して、[/][q][y]と押しでlotus123を終了します。

4104 次に、キャプチャ画面のように、入力したい方のシミュレーション表を読み込みます。
5. 入力したい場所は、セル[G16]ですので、そこにカーソルを置いておいて、
6. [/][f][c][c]と押して、temp.wk1のシートから数字を読み込む動作に入ります。
7. 読み込み元のセルは[A1]からですが、とりあえず[Z1]までの範囲(A~Zだから26年分)としておきます。
 範囲は[A1][.][Z1]と入力しますが、入力する範囲が足りなければ読み込みをやり直せばよいです。
41058. 読み込み元のファイル名[temp]を入力して、[Enter]を押すことで、シミュレーション表に読み込まれます。

この読み込み方法の欠点は、『5000万円』『固定金利2%』『30年』などのローンの条件を変更するたびにあらたに設定しなければならないことです。

[4]の行の「年間ローン返済額」は「支払金額」(@PMT)の関数で計算しています。[C4][D4][D5]のセルにローンの条件を入力すれば、30年ローンならセル30個と必要な個数ぶんが入力されます。

今回の入力方法でシミュレーション表の[16]の行に「元金返済分」の金額を入力したら、[4]の行の末端と同じところまで入力されているか確認する習慣をつけるのが良いと思います。

2018年1月 6日 (土)

(726) 200LXのlotus123で「ふるさと納税の限度額」を計算する

(726) 200LXのlotus123で「ふるさと納税の限度額」を計算する

昨年末に、ふるさと納税の限度額を計算したくて、ネットでいろいろ検索をしていました。
しかし、私の場合は、収入が「給与収入」「年金収入」「不動産収入」と3種類ありますので、それらを含めて計算できるサイトを見つけ出すことができませんでした。

0003それで、しかたなくlotus123を使って自分で計算しましたので、そのことをお話します。

※1 一般的な給与生活者でしたら、自力で計算しなくても、「ふるさとチョイス」などのサイトでかなり詳しく計算できると思います。

※2 自力でさらに詳しく計算したい方は、「叶税理士法人開発「ふるさと納税計算ソフト」 が良いかと思います。

※3 私のように、自力で計算シートを作りたい方は、【2016年度対応】ふるさと納税の限度額を自力で計算する理由と簡単な方法が参考になると思います。

さて、本題です。今回の計算シートをアップしておきます。計算シートはマクロなどを含んでいませんので、Apache などの Open Officeなどでも計算できるかと思ったのですが、残念ながらうまく計算できませんでした。「FURUSATO.LZH」をダウンロード

今回の計算シートは「(724)年金所得控除と給与所得控除を考える.lotus123の@vlooup関数を使う」 の発展形です。
そのため、(724)のwk1シートの@vlookup関数を使う計算方式を流用しています。

※ 年金所得控除の計算と社会保険料の計算で、65歳以上を対象とした計算方法にしてありますので、65歳未満の場合は計算式を手直しする必要があります。

金額は万円単位で計算するようにしてあります。

入力するべき収入は、D列の D4(給与年収総額), D6(年金総額), D8(不動産収入総額)です。
D4とD6に数字を入れると、E5(給与所得控除), E7(年金所得控除, E15(社会保険料) が自動計算されます。

E15(社会保険料)の計算過程で、H16(厚生年金料)、 H17(雇用保険料), H18(健康保険料) を計算するようにしています。
※ D6 とH16 で65歳以上を対象とした計算をしています。

そのほかには、D12(基礎控除)とD13(家族控除)に該当人数を入力してください。
医療費控除など、さらに控除金額を入力する必要があれば、H9に入力してください。
不動産関係の経費は、E9,E10に入力します。

入力するべきセルがあちこちに飛んでいますので、ちょっとわかりにくいかもしれません。
複数の事業所から給与を受け取っている場合は、社会保険料を自力で計算する必要があると思います。自力で計算したら、E15に入力してください。
社会保険料ではなく国民保険料を納入している場合は、E16 のセルに入力します。

入力するべきセルに数字を書き込めば、E18「課税所得額」が計算されます。
それに基づいて、E19「住民税額」とE20「所得税額」が計算されます。
さらにそれらに基づいて、H20「ふるさと納税限度額」が計算されます。

計算される数字は、適当に丸めたり丸めなかったりしていますので、イマイチ突き詰めて計算していませんが、誤差は1000円くらいに納まっているだろうと思います。

オマケとして、H12の「可処分所得」(手取り金額)とH14実効税率も計算しています。

私の場合、概算でいろいろ計算して、限度額が15万円くらいと考えていました。
このシートで計算してみたら、実際の限度額は22万円くらいになっています。

年が明けてからでは遅すぎるのですが(笑)、もっとふるさと納税しておけば良かったなぁ、、と悔やんでいます。

来年はもっとがんばって限度額いっぱいのふるさと納税をしようと思います。

(注)1  「不動産関係」の収入を計算していますが、一般的な「事業所得」と読みかえていただいてよいです。フリーランスの方もこの計算シートで計算できると思います。

(注)2  「給与収入」「年金収入」「不動産収入」は、それぞれ独立して計算していますので、該当金額をゼロと入力しておけば、1種類あるいは2種類の収入の方も計算できます。

(注)3  国民健康保険の場合は、該当場所に健康保険料を入力してください。その場合は社会保険の数字をゼロにします。

2017年11月19日 (日)

(724)年金所得控除と給与所得控除を考える.lotus123の@vlooup関数を使う.

(724)年金所得控除と給与所得控除を考える.lotus123の@vlooup関数を使う.

年金所得控除は、給与所得控除と比較して優遇されすぎている、と数日前にテレビで放送されていました。
年金所得と給与所得で所得控除に違いがあると知らなかったので、lotus123で計算シートを作って計算してみました。そのことをお話します。

実際に計算してみると、なるほど年金所得控除のほうが額が大きいですね。給与所得者よりも年金所得者のほうが優遇されていることがわかります。
テレビでは、同じ控除額になるべきだと、どこかの大学の先生が言っていました。

この項では、前半で計算結果のことをお話して、後半でlotus123の計算シートの構成や作り方のことをお話します。

今回の計算シートの対象者は65歳以上の人限定です。65歳以下の年金も計算しようとしたのですが、計算式が複雑になりすぎるので止めました。また、給与所得が月額46万円以下でなければ正確に計算できません。46万円以上だと年金の受け取り金額が減少することもありますから、46万円以上の月給を受け取る年金受給者はほとんどいないと思います。「NENKINSH.LZH」をダウンロード

[前半]

Nenkin(1) 計算シートには年金が削減されない目いっぱいの給与を受け取るとして、給与の年額を552万円(46×12カ月)と入力してあります。
 年金のほうは、老齢基礎年金と厚生年金を合わせて、いちおう200万円としてみました。(図では赤線で囲ってあります)

 この場合の控除金額は、給与所得控除が164.4万円、年金所得控除が120万円と計算されます。(図では青線で囲ってあります)
 基礎控除・家族控除は38万円としておきました。

 社会保険料の計算はかなり複雑で、正確に計算するのは面倒です。そこで、以前に作った(おおざっぱな)計算式をそのまま流用しました。社会保険料と国民保険料は排他です。給与収入をゼロとした場合だけ国民保険料が計算されるようにしました(これも概算です)。

 上記の収入だとトータルの課税所得額は397.436万円で、所得税・住民税を引いたあとの可処分所得は642.59万円です。
 年収に対しての実効税率(所得税・住民税・社会保険料を含む)は16.76%になります。

Kyuuyo(2) 772万円の年収が給与収入だけの場合の手取り額も計算しました。給与所得控除額は197.2万円で、可処分所得は601.6万円です。
 給与と年金の収入がある人と、給与だけの同額の収入がある人とでは、約40万円も手取り額が違ってきますね。
 この計算結果をみると、たしかに年金受給者は優遇されていることがわかります。

[後半]

Koujo(3) 計算シートの作り方ですが、今回は@VLOOKUP関数をつかって計算しました。@VLOOKUPの計算というは、税額表などのように一覧表の形になっている「表」の中から、該当する数字に対応する数字(あるいは文字)を見つけ出すのに使います。

Snapcrab_20171119参照表は、図のように計算シートの中の第4象限に置いておくのが作業がしやすいと言われています。
 メインの画面は第二象限に置くのが作業がしやすいです。前項でお話したように、200LXでは、これらの「象限」は[tab]キーとか[PGDN]などでページごとに移動するのが作業がやりやすいです。

(4) 実際の「一覧表」は上の図のように、左から「給与所得の計算表」「年金所得の計算表」「所得税の計算表」と並べてあります。

 @VLOOKUP関数の使い方は、マニュアルを読むようにしてください。(721) でお話した『経理をエクセルで楽にする本』 (井ノ上陽一著)でも、VLOOKUP関数は便利だから使うようにと書いてありました。

2017年10月27日 (金)

(723) Windows パソコンにlotus1-2-3のwk1ファイルを読み込みたい。

(723) Windows パソコンにlotus1-2-3のwk1ファイルを読み込みたい。
前々項で、『経理をエクセルで楽にする本』のことをお話ししました。
その項の後半で、エクセルでの簡便な棒グラフの表示方法のことに触れたときに、
> パソコンでのlotus123も、エクセルと同じような機能があると便利なんだけどなぁ、、
> (このことも、項をあらためてお話しましょう)
 と書きました。

 確かに、エクセル以外の表集計アプリケーションでもエクセルのような簡便な棒グラフが表示できるとうれしいのですが、そもそも、200LXで作ったlotus1-2-3のwk1ファイルがWindows パソコンに読み込まれなければ話が進みません。
Package この写真のlotus123のパッケージをパソコンにインストールすれば、wk1のファイルを読み・書きできましたし、エクセルのファイルに変換することもできました。
このパッケージは2000円弱で購入したものですが、いままで何台ものパソコンにインストールできて、大活躍してくれました。
 
ところが、windowsのバージョンが新しくなるにつれて、インストールできなかったり、インストールできても200LXのwk1ファイルを読んでくれないことが起こるようになりました。
 
私の保有パソコンのうち、windows7には問題なくインストールできています。windows8.1では正常にインストールできません。ぎゃくに最新のwindows10にはインストールできています。
昔のexcelではwk1ファイルの読み書きができましたし、もちろんエクセルのファイルに変換することもできました。もし、古いエクセルを最新のパソコンにインストールすることができれば、200LXで作成したwk1のファイルを無駄なく使えて便利だろうと思います。
最近のオフィスアプリケーションで、wk1ファイルが読めるものはないのでしょうか?

ネットで検索してみると、wk1ファイルを読む方法を知りたいというコメントはいくつも見つかりますが、「こうやればwk1ファイルが読めます」という発言は見つかりません。
そこで、試しにいくつかのオフィスアプリケーションをインストールして調べてみました。
Openoffice 「ありましたっ!」
ApacheのOpenOffice 4 というオフィスアプリケーションでは、wk1ファイルを読むことができます。また、エクセル形式でファイルを書き出すことができます。つまり。lotus123のwk1ファイルからエクセルのファイルに変換することができるということです。
Mon_fri_2前項で使ったETFの基準価格を計算するwk1ファイルを ApacheのOpenOffice 4に読み込ませてみると、この画像のように普通に表示されます。@関数はどの程度変換されるのかチェックしていませんが、「+-」「×÷」の数式は移行できています。
ApacheのOpenOffice 4 をパソコンにインストールできれば、200LXで作ったwk1ファイルをwindows上で表示したり計算したりすることが可能であることがわかりました。
また、xlsに変換することができますので、集計表をエクセルに移行することも可能です。
xlsからwk1ファイルに再度変換するためには、OpenOfficeではなくwindows上で動作するlotus123が必要ですが、wk1ファイルをwindows上で表示できるということだけでも、意味があることだと思います。

2017年10月26日 (木)

(722) HP200LXのlotus1-2-3で画面を切り換えて表示する。

(722) HP200LXのlotus1-2-3で画面を切り換えて表示する。

前項で、「200LXのlotus123の場合は、Excellのシートの代わりに、PgUp/PgDnを押して画面ごとに使うと使いやすいです」「この使い方のことは項を変えてお話しましょう」とお話しました。

Thursdayそれで、今回は「こんなふうに画面を切り替えて使っています」ということをお話します。

じつは、数カ月前から「こういう方法で儲かるんじゃないか?」と思いついて、ある投資方法を試していました。
結果的に、「手間かかかるわりに年率で10%くらいしか儲からない」ということが判明して、やめてしまったのですが、、、

先にその投資方法を簡単に説明してから、Lotus123の画面切り換えの話をします。

その投資は「MSCIのETFを細かい単位で売買すると」いう方法です。
現代投資理論(Modern Portfolio Theory)の教えるところでは、個別株を売買するよりも、世界株のETFを買って保持する(Buy&Hold)が合理的ということになっています。ETFの基準価格は上がったり下がったりするものの、長く保有していれば上がって行くそうです。

だとしたら、ETFを小口で買うことにして、基準価格がある幅で下降したら買い、ある幅で上昇したら売り、、ということを繰り返していけば、ほとんど損することなくお金を増やしていけるだろうと考えました。

しかし、実際にこういう方法をしようとしても、売り買いに証券会社の手数料がかかります。通常だと「手数料負け」してしまって帰って損してしまいます。

ところが、カブドットコム証券だけは、特定のETFの売買手数料が無料なのです。つまり「手数料負け」ということがありえません。さらに、カブドットコム証券は多彩な自動売買発注システムを持っています。
それを利用すれば、FXの自動売買のようなことを世界株のETFでできるだろうと考えました。

世界株ETFの基準価格は、MSCIの方式で算出されます。
MSCIの基準価格を算定する方程式はかなり複雑だろうと想像できますが、組み入れられる銘柄の役85%が先進国株で、とくに、アメリカ株が約65%で、ほかにドイツ、フランス、イギリスなどの株が含まれます。残りの約15%が新興国の株です。
基準価格には当然ながら為替の影響も大きいでしょうから、為替の動きも計算に入れる必要があるはずです。

もし、疑似的に、S&P500、DAX、CAC40、FTSE100の増減と、為替の増減を組み合わせた方程式をつくれれば、翌日の基準価格の上昇あるいは下降が予想できるだろうと考えました。

Monday画面に表示しているのが、そのような考えで作成した基準価格算定のシステムです。
これは、200LXのlotus123で計算した月曜日の画面です。
青で囲った部分は前日の画面を参照しています。赤で囲った部分に数字を入力します。黄色で囲った部分が算定された基準価格です。
実際にかなりの精度で、翌日の始値を計算することができています。

Tuesday次の画面は、PGDNを押したときに切り換わる「火曜日」の計算画面です。
ちょっと見たらまったく同じに見えますが、もちろん入力した数字が違いますので、算出された基準価格も違います。

Fridayこれは金曜日の画面ですが、月曜日~金曜日まで、見かけはまったく同じで、PGUPあるいはPGDNを押して画面を切り替えることで、シートを切り替えるような使い方をしています。(左端の行の数字でそのことがわかります)

このように画面切り換えで擬似的なシートとして使う場合、今回のように20行の画面で上下に使っていくこともありますし、13行の画面で上下に使っていく場合もあります。
あるいは、[Tab]キーを使って左右に切り替えて使っていく場合もあります。画面の大小や上下・左右は使いやすいように使えばよいと思います。

疑似的なシートの同じセル位置の数字の合計を出すとか、平均を算出するなどは、かなり楽にに計算することができます。

200LXにはシステムマクロという機能がありますので、そのマクロを使うことで多くの枚数のシートから、同じ位置にあるセルを選択して計算式に入力するというようなことが手軽に行えます。200LXのlotus123が使いやすいのは、lotus123のマクロに加えて、システムマクロも装備しているために、使い勝手がさらいに良くなっていると思います。

Ny_dow最後の図は、新聞に掲載されている最近のNYダウのグラフです。ずっと続いている上昇カーブが、9月初旬からさらに上向いていることがわかります。こんなに上昇カーブが急なら、どんな方式でも、単純なB&H方式に負けてしまいます。(^_~;

NYダウがこんなに急上昇していると、(株を保有しているかどうかで)世界中の貧富の差がさらに広がっていくのではないかと心配になります。

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