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カテゴリー「6. Lotus123 と Solver」の103件の記事

2020年7月19日 (日)

(863)ふるさと納税限度額の計算前に、所得を計算する(終章).

(863)ふるさと納税限度額の計算前に、所得を計算する(終章).

(858)ふるさと納税の限度額の概算.lotus123の計算シート.でお話した計算シートを使うことで、ふるさと納税の限度額が計算できるわけですが、そのためには「課税される所得金額」を計算しておく必要があります。

Furu99_20200719172301
サラリーマンで収入源が給与所得だけの人は、面倒な計算を自分でする必要はありません。インターネットのふるさと納税サイトで簡単に計算できます。

ところが私のように複数の収入源がある場合には計算がかなり面倒です。とくに老齢年金が支給されている人では複雑です。ちょっとその複雑さのことをお話しておきます。

1. 老齢年金では、65歳未満と65歳以上で、年金所得控除の率と控除額が分かれます。
2. この数字は、その年度によっても増減があります。
3. さらに70歳以降は厚生年金の納入がなくなります。そのため給与の支給金額が増えます。
4. 年度によって、老齢年金支給の金額自体も変ってきます。

そういうことで、老齢年金の計算そのものが、けっこう複雑です。

さらに、
5. 給与所得の方は年齢による違いはないのですが、控除額が変わったりします。

そういうことが重なってきますので、「課税される所得金額」の計算だけでも、ひとすじ縄ではいきません。
ましては、不動産収入が加わったりすると、もっと複雑になります。

私は税理士ではないので精密な計算はできないのですが、それでも納税額のめやすだけでもつけておきたいと思っています。

今回、「課税される所得金額」を計算する自分用の計算シートを作りましたので、そのことをお話します。
私の計算シートは(自分がそうなので)65歳以上の所得控除率と控除額で計算します。
(でも、ついでに作った65歳未満用の計算シートも合体してあります)ダウンロード - full65.lzh

Kazei96o
上の図は、65歳以上で厚生年金の支払いがなくなった状態の金額です。
表の中の金額は参考のために入力した金額です。
直接、私自身の収入金額を入力してあるわけではありません。
単位は万円単位で、すべて1年間の金額です。

給与支給の金額は341万円、(公的)年金支給額は266万円としてあります。ほかに不動産収入を356万円と入力しました。
給与所得控除や年金所得控除を計算して、税金計算の元になる給与所得と年金所得は、それぞれ220.7万円と156万円となります。
不動産所得とは家賃収入のことで、356万円としてあります。不動産の必要経費は管理費などのことで26.5万円としてあります。
この表の外(右側)に株式配当金8.1万円を入力してあります。
社会保険は、健康保険料と厚生年金保険料(70歳以上ゼロ円)の合計です。

これらを合計して、課税所得417.76万円が計算されます。この数字が「ふるさと納税」の限度額の計算に使われます。

所得税41.66万円、住民税41.78万円、最終的な手取り金額の742.46万円も計算しました。

ついでなので、(下の図のように)ほとんど同じ条件の65歳未満の計算シートを作りました。

Kazei98d
こちらでは、課税所得が378.73万円と少ないです。厚生年金保険料の支払いがあることと、老齢年金の控除額が少ないことが原因です。
その結果、所得税33.69万円、住民税37.87万円と、納税額も少ないです。
そうして、最終的な手取り金額も(70歳以上と比べると)644.26万円と少ないです。

2枚の計算シートで最終的な手取り額を比べてみると、70歳未満だと644.26万円なのに、70歳以上では742.46万円となって、約100万円も増えています。これは、約70万円の厚生年金保険料がゼロになって、年金控除額が20万円増えているためです。

それにもかかわらず、ふるさと納税の限度額は、((858)の計算シートで計算して)10万3700円から11万7000円と1万3000円も増えます。

70歳以降も仕事をして収入があると、年齢が1歳違うだけで手取り金額が100万円も増えて、ふるさと納税の限度額も1万円以上大きくなるのですね。
だったら、健康が許すかぎり仕事を続ければいいのにと思いますが、70歳以降も仕事をしている人は20%くらいだそうです。
もったいないと思います。

この項で、「ふるさと納税」の限度額の計算についての話は終わりです。

2020年7月17日 (金)

(859)ふるさと納税の限度額の概算.solverで計算できない.

(859)ふるさと納税の限度額の概算.solverで計算できない.

前項(858)で、ふるさと納税の限度額をlotus123で計算する方法をお話しました。

「今回、紆余曲折いろいろ苦労してこの計算シートを作りました」とお話しましたが、その紆余曲折のことを「言い訳がましく」お話します。
ほんとうはHP200LXのsolverで計算したかったんです。
Chrt99
というのは、solverでよい式を作ることができれば、いくつかの前提の数字を入力することで、限度額を計算することができるはずです。
つまり、「給与収入」「年金収入」「不動産収支」「控除される金額」を入力すれば、限度額を計算することができるはずです。

[難所1] ただ、solverの場合は、lookup関数のような便利なものがありませんから、「入れ子のif式」を作る必要があります。この「入れ子のif式」を作るのがけっこう面倒なんです。

それで、本格的なsolver式を作るのをあきらめてしまいました。

[難所2] ネットで検索していて、(858)で表示した限度額の一覧表(上に示した図)を入手できました。便利な一覧表なので、所得金額をxとして、限度額をyとして、y=f(x)の作れないかと考えました。

もし単純な式になるようなら、半端な所得金額からでも限度額を計算することができます。
ところが単純な式にはならないんです。

Chrt96
200LXのlotus123でxとyの線グラフを表示させると、上の図のようになります。
絵としてはけっこうきれいなグラフなのでy=f(x)の式を作れそうな感じがします。

xyグラフで表示してみると
Chrt97
この図のようになりますから、y=x^2のようなグラフになりそうな感じもします。

Chrt92
それで、これらの数列を金融電卓の統計計算にコピーして、グラフ式を探してみました。

Chrt95
y=Ax+Bの直線グラフでなんとかなりそうな気がしますが、統計計算で求めた係数を使った式でうまく計算できません。

Chrt94
y=Bx^Aのべき乗グラフでもなんとかなりそうな気がしたのですが、やっぱりうまくできません。

そういうことで、一覧表をsolverに式を登録して限度額を計算するのもあきらめました。

[完成] しょうがないので、最初に戻ってlotus123の上で計算することにしたんです。

Chrt96
グラフでのポイントとポイントの間が直線で結ばれているということにして、その直線上で求める(x,y)点の数字を計算することにしちゃいました。

これなら比例計算ですからlookup関数を使って、表から数字を見つけだして簡単に計算することができます。

ただ、先に、「給与収入」「年金収入」「不動産収支」「控除される金額」を計算しておく必要があります。

Chrt99  
「給与収入」も「年金収入」も、この画面の下に隠れている一覧表から、lookup関数で数字を読み込んで、計算するようにしました。

ふるさと納税の限度額の計算なんて、わりと簡単に計算できるんじゃないかとタカをくくっていたのですが、けっこう苦労しました。
この計算シートがどなたかのお役にたつといいなぁ、、と思っています。

2020年6月15日 (月)

(844)項目の出現頻度をHP200LXのLotus123上でカウントする。

(844)項目の出現頻度をHP200LXのLotus123上でカウントする。
 
今回お話する「出現頻度をカウントする」という機能は、SORDのPIPSという表集計アプリケーションにあったように記憶しています。
それで、20年も30年も前から「ほかの表集計でもなんとか計算できないものかなぁ、、」と考えていたことなんです。(いままでは、いったんソートしてから手作業でカウントしていました)たまたま思いついて、200LXのマクロを使うことでカウントできたのでお話します。
 
「項目の出現頻度」といってもわかりにくですよね。例をあげて説明します。
たとえば、、、
  
===============================================
[追記] 通常は追記を文末(項の最後)に置くのですが、今回はこの位置に挿入します。

あとから思いついた例なんですけど、、、

[例0] 20回連続の講演会を主催するとします。
 参加者は限定しないので、だれでも参加可能です。
 ただ、新型コロナウィルスの流行期なので、参加者には、毎回、名前と連絡先を書いてもらっています。
 今回、その名簿を集計することになりました。
 20回連続なので、結果的には参加者が1000人にも及びます。
 参加者の中で、どんな人が何回参加したかを、頻度順とともに調べたいとします。
 
 、、、というようなツールがあればいいなぁ、、と思ってマクロを作りました。
 (いや、実は表題のように、このブログでアクセスされる項目の頻度を調べたかったんですけどね)(笑)
 
 200LXがマクロを実行するのに、参加者が多いと何分もかかって計算します。
 ちょっと時間がかかり過ぎとも思いますが(笑)、手作業で処理するには膨大な時間がかかってしまいます。
===============================================
 
[例1] 学級の在籍人数が25人いて、年間の講義日数が20日あるとします。
毎回の講義の出席者の名簿が手元にあるのですが、だれが何回出席して、何回休んだかをカウントしたい、というような場合です。
このカウント方法で、佐藤さんは20回出席、田中さんは18日出席というように出席日数をカウントできます。
(家族が講師をしているので、この例を話してみたら、「それは便利だね」とオアイソを言ってくれました)(笑)
 
[例2] このまえ永井荷風の小説を読んだのですが、小説にでてくる単語を一個ずつばらばらにしして、単語の出現頻度をカウントすることができます。
「夕食」という語が25回、「電車」という語が22回、とか調べることができます。
 
そういうことで、今回は、このブログのアクセス頻度というカウントするという例を提示しながらお話します。
  
じつは、このブログにアクセスしてくださる方はあまり多くありません。
ブログ内容が一般的ではなく、私の嗜好に偏っているためです(笑)
 
それでもときどき、「ブログ内容のどの項目にアクセスが多いのだろうか?」、「項目のアクセス頻度はどれくらいなのか?」と思うことがあります。
そこで、このブログの「アクセス頻度をカウント」してみることにします。
Suiii  
上の図は、6月に入ってからのアクセス数の推移です。多い日には150くらいのアクセスがあり、少ない日には50くらいです。平均すると一日あたり100弱のアクセス頻度です。

どの項目にアクセスされているかという「足あと」も見ることができます。

Asiato  
上の図は、きのうのアクセスの「足あと」です。この画面の文字列をコピーしてエクセルに表示させたものが下の図です。
Photo_20200615121701  
エクセルなどの表集計を経由して、データを200LXのLotus123にインポートできれば、200lx上で分析することができます。
Asiato99  
上の図は、200LXのLotus123に読み込んだ上で、カウントしたい項目をソートしてあります。
今回のシステムマクロ
は、まずこの画面の形にしてから、出現頻度をカウントするようにプログラムしました。ダウンロード - class.lzh

の画面の「ソート済みの形式」というのは、A1のセルからA列の下の方まで項目が入力されている形ということです。B列、C列などに別の種類のデータが入っていてもかまいません。A列のデータはソートされていなくても構わないのですが、空欄が入っていると正常にカウントできないので、ソートして不要なセルを取り除いてあります。
  
この形にしておいて、[class.mac]というマクロを使って処理します。
7898_20200615121701
[F10]→[F9]→、、、→[F3]という順序でマクロを実行させます。あるいは、[F10]から[F3]までのマクロを合成してある[F1]のマクロを実行すれば一気に処理されます。
7897_20200615121801  
マクロを実行した結果は上の図のようになります。今回、このマクロを実行させたところ、倍速の200LXで3分程度かかりました。けっこう時間がかかります。

終了すると、あらたにA列を作成してB列の項目の出現頻度が頻度順に表示されます。
この図では、よぶんな項目までカウントされていますので、その行は削除して整形しました。
 
上の図で、昨日は「(769)人生最悪の買い物。奇形の自転車トランスモバイリー」が76回アクセスされ、「(725)huawei p9 lite」が20回アクセスされていることがわかります。
  
ついでなので、下の図のように棒グラフでも表示してみました。
7895_20200615121801  
このブログのメインの話題である200LX関連項目よりも、その他の項目のアクセスのほうが多いです。
 
もちろん、どの項目にアクセスしてくださるにしても、ブログを訪問してくださる方がたに感謝しています。

(同日の追記)

エクセルを使えば簡単にできるんだろうなぁ、、と思って検索してみたらやっぱりありました。
  
「エクセルに登場する単語を頻出回数順に並べ、回数を表示することはできますか?」
の方法で同じことが簡単にできるようです。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1480107609

2020年4月25日 (土)

(826)HP200LXのLotus123で血圧のグラフを計算・表示する。

(826)HP200LXのLotus123で血圧のグラフを計算・表示する。
ときどき体重を測定して、200LXのlotus123に記録しているとをお話したことがあります。
「(489) Lotus1-2-3でのX-Yグラフ表示」http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/489lotus1-2-3x-.html
7893
自分の血圧も、体重の記録と同じように不定期に測定して、lotus123に記録していました。年に一回の健康診断のときに、「あれっ、血圧がちょっと高いかなぁ」と思うことがありました。
(グラフのX軸は年齢です)
   
Img_20200425_162557
一週間くらい前に、別の症状でお医者さんを受診したときに、血圧が高いことも指摘されて、「血圧手帳」に記録するように言われました。
30年くらい前からの主治医なので、私が200LXを使っていることを知っているドクターです。「200LXですか、なつかしいなぁ、、」「200LXに記録するのもいいですけど、手帳に記入して次回(Drに)見せてくださいね」と言われました。
     
数字を200LXに記録してグラフ化するなら手間がかからないのですが、朝晩の測定結果を手作業で紙の手帳に記入するのは面倒です。でも、信頼しているお医者さんの指示なので、そのようにするしかありません。
   
そういうことで、今回は、朝晩2回ずつ血圧を測定して、それを200LXに記入して、2回の測定結果の平均を計算して、「血圧手帳」に記入する、という手順のことをお話します。
(A)200LXのシステムマクロを使う方法と、(B)lotus123の関数を使う方法を比較しました。
  
[システムマクロを使う」
  
7799
朝と晩と、2回ずつ測定して、それらの平均を計算することになっていますので、図の上側2行のように、NoteTakerに2回測定した血圧の結果を記入します。
  
そして、システムマクロを使って、図の下側の2行のように平均を計算できるようにしました。
この下側の2行をlotus123にコピーすれば平均が計算されます。
  
7898
マクロを使えば、一瞬で下側の2行を得られますから、確かに手間はいりません。
しかし、10個しかないマクロの一つをこの計算に占領されるのはもったいないです。
  
そこで、lotus123のマクロを使うか、あるいはlotus123の関数を使うかを検討して、「文字列関数」を使うことにしました。
  
[lotus123の文字列関数を使う]
   
NoteTakerに記入した上側の2行をlotus123の一定のセルにコピーします。
7894
(このコピーには、システムマクロの一行コピーを使います)
   
7895_20200425190101
コピーすれば、文字列関数によって最高血圧と最低血圧と脈拍の平均が計算表示されます。
   
7897
この3つの計算された数字を[/][r][v](値コピー)で所定の場所にコピーします。
   
毎日の数字は、[/][w][i][c](行挿入)で挿入した行にコピーしています。
(「行挿入」すれば、グラフで表示する領域を指定し直さないで済みます)
   
Img_20200425_162616
最後に、lotus123で計算した数字を血圧手帳に転記してフリーハンドでグラフを作っています。
   
7896
無治療で10日くらい経過を見ていますが、生活に注意することで血圧が次第に下がってきています。
たぶん、血圧下降の薬を飲まなくて済むことを
期待しています。

2020年1月29日 (水)

(816)週刊ダイヤモンド「会計&ファイナンス」特集はツマラナイ.

(816)週刊ダイヤモンド「会計&ファイナンス」特集はツマラナイ.
週刊ダイヤモンドではときどき「会計」と「ファイナンス」の特集号を出します。
最新号(2020年2月1日号)で『物語とランキングで超楽チン理解.会計とファイナンス』の特集をしていますが、過去の特集と同じようにわかりにくい内容です。読んでもつまらないですし、真面目に読んだからといって会計とファイナンスが理解できるとは思いません。
「会計とファイナンス」を特集は別のチームに担当を切り替えるほうがいいと思います。
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1. 表紙には、「難しい数式暗記や簿記の知識は一切必要なし!」と書いてあります。
 数式なしいう制約では、会計もファイナンスもじゅうぶんな理解はできないと思います。理解できるとしても「ああ、そういうことなのね」という概念だけでしょう。でも、概念がわかったところで実務にはほとんど役に立たないです。
 
2. 表紙に、「ハラハラな物語を読み進めるだけで財務3表を理解!」と書いてあります。でも、物語仕立てっていうのはかえって本質を理解しにくいです。読者の意識は「物語のスジ」と「会計」の2つに分散してしまいます。そういうことでストーリーという夾雑物を入れないほうが理解しやすいに決まっています。
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このページに「物語で楽チン理解」と書いてありますが、物語のストーリーを作るという能力と、会計をひとに説明するという能力はまったく別の能力です。そういう2種類の才能を持っている人はめったにいません。どうしてもどっちらも中途半端なものになってしまいます。この物語も最後まで読むに耐えないつまらない話です。
そのために、会計学のほうもわけのわからないものになってしまっています。物語っていうのはだれの興味も同じように引き出すものではないのです。編集者はそこらへんのことをぜんぜんわかってないですね。

3. 表紙には、「出世に必須の『ファイナンス』基礎を徹底指南!」と書いてありました。
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でも、ファイナンスの基礎や概念や考え方がわかったところで、実務に使えなければ意味がないのです。
このページには、ファイナンスのことを「把握可能な優れたツール」と書いてあります。しかし、ファイナンスの概念がわかっても、金融電卓とか表集計アプリなど「計算機」がないと把握も計算もできないです。計算ができなければ実用に役立ちません。
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この特集の参考図書一覧が掲載されています。最初の3冊が会計関連で、あとの10冊がファイナンスですかね。全体的にはファイナンス関連に偏っていると思います。
上に書いたように、ファイナンスの計算は計算ツールがなければ、理解も難しいですし実用にも役立に立たないのです。
そのことは、
「(760) ファイナンスを学ぶにはツールが必要」でお話したことがあります。
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計算ツールについては、私はHP200LXがもっとも使いやすいと考えていますが、概念の理解のためにはスマホに導入できる金融電卓でもよいと思います。このTouch RPN というのが、HP12C に相当する金融電卓です。(図にありますが)スマホに導入できる金融電卓は何種類もあります。使い勝手もそれぞれ違います。
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今回は、この特集にある「現在価値と将来価値」の計算を200LXとスマホの両方で比較してみます。
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まず、200LXでの計算ですが、10年後の将来価値が100万円で、年利5%のときに、現在価値がいくらになるかを計算してみたのがこの図です。「-61.39」と計算されます。(年複利の計算です)
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こちらは5年後の100万円の現在価値です。「-78.35」と計算されます。どちらの図も、ひと目で把握できます。
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スマホのHP12C金融電卓で計算すると、200LXと同じように「-61.39」と計算されます。でも、金融電卓の場合は、「10年後」の「将来価値が100万円」で、「年利5%」等の数字が、画面に残っていません。そういうことで、画面に表示されている200LXのほうがずっと楽に計算できます。私が「金融電卓では200LXが最強」といういうゆえんです。
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200LXと同じように、スマホの金融電卓で5年前の現在価値の計算も「-78.35」と計算されています。

金融電卓としての200LXの優位性がわかったところで、ExcelとかLotus123での計算はどうなんでしょう?
Excelはちょっとした計算のためにパソコンを立ち上げるのが面倒です。だけど、金融電卓で計算しにくいような複雑な計算をするにはExcelを使わざるをえません。とくにコーポレートファイナンスではExcelが必須になると思います。

ところで、この特集で解説していませんが、「ファイナンス]には、企業価値の増大をめざすコーポレート・ファイナンスと、もっと単純なパーソナル・ファイナンスとに分けて考えるのがよいようです。

複雑ではないパーソナルファイナンスなら、200LXのLotus123と金入電卓の組み合わせに優位性があると思います。
上に、今回の特集の参考図書一覧のページを引用しましたが、ファイナンスについて学ぶには『道具としてのファイナンス』(石野雄一著)がイチバンのお勧めとお話したことがあります。というのは、ファイナンスは計算機を使わなければ理解も実用でも十分にできないからです。『道具としてのファイナンス』は、Excelを使うことを前提に書かれている本なのでとくにおすすめなのです。
最後に、私がどんな本に目を通しているかという、ファイナンス関連の図書の一覧表を下にリストアップしておきます。
面白い分野ですし、ビジネスの実用としても重要な分野ですが、わかりやすい図書は少ないです。
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10/04/07 BOOK \!道具としてのファイナンス(3/14/2010)
10/04/14 BOOK \ファイナンス.プロが猿に勝てない(4/06/2010)
10/04/21 BOOK \これでわかった!ファイナンス-お金に関する基礎知識から、最新の金融理論まで
10/04/21 BOOK \ビジネスマンのためのファイナンス入門2310(4/21/2010)
12/01/18 BOOK \20代からのファイナンス入門.ちくま新書740円(1/11/2012)
12/03/24 週刊ダイヤモンド.「超」整理.AIJ事件の根本は高過ぎる利回り追求.
 ファイナンス理論は、「期待利回りが高くなれば、リスクは高くなる」と教えている.
12/05/14 マネー経済.30分で話す投資理論の歴史.
 (1)モダンポートフォリオ理論(MPT)以前.
 (2)MPTの時代、
 (3)効率的市場仮説をめぐる論争、
 (4)金融工学の流行、
 (5)行動ファイナンスの登場、
 (6)神経ファイナンス.
13/10/02 1 BOOK (未読)★会計&ファイナンスのための数学入門.高田直芳2310円.日本実業出版社(6/28/2009)
13/10/02 1 BOOK (未読)\ファイナンス数学の基礎.小林道正.3045円朝倉書店(11/11/2007)
14/03/05 1 BOOK \パーソナル・ファイナンス.(2/05/2014)
15/01/12 1 BOOK \→ファイナンスで学ぶ数式トレーニング.問題集として面白い.(9/17/2014)
15/02/11 1 BOOK \-Excelで学ぶファイナンス.(2)証券投資分析3024円(1/23/2015)
17/10/10 3 古/図 \ファイナンスのためのRプログラミングファイナンスで学ぶ数式トレーニングP38(5/27/2015)
17/11/08 12:36 pm IDEA) TVMの理解が先です.ファイナンスの理解.個人の.
18/01/08 1 BOOK \ファイナンス理論全史.田淵直也ファーマが市場の効率性をweek,semi-strong,strongの3段階に分けて定義した.・バフェット:消費市場で超優良銘柄.経済不況でも売上が下がらない.一時的に安値になっている.・通常は2/20%.5/44控除後でも年率50%(1/06/2018)
18/05/23 1 BOOK (再読)\道具としてのファイナンス.石野雄一.2592円(5/15/2018)
18/06/26 1 BOOK \一生もののファイナンス入門(6/24/2018)
18/07/17 1 BOOK \ざっくりわかるファイナンス(7/17/2018)
18/08/03 1 BOOK \ファイナンス思考.朝倉祐介.ダイヤモンド社1800円(7/31/2018)
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2020年1月24日 (金)

(815) 200LXのLotus1-2-3で頻度表示をする.

(815) 200LXのLotus1-2-3で頻度表示をする.

昨晩シャワーを浴びているときに、左の耳に水が入ってしまいました。シャワーのときにときどき耳に水が入って、数時間聞こえにくくなることがあるので、注意はしているのですが、またやってしまいました。

それで、どれくらいの頻度で耳に水が入ってしまうのかと思って、日誌を検索してみました。
1299_20200124010801
検索結果を見ると、年に数回耳に水を入れてしまっています。

翌日になってもまだ聞こえが悪いです。いままでは翌日には治っていたのになぁ、、、と思って検索結果を見てみると、いままでもそういうことがあったようです。もうちょっと様子を見てみようと思います。(翌日の昼ころには治っていました)

ところで、今回の耳に水が入ってしまったようなエピソードの「頻度」を視覚化して確認しようと思うことがときどきあります。
そこで、今後のために、エピソードの頻度を視覚化するためのベースになるようなLotus1-2-3の計算シートを作りました。

ダウンロード - hindohyo.lzh

1297_20200124010801
この計算シートのことを簡単に説明しておきます。

(1) [B]の列に日付の文字列を入力しておきます。形式は「西暦の下2桁/月/日」という形です。順不同ではなくソートしておく必要があります。
(2) [C]~[N]までの列を日付が入っている行のぶんだけ下にコピーしておきます。
(3) グラフはXYグラフにしてあって、折れ線なしの表示ポイントだけにしてあります。
(4) [I]~[N]の列をグラフのA~Fの表示域として設定します。
(5) グラフを描画するのは[F10]を押して表示させたのが下の図です。
1296_20200124010801
このグラフはXYの二次元表示ですが、Y軸は意味がありません。意味があるのはX軸だけです。一次元のグラフということです。このグラフの意味は、2015年の2月ころにエピーソドがあって、次は2017年の10月ころにまたエピソードがあって、2018年の1月ころに2回エピソードがあって、、、ということです。2020年の1月のエピソードは今回のことです。
せっかくベースになる計算シートを作ったので、べつのエピソードを表示させてみます。
去年の前半に、駅の階段を上るときに左膝に痛みを感じるようになりました。そのため膝サポーターを装着していたのですが、そのうちに痛みを感じなくなりました。
膝が痛くなったのは、老化のためだろうと考えているのですが、どれくらい以前から膝の痛みが始まったのかと思って、日誌を検索してみました。
1298_20200124010801
これは検索結果の一部ですが、10年以上前からときどき膝の痛みが出現していたことがわかりました。老化が原因だと思ったのですが、今になって痛くなったのではなく、かなり以前から膝が痛くなったり治ったりしていたことが確認できました。このテキストファイルの日付の部分だけを今回の計算シートに入力したのが下の図です。
1295_20200124010801
グラフ表示させたのが下の図です
1294_20200124010801
膝の痛みは頻回に出現していますが、たとえば2011年の後半から2012年の前半にかけては、1年間くらい痛みが出現しない時期があったことがわかります。2015年の年末から2016年の年末までの約1年間も出現していませんし、2018年の後半から2019年の前半にかけても出現していないことがわかります。

1年間ぐらい痛みがないと、膝が痛かったことがあったこと自体を忘れてしまっていたのです。それで、膝が痛くなったときに、「今回始めて膝が痛くなったから、これは老化のためなんだ」と思ってしまうのでしょう。でも実は10年以上前からときどき痛くなっていたのでした。
この図で、表示ポイントが重なって濃く表示されているところがあります。なにかの原因で痛みの発生頻度が高かったのだろうと思います。
今回の耳に水が入ったことのように、ときどき起こるエピソードの頻度を可視化したときに、また、この計算シートを使おうと思います。
「付記]
Lotus1-2-3のXYグラフのことは、
(489)Lotus1-2-3でのX-Yグラフ表示
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/489lotus1-2-3x-.html
でお話したことがあります。

XYグラフをうまく使うといろいろなことができます。
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/705200lxlotus12.html
もXYグラフで面積を表示せています。

2019年3月21日 (木)

(783) Windows パソコンでotus1-2-3のwk1ファイルを読み込みたい。その2

(783) Windows パソコンでotus1-2-3のwk1ファイルを読み込みたい。その2

以前に、「(723) Windows パソコンにlotus1-2-3のwk1ファイルを読み込みたい」で200LXで作成したLotus123のwk1ファイルをWindowsパソコンに読み込ませたり、編集させることをお話ししました。

今回は、もう少し詳しくお話ししようと思います。

私のノートパソコンに(Windows 8.1)には、Lotus123(2001年最終版)をインストールしてあります。このLotus123で作成したwk1ファイルは、200LXで読み込むことができます。

ところが、逆に、200LXで作成した wk1 ファイル をWindows上のLotus123で読み込むことができません。XPとか、以前のバージョンのWindowsでは読み込むことができたのに、最新のWindowsでは読み込むことができなくなりました。
読み込ませようとすると、「Lotus 1-2-3 Applicattion は動作を停止しました」と表示されてしまいます。

私は、表集計アプリケーションとして、200LX上のLotus123ばかり使っていて、Excelの操作体系に慣れることができないのでとても不便なんです。(苦笑)

私としては、200LX上のWK1ファイルをWindows上のLotus123で使いたいですし、逆にWindos上のLotus123で作ったファイルを200LX上のLotus123で使いたいのです。

上記のことをまとめると、

〇 Windows 8.1(Lotus123)  → wk1 ファイル →   HP200LX
× HP200LX   →   wk1 ファイル →   Windows 8.1(Lotus123)

ということです。

今回の話は、
〇 HP200LX   →   wk1 ファイル →   Open office (Windows 8.1)   →   xls (excel 97/2000) ファイル   →   Lotus123 (Windows 8.1)
という方法・手順についてです。

「(723) Windows パソコンに lotus1-2-3 の wk1 ファイルを読み込みたい」でお話ししたように、Open office を使えば、200LXで作成した Lotus123 の wk1 ファイルを Windows パソコンに読み込ませることができます。その続きと詳しい手順をお話しします。3999  左図は200LXの
画面キャプチャです。この単純なファイルで説明しましょう。

(1) HP200LX   →   wk1 ファイル →   Open office の「表計算ドキュメント」に読み込ませる手順です。
4998 Open office で
読み込むときに文字種を聞かれます。文字種を「日本語(Shift-JIS)」と指定して読み込ませないと、文字化けしてしまいます。
1999 正常に読み込まれば、Lotus123の@計算式は自動的に(Excel方式に)変換されます。

 問題は、Open office 上のシートをLtous123 に持っていくことです。

 そのためには、

 (2) Open office のファイルを「excel 97/2000(.xls)」形式で保存します。
4997このxls形式で保存した
ファイルなら Windows 上の Lotus123 で開くことができます。
1998 @計算式も
Excel 方式から Lotus123 形式に自動的に変換されるようです。
グラフも変換されるとうれしいのですが、グラフのデータは移行できません。

もうひとつの方法があります。

(2)' Open office のファイルをCSVの日本語(Shift-JIS)形式で保存することです。
ただし、CSV形式で保存した段階で@計算式は保存できませんので、保存されるのは文字と数字だけになります。
CSV形式のファイルは、200LX上の Lotus123 で読み込むことができます。(ファイル読み込みではなく、テキストファイル読み込みで読み込みます)

以上の方法を使うことで、200LX上の Lotus123 と、Windows 上の Lotus123 の間で、ファイルを共有することができるようになります。

Excel の操作体系に慣れている方なら、上記の(1)の方法でLotus123 のWK1ファイルを、Open office に読み込んで、Excelと同じように操作すればよいですね。

※ この項は、@nifty の新しいブログ投稿の手順でアップロードしています。
 表示・レイアウトに不具合があれば何回か修正するつもりです。

 いま、ブログを表示させてみたら、ひどいレイアウトです。
   右側の空白を詰めることができません。
 修正できないんです。
 こういう「仕様」なんですね。
 かなりの仕様改悪です。
   こんなレイアウトしかできないなんて、ヒドイですぅ~~(涙)

2019年1月29日 (火)

(781) 200LX内蔵のTVMとLotus123でローン返済表を作る

(781) 200LX内蔵のTVMとLotus123でローン返済表を作る

「(777) 大阪で所有している賃貸マンションの売却シミュレーション」を書いているとき、「あ、そうだ。HP200LXのTVM (Time Value for Maney )と Lotus123 を組み合わせて使うと、簡単にローン返済表を作れることを書いておかなければ」と思いました。
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2019/01/777-cb4a-1.html

以前にもローン返済表の作り方をお話したことがあるような気がしています。「(762) ファイナンス番外編. 200LXを最強の住宅ローン計算機に」でお話ししたのでした。http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/762-200lx-8474.html
また、200LXのユーザー・ガイド(14-13)にもやり方が掲載されています。マニュアルどおりにやってみれば簡単なのですが、ここでもう一度説明しておきます。

200LXのTVMを使って、何回もローン計算をしていると、自然に「貨幣価値の時間的変化」の考え方が身につきます。この考え方こそがファイナンス理論の中核です。ファイナンス関連の本を読むよりも先に、200LXのTVMで何回もローン計算をしてみるのが、ファイナンスの考え方を身につける最短の道だろうと私は考えています。

さて、今回の手順ですが、、、、

8999(1)200LXでTVMの画面を開きます。もし、数字が入力されている場合は、[menu]→[c]→[d]や、[menu]→[c]→[s]などでclearしておきます。
今回は、例として、年利2.5%で、25年返済、の条件で、2500万円の元利均等ローンの計算をしてみます。一ヶ月あたりの返済額はすぐに計算できます。

手順は、
1. 2.5と入力して[F7]を押し、
2. 25と入力して[shift]+[F6]を押し、
3. 2500と入力して[F8]を押します。
4. 一ヶ月あたりの返済額を計算するには[F9]を押します。

これで上の画面を得ることができます。一ケ月の返済額が11万2200円ということです。
マイナス記号がついているのは、自分のフトコロからお金が出ていくということです。(フトコロに入ってくる金額はプラス記号をつけることで区別します)

次に、返済表を作る手順です。

8998(2)画面はそのままにしておいて、[123]キーを押して、Lotus123を起動させます。
カーソルが[A1]にあることを確認して、[+-*/」のキーを押してTVM画面(上図の画面)に戻ります。

8997(3)[F2](amort)を押します。[F10]に[1-2-3]という表示が出ますので、[F10]を押します。

5999(4)カーソルが[A1]にあることを確認して、[Enter]キーを押します。
すると、TVMの画面に戻って、「Lotus123とリンクされた」というような表示が1秒間くらい画面に表示されます。

これで、返済一覧表を出力する準備ができました。

5998(5)[F2](Go)を Remaining balance の項がゼロ近くになるまで(25回)押します。

ほとんどゼロになったら、Lotus123とのリンクを切るために、[F10](1-2-3)を押します。

8994返済表が作られているはずなので[123]キーを押して、Lotes123に返済表が出来上がっていることを確認します。

この画面は[Fn+space]を押して画面をzoomしたところです。広い範囲の表示になって全体を見渡せます。

一行目に書いてある文字は、Group:年度、BAL:元本、PRIN:元本の返済分、INT:金利分、ACCUM:金利分の累積、#pmts:年度に何回の返済をしたか、I%YR:年利、PMT:一ケ月あたりの返済額、です。

この表は、年度ごとの返済の一覧表です。ですから、25年返済なら25行の返済表です。
もちろん、一ケ月ごとの返済表も作れるのですが、融資実行から何日目から第一回の返済が始まるかなどによって返済額の端数が変わってきます。

一ケ月の返済の日(25日とか30日とか)によっても変わってくるかもしれません。
そういうことで、ローン会社からもらう返済表と一円単位まで一致させる返済表を作るのは簡単ではないかもしれません。

2018年11月 1日 (木)

(765) Lotus123の表集計シートをリストアップと順位決めに使う

(765) Lotus123の表集計シートをリストアップと順位決めに使う

Img_20181031_004325_2日経新聞夕刊に「就活のリアル」というコラムが連載されています。著者はハナマルキャリア総合研究所代表の上田昌美という人です。

今回、「優先する企業を迷ったら」「エクセルシートで順位決め」というタイトルで面白いことが書かれていました。

就活で受ける会社の一覧表をエクセルシートで作っておいて、5段階で会社に点数をつけて、その点数をトータルして志望度合いの優先順位を決めていく、という方法です。

一般的に、エクセルやLotus123のような表計算シートは、「計算」のために使うことが多いです。しかし、この新聞記事のように物事をリストアップして、順位付けに使うのも有効な使い方だと思います。
私も200LXのLotus123をこの同じような用途に使うことがけっこうあります。

Img_20181031_004352このような使い方では、必要な項目を迅速にリストアップしてしまいます。表集計シートに記入しておけば、いつでも見たり修正したりできます。
そのためには、デスクでエクセルのような高機能の表計算アプリケーションを使うよりも、
いつも持ち歩く200LXのLotus123に入力しておくほうが使い勝手が良いと思います。

このような目的で表集計を使うとき、(1)見やすいように行ごとにリストアップする、(2)項目ごとにつけた点数を集計できる、(3)点数を元にした並び替え(ソート)が簡単にできる、という性質がとくに便利です。

今回は、Lotus123の簡便な使い方として、私自身がどんな使い方をしてきているのか例をあげてお話ししてみましょう。

このような使い方は、表集計シートのもっとも基本的な使い方ですが、一時的に使って、そのシートを消去してしまうことが多いものです。

Files消してしまっていることが多いと思いながらも、今までのLotus123シートを総ざらいして検討してみました。まず、200LXのSDカード内にwk1ファイルが何個保存されているかチェックしてみました。そしたら、左図のように約700のファイルが残っていました。

その約700のwk1ファイルの内容もみてみたところ、手軽に使ってすぐに破棄してしまうようなファイルは、ファイルの大きさでいうと1.5kb~4.0kbくらいの小さなファイルばかりでした。

それらのいくつかについて、具体的にお話してみます。

9994[例1] 2005年2月に3人の職員が入職して全員で12人になったときに、事務所に勤務している人たちが、どれくら長期間勤務してくれているかを計算してみました。
一覧表にひとりひとりの採用年月を入力したのがこの図です。最長の人は12年勤務していて、最短の人が0.2年でした。日数に換算すると、前者が4457日、後者は74日です。

9993私はこのような数字を見ても、グラフ化しないと数字をうまく認識できません。それで、左図のようにグラフ化してみました。グラフを見ると計算しなくても平均2000日(5年くらい)勤務してくれていることがわかります。

9992{例2] 友人が訴訟トラブルに巻き込まれたことがあります。先方から170万円払えと言ってきました。先方と折り合いをつける弁護士費用が約10万円かかることがわかりました。
友人は170万円は高すぎるので、裁判で決着をつけたいと考えました。私は(裁判などで)トラブルが長引けばかえって負担が大きくなると考えて、先方の請求どおりに170万円の和解金を払って、即座に終わらせてしまうほうが良いと思うことを話しました。

この図では、右端のIの列が現在で、左の方に時間が流れるように入力してあります。右端の時間単位がゼロで、左端の時間単位が7単位です。
時間単位ゼロの「今」すぐに170万円を払ってしまえば、損害はカーソルがある180万円で済んでしまいます。

1単位の時間が経過するごとに、当方の主張が認められて和解金が10万円ずつ減少すると仮定したのが2の行です。

弁護士費用は、時間単位3までなら10万円で済みますが、交渉がこじれると、時間単位5以降は30万円くらいかかるだろうと予想しました(4の行)。

解決までの時間が長引けば長引くほど精神的なストレスが増加します。ストレスをお金に換算して入力したのが、5の行です。
家族にまでストレスがおよんだり、勤務先にもトラブルを知られて、最終的に退職金にまで響くかもしれないリスクを金額に換算して6の行に入力しました。

9991左の線グラフは、「和解金」の2の行と、それ以外のリスクも合計した8の行と折れ線グラフにしたものです。
交渉をしていくうちに和解金を減額することができる可能性はあるものの、長引くことでそのほかのリスクが次第に増加していくと友人に話しました。

結果的に、友人は先方の主張どおりに和解金を支払ってトラブルを処理しました。
高額の和解金を支払った当初、友人は悔しくてならなかったのですが、年月を経るごとに家族・勤務先への影響がなくてよかったと納得する度合いが強くなりました。もう10年以上も昔のことですが、いまになって振り返って考えると、即座に終決させてよかったと思います。

9999[例3] 女性の妊娠・出産に関して、新聞か雑誌に「妊娠率」「流産の可能性」「染色体異常の可能性」「ダウン症の可能性」の数字が掲載されていました。
25歳前後・30歳前後では妊娠率が27.5%で、流産の可能性が10%なんだそうです。
それが、35歳前後では妊娠の可能性が18%で、流産の可能性が25%だそうです。40歳前後になると妊娠率が5%に下がって、流産の可能性が40%に跳ね上がる。45歳前後ではそれぞれ1%と50%になる。

染色体異常とダウン症は、25歳前後の時を[1]とすれば、年齢が上がるに従って高率になって45歳前後では染色体異常の可能性は27倍にも増えてしまい、ダウン症の可能性が45倍にも増えてしまう、と書いてありました。

9998この数字をグラフ化してみました。折れ線グラフを見ることで、各種の危険性が増えていくことがわかります。

9989[例4] 3年前に引越したときにかかった引越し費用の一覧です。
業者に支払った金額と、費用の内訳と、いつ処理された(届けられた)かの一覧表です。
一覧表には、予定の日にちを記入して、遺漏がないようにしていました。
引っ越しにかかった費用の合計は約90万円でした。

9997[例5] 事務所のお掃除の計画表です。
私の事務所では業者のお掃除を年に4回入れています。
2月、5月、8月、11月ですが、それぞれの月によって、お掃除の項目が違います。
また、お掃除の内容によって費用も変わります。

一覧表をどこかに記録しておく必要があるので、私の場合、200LXのLotus123に表形式で保存してあります。これを見て、次回のお掃除の代金は早めに用意しておきます。

今回は、新聞記事をきっかけにして、一覧表形式でLotus123を使っていることをお話しました。

なにかのご参考なればうれしいです。

2018年9月22日 (土)

(763) 200LXを使って『道具としてのファイナンス』の「第1章 投資に関する理論」を読む

(763) 200LXを使って『道具としてのファイナンス』の「第1章 投資に関する理論」を読む

Img_20180607_001735_2 前々項でお話した『道具としてのファイナンス』(石野雄一著)のことです。

この本の「はじめに」には、「この本にはほとんど数式はありません。なぜって、難しい計算はEXCELにまかせているからです」「この本は、ファイナンスの専門家でもない普通のビジネスパーソンのために書きました」とあります。

本としては、シロウト向けの本であって、EXCELを使って計算するとあります。ここでは200LXの金融電卓と Lotus123 を使って読んでいくことをお話します。
Lotus123は20年以上前の表計算アプリですから、機能的には現在のEXCEL機能的と比べると貧弱です。そのぶん、シンプルでお手軽に使えるという利点があります。そういう制約のもとで200LXを使っていきます。

まず、『道具としてのファイナンス』の目次を見てみます。
------------------
序章 ファイナンスの武者修行
第1章 投資に関する理論
第2章 証券投資に関する理論
第3章 企業価値評価
第4章 企業の最適資本構成と配当政策
第5章 資本市場に関する理論
第6章 デリバティブの理論と実践的知識
第7章 ブラック=ショールズ・モデル
------------------
「序章」は飛ばして、200LXを使いながら「第一章」を読んでいきます。

第一章は、
------------------
1-1 将来価値とは、
1-2 現在価値とは
1-3 将来もらえる年金の値段を計算してみよう
1-4 正味現在価値による投資判断
1-5 正味現在価値(NPV)以外の指標による投資判断
1-6 資本支出予算
------------------
という項立てになっています。

1-1から1-3までは、前項(762)の「住宅ローンの計算」でお話した TVM (お金の時間的価値)アプリケーションで計算できます。

30ページの「あなたは5年後の100万円の現在価値を86.3万円と計算しました。このときの割引率は3%です。今度は86.3万円を年率3%で運用した場合の5年後の将来価値を求めてみましょう」という例を200LXで計算してみます。

9999200LXのTVM(Time Value of Money)では、5年後の価値(将来価値)(Future value)に100と入力します。利率(I%YR)は3%と入力します。年に1回の計算をするということで、P/YRに1と入力してから、Nに5を入力します。

9998現在価値を計算したい場合、[F8]のPresent Valueを押すことで、-86.26とイッパツで計算されます。数字にプラスとかマイナスの記号がつくのは、マイナスは自分の懐から出ていくお金、プラスは入ってくるお金と区別のためです。

9997逆に、現在の86.3万円が将来いくらになるか?は、FVにゼロを入力しておいてから、PVに86.3を入力します。

9996その後、[F10]を押すことで、-100.50の値を得ます。3%の利率のときに86.3万円が5年後に100.05万円になるということです。

200LXのTVMを使うと、お金の現在価値と将来価値を行ったり来たり計算できます。TVMを使うことでお金のタイムトラベルの感覚が身についてきます。
前項でお話したように、「お金の時間的価値」を身につけるということが、ファイナンスの考え方の中の最重要なことだと私は考えています。

999233ページに、「5年間にわたって、年末に100万円ずつもらえる年金型投資表人の現在価値は、割引率を3%とすれば」とEXCELで計算する例があります。
PMTに100と入力してから[F8](現在価値)を押せば、即座に-457.97万円と計算できます。

35ページに、「次に、毎年もらえる金額が違う年金型投資商品を考えてみましょう。このような場合は、さすがに公式はなく、キャッシュフローごとに現在価値を算出してそれを合計するしかありません」「1年目に100万円、2年目に200万円~5年目に500万円もらえる年金型投資商品の現在価値」という例があります。

9995200LXの場合は、金融電卓のうちの Cash Flow を使います。
年に1回の計算をするということでP/YRに1と入力して、利率は3%としておきます。Initial Flow はゼロとしておいて、100~500を入力してから、[F5](Net Present Value)を押すことで、1346.85万円という数字を得ます。

この Cash Flow 計算のことは、200LXのユーザーズ・マニュアルでは「途中の入出金が等額でない福利計算」(15-1)となっています。
一方、TVMは「途中の入出金が等額の複利計算(均等払い複利計算)と利率の換算」(14-1)となっています。

前項で、住宅ローンの計算のことをお話しましたが、ユーザーズ・マニュアル的にいうと、入出金が等額(均等払い)の複利計算」ということです。200LXは「金融電卓」なので、さすがにお金の計算は得意です。

1-4項の「正味現在価値による投資判断」は、200LXの Cash Flow の計算のことです。
38ページに、すぐ上図で計算した「年金型投資商品」を、1200万円で購入するという「プロジェクト」という例が出ています。1346.85万円の現在価値の投資商品を、1200万円の現在価値で購入すると儲けは146.85万円と書いてあります。

9994200LXの Cash Flow で計算したのがこの図です。Initial Flow に-1200を入力しておいてから、[F5](Net Present Value)を押して146.85万円という数字を得ます。

44ページに、「あるプロジェクト」ということで、初期投資1000万円で、1年目の資金回収が150万円、2年目以降が200、250、300、300万円、割引率5%という例がでています。200LXの Cash Flow では、22.09万円と簡単に計算できます。

999345ページには、内部収益率の話がでています。EXCELではゴールシーク機能を使って5.711%と計算するそうです。200LXの Cash Flow では、年利(I%YR)をゼロとしておいて、[F4](IRR%YR)を押すことで5.71%と計算できます。

1-6(資本支出予算)は、以上のことの応用問題です。
「正味現在価値 vs. 内部収益率、すごいのはどっち?」の話から、「資本制約がある場合」に話が進んでいます。EXCELのSOLVER機能を使って、制約(条件)がある場合の計算をしています。EXCELのSOLVERは多次元の方程式が解けますが、200LXのsolverでは1次方程式しか解けません。こういう機能はさすがに20年間の進歩だと思います。

章の最後に、「キャッシュフロー予測の注意点」として、「埋没するコスト」「機会コスト」「資金調達コスト」などの話が出てきます。企業で投資判断をする場合には、収益計算だけでなく、いろいろな配慮が必要なのだと思います。

より以前の記事一覧