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カテゴリー「6. Lotus123 と Solver」の89件の記事

2018年6月11日 (月)

(742) HP200LXのsolverで年金支給停止額の計算式を作った。

(742) HP200LXのsolverで年金支給停止額の計算式を作った。

Tuuchiつい先日、年金事務所から図のような連絡が到着しました。
年金が減額されないようにと考えながら給与を調節していたのですが、自分での調節がうまくいっていないことがわかりました。
そこで減額されないように給与額を再計算する必要があります。

こういう計算には、200LXのsolverが便利です。
そこで、今回追加したsolver式のことをお話します。「2018-06.LZH」をダウンロード

年金事務所のホームページでは、年金支給の計算式は、

====================
65歳以上の在職老齢年金
65歳以上で厚生年金保険に加入しながら老齢厚生年金を受ける方(70歳以上の
在職者も含む)は、65歳未満の方とは別の在職老齢年金の仕組みによって、年
金額が支給停止(全部または一部)される場合があります。

②基本月額と総報酬月額 相当額の合計額が46万円 を超えるとき
支給停止額=(総報酬月額相当額+基本月額-46万円)×1/2×12
=====================
となっています。

Teishi今回作ったsolver式「年金減額」を画面に呼び出します。(65歳以降用です)


7002つぎに、「基本額」の数字を入力します

「支給停止」の数字をゼロにしたまま、[F3]を押すことで、4,385,929の数字を得ます。

つまりは、私の「基本額」に対して、支給停止額をゼロにするためには、総報酬年額を438万5929円以下にする必要があると計算できました。

やっと目標とする支給給与額がわかりましたので、さっそく顧問税理士と相談して、総報酬年額をこの金額以下に調整しようと思います。

ところで、年金関係は、60歳、65歳、70歳を境目に各種の数字が変わってきます。その節目の年齢ごとに対策を考えていろいろ変更していかなければなりません。

今回の給与額の調整をしておいて、翌年度の年金の明細で支給停止額がゼロになっていれば、それ以降は金額の調整をしなくてもよいと思います。

そして仕事を続けているかぎり、70歳以上についても同額の給与を支給しようと考えています。

(741) Lotus123だけではTVM(金利計算)がじゅうぶんにはできない。

(741) Lotus123だけではTVM(金利計算)がじゅうぶんにはできない。

住宅ローン関連のことを(738)(739)(740)でお話してきましたが、じつはHP200LXの上のLotus123アプリケーションだけでは、TVM(金利計算)がじゅうぶんにはできません。なんらかの工夫が必要ですのでそのことをお話しておきましょう。

200LXの「Lotus123」に装備されているTVM関連の財務関数は、@PMT、@RATE、@FV、@TERM、@PVだけです。

Tvm一方、200LXの「TVMアプリケーション」は、ユーザー・ガイドに「次の3つの基準を満たすキャッシュ・フロー(入出金)に関するどんな経済上の問題でも解くことができます」と書いてあるように非常に強力です。(ユーザー・ガイドの14-01ページ)

4100TVMで使う未知数は、原則的には「利率」(I%YR)「支払回数」(N)「現価」(PV)「終価」(FV)「支払金額」(PMT)の5種類です。補助的に「年間支払回数」「期首/期末払い」の選択ができます。

ところが、Lotus123での財務関数には「現価」(@PV)「終価」(@FV)「支払金額」(@PMT)しかありませんから、元利均等払いでの年度ごとの元金返済金額などは簡単には求めることができません。なにかの工夫が必要になります。

ついでにいうと、200LX上の「ソルバー」には、「利率」(I%YR)「支払回数」(N)「現価」(PV)「終価」(FV)「支払金額」(PMT)の5つのTVM関数が装備されています。(ユーザー・ガイドの19-24ページ)

ある期間の元金返済額を計算するための「何かの工夫」は、1. 自分で関数を組み立てて計算する、2. ソルバーを利用して計算する、3. TVMアプリケーションで計算した値を読み込む、という3種類の方法が考えられます。

1. の「関数を組み立てる」というのは、総和関数などを使わなければならないのでかなり面倒です。
2. ソルバーを使うためには、マクロプログラムを組む必要があります。
これらと比べると、
3. TVMアプリケーションで計算するのは非常に容易です。

Prin123_2TVMアプリケーションには、Lotus123への受け渡しの機能も設定されていますので、比較的簡単に自分のシミュレーション表に入力することができます。(ユーザー・ガイドの14-13ページ)

今回は、3.の「TVMで計算した数字をシミュレーション表に読み込む方法」を採用しましたので、その方法についてお話ししておきます。

(740)、(739)、(738)でお話したシミュレーション表のどのケースに読み込む方法も同じですから、(740)でお話したデータで説明します。ここでのローン設定は、『5000万円』『固定金利2%』『30年』の住宅ローンでした。

4100_2そのデータをTVMアプリのそれぞれの場所に入力してから、[F9](PMT)を押すことで-18.48と計算されます。
(金融電卓は一般的に、自分のフトコロから出ていくお金にはマイナスをつけて、自分のフトコロに入ってくるお金の場合はプラスをつけます。そのため、5000万円の融資を受ける場合はプラス5000万円と入力し、毎月の返済はマイナス18.48万円と表示されます)(このプラス・マイナスの感覚は使っているうちに慣れてきます)

以上の条件のまま[F2](Amort)を押すことで、各期ごとの返済状況を計算することができます。(ユーザー・ガイドの14-7ページ)
4101計算するだけではなくて、画面のように、Lotus123に返済内訳表を出力することもできます。(ユーザー・ガイドの14-13ページ)

この返済内訳表は時間の流れが下方に向かっています。ところが(738)(739)(740)のシミュレーション表は時間の流れが右肩に向かっていますので、数字の並びを「縦→横」に変換しなければなりません。

この変換方法を簡単にお話します。

1. 上で作成した返済内訳表をまず、[temp]というファイル名で保存しておきます。
2. セル[A1]にカーソルを置いておいて、[/][w][i][r][Enter]と押すことで、空行を作ります。
 ここに、各期の元金の返済額をコピーしようということです。

  [PRIN]というCの列が各期の元金返済分ですので、
41023. カーソルを[C4]に置いておいて、[/][r][t][.][Fn+→][↓][Enter]と押します。

これでコピー元を選びましたから、

4103_24. [Fn+←]を押してから[Enter]を押すことで、A1セルから右方に向かう数字の列としてコピーします。
 この時点で、[temp]というファイル名で再度(上書き)保存して、[/][q][y]と押しでlotus123を終了します。

4104 次に、キャプチャ画面のように、入力したい方のシミュレーション表を読み込みます。
5. 入力したい場所は、セル[G16]ですので、そこにカーソルを置いておいて、
6. [/][f][c][c]と押して、temp.wk1のシートから数字を読み込む動作に入ります。
7. 読み込み元のセルは[A1]からですが、とりあえず[Z1]までの範囲(A~Zだから26年分)としておきます。
 範囲は[A1][.][Z1]と入力しますが、入力する範囲が足りなければ読み込みをやり直せばよいです。
41058. 読み込み元のファイル名[temp]を入力して、[Enter]を押すことで、シミュレーション表に読み込まれます。

この読み込み方法の欠点は、『5000万円』『固定金利2%』『30年』などのローンの条件を変更するたびにあらたに設定しなければならないことです。

[4]の行の「年間ローン返済額」は「支払金額」(@PMT)の関数で計算しています。[C4][D4][D5]のセルにローンの条件を入力すれば、30年ローンならセル30個と必要な個数ぶんが入力されます。

今回の入力方法でシミュレーション表の[16]の行に「元金返済分」の金額を入力したら、[4]の行の末端と同じところまで入力されているか確認する習慣をつけるのが良いと思います。

2018年1月 6日 (土)

(726) 200LXのlotus123で「ふるさと納税の限度額」を計算する

(726) 200LXのlotus123で「ふるさと納税の限度額」を計算する

昨年末に、ふるさと納税の限度額を計算したくて、ネットでいろいろ検索をしていました。
しかし、私の場合は、収入が「給与収入」「年金収入」「不動産収入」と3種類ありますので、それらを含めて計算できるサイトを見つけ出すことができませんでした。

0003それで、しかたなくlotus123を使って自分で計算しましたので、そのことをお話します。

※1 一般的な給与生活者でしたら、自力で計算しなくても、「ふるさとチョイス」などのサイトでかなり詳しく計算できると思います。

※2 自力でさらに詳しく計算したい方は、「叶税理士法人開発「ふるさと納税計算ソフト」 が良いかと思います。

※3 私のように、自力で計算シートを作りたい方は、【2016年度対応】ふるさと納税の限度額を自力で計算する理由と簡単な方法が参考になると思います。

さて、本題です。今回の計算シートをアップしておきます。計算シートはマクロなどを含んでいませんので、Apache などの Open Officeなどでも計算できるかと思ったのですが、残念ながらうまく計算できませんでした。「FURUSATO.LZH」をダウンロード

今回の計算シートは「(724)年金所得控除と給与所得控除を考える.lotus123の@vlooup関数を使う」 の発展形です。
そのため、(724)のwk1シートの@vlookup関数を使う計算方式を流用しています。

※ 年金所得控除の計算と社会保険料の計算で、65歳以上を対象とした計算方法にしてありますので、65歳未満の場合は計算式を手直しする必要があります。

金額は万円単位で計算するようにしてあります。

入力するべき収入は、D列の D4(給与年収総額), D6(年金総額), D8(不動産収入総額)です。
D4とD6に数字を入れると、E5(給与所得控除), E7(年金所得控除, E15(社会保険料) が自動計算されます。

E15(社会保険料)の計算過程で、H16(厚生年金料)、 H17(雇用保険料), H18(健康保険料) を計算するようにしています。
※ D6 とH16 で65歳以上を対象とした計算をしています。

そのほかには、D12(基礎控除)とD13(家族控除)に該当人数を入力してください。
医療費控除など、さらに控除金額を入力する必要があれば、H9に入力してください。
不動産関係の経費は、E9,E10に入力します。

入力するべきセルがあちこちに飛んでいますので、ちょっとわかりにくいかもしれません。
複数の事業所から給与を受け取っている場合は、社会保険料を自力で計算する必要があると思います。自力で計算したら、E15に入力してください。
社会保険料ではなく国民保険料を納入している場合は、E16 のセルに入力します。

入力するべきセルに数字を書き込めば、E18「課税所得額」が計算されます。
それに基づいて、E19「住民税額」とE20「所得税額」が計算されます。
さらにそれらに基づいて、H20「ふるさと納税限度額」が計算されます。

計算される数字は、適当に丸めたり丸めなかったりしていますので、イマイチ突き詰めて計算していませんが、誤差は1000円くらいに納まっているだろうと思います。

オマケとして、H12の「可処分所得」(手取り金額)とH14実効税率も計算しています。

私の場合、概算でいろいろ計算して、限度額が15万円くらいと考えていました。
このシートで計算してみたら、実際の限度額は22万円くらいになっています。

年が明けてからでは遅すぎるのですが(笑)、もっとふるさと納税しておけば良かったなぁ、、と悔やんでいます。

来年はもっとがんばって限度額いっぱいのふるさと納税をしようと思います。

(注)1  「不動産関係」の収入を計算していますが、一般的な「事業所得」と読みかえていただいてよいです。フリーランスの方もこの計算シートで計算できると思います。

(注)2  「給与収入」「年金収入」「不動産収入」は、それぞれ独立して計算していますので、該当金額をゼロと入力しておけば、1種類あるいは2種類の収入の方も計算できます。

(注)3  国民健康保険の場合は、該当場所に健康保険料を入力してください。その場合は社会保険の数字をゼロにします。

2017年11月19日 (日)

(724)年金所得控除と給与所得控除を考える.lotus123の@vlooup関数を使う.

(724)年金所得控除と給与所得控除を考える.lotus123の@vlooup関数を使う.

年金所得控除は、給与所得控除と比較して優遇されすぎている、と数日前にテレビで放送されていました。
年金所得と給与所得で所得控除に違いがあると知らなかったので、lotus123で計算シートを作って計算してみました。そのことをお話します。

実際に計算してみると、なるほど年金所得控除のほうが額が大きいですね。給与所得者よりも年金所得者のほうが優遇されていることがわかります。
テレビでは、同じ控除額になるべきだと、どこかの大学の先生が言っていました。

この項では、前半で計算結果のことをお話して、後半でlotus123の計算シートの構成や作り方のことをお話します。

今回の計算シートの対象者は65歳以上の人限定です。65歳以下の年金も計算しようとしたのですが、計算式が複雑になりすぎるので止めました。また、給与所得が月額46万円以下でなければ正確に計算できません。46万円以上だと年金の受け取り金額が減少することもありますから、46万円以上の月給を受け取る年金受給者はほとんどいないと思います。「NENKINSH.LZH」をダウンロード

[前半]

Nenkin(1) 計算シートには年金が削減されない目いっぱいの給与を受け取るとして、給与の年額を552万円(46×12カ月)と入力してあります。
 年金のほうは、老齢基礎年金と厚生年金を合わせて、いちおう200万円としてみました。(図では赤線で囲ってあります)

 この場合の控除金額は、給与所得控除が164.4万円、年金所得控除が120万円と計算されます。(図では青線で囲ってあります)
 基礎控除・家族控除は38万円としておきました。

 社会保険料の計算はかなり複雑で、正確に計算するのは面倒です。そこで、以前に作った(おおざっぱな)計算式をそのまま流用しました。社会保険料と国民保険料は排他です。給与収入をゼロとした場合だけ国民保険料が計算されるようにしました(これも概算です)。

 上記の収入だとトータルの課税所得額は397.436万円で、所得税・住民税を引いたあとの可処分所得は642.59万円です。
 年収に対しての実効税率(所得税・住民税・社会保険料を含む)は16.76%になります。

Kyuuyo(2) 772万円の年収が給与収入だけの場合の手取り額も計算しました。給与所得控除額は197.2万円で、可処分所得は601.6万円です。
 給与と年金の収入がある人と、給与だけの同額の収入がある人とでは、約40万円も手取り額が違ってきますね。
 この計算結果をみると、たしかに年金受給者は優遇されていることがわかります。

[後半]

Koujo(3) 計算シートの作り方ですが、今回は@VLOOKUP関数をつかって計算しました。@VLOOKUPの計算というは、税額表などのように一覧表の形になっている「表」の中から、該当する数字に対応する数字(あるいは文字)を見つけ出すのに使います。

Snapcrab_20171119参照表は、図のように計算シートの中の第4象限に置いておくのが作業がしやすいと言われています。
 メインの画面は第二象限に置くのが作業がしやすいです。前項でお話したように、200LXでは、これらの「象限」は[tab]キーとか[PGDN]などでページごとに移動するのが作業がやりやすいです。

(4) 実際の「一覧表」は上の図のように、左から「給与所得の計算表」「年金所得の計算表」「所得税の計算表」と並べてあります。

 @VLOOKUP関数の使い方は、マニュアルを読むようにしてください。(721) でお話した『経理をエクセルで楽にする本』 (井ノ上陽一著)でも、VLOOKUP関数は便利だから使うようにと書いてありました。

2017年10月27日 (金)

(723) Windows パソコンにlotus1-2-3のwk1ファイルを読み込みたい。

(723) Windows パソコンにlotus1-2-3のwk1ファイルを読み込みたい。
前々項で、『経理をエクセルで楽にする本』のことをお話ししました。
その項の後半で、エクセルでの簡便な棒グラフの表示方法のことに触れたときに、
> パソコンでのlotus123も、エクセルと同じような機能があると便利なんだけどなぁ、、
> (このことも、項をあらためてお話しましょう)
 と書きました。

 確かに、エクセル以外の表集計アプリケーションでもエクセルのような簡便な棒グラフが表示できるとうれしいのですが、そもそも、200LXで作ったlotus1-2-3のwk1ファイルがWindows パソコンに読み込まれなければ話が進みません。
Package この写真のlotus123のパッケージをパソコンにインストールすれば、wk1のファイルを読み・書きできましたし、エクセルのファイルに変換することもできました。
このパッケージは2000円弱で購入したものですが、いままで何台ものパソコンにインストールできて、大活躍してくれました。
 
ところが、windowsのバージョンが新しくなるにつれて、インストールできなかったり、インストールできても200LXのwk1ファイルを読んでくれないことが起こるようになりました。
 
私の保有パソコンのうち、windows7には問題なくインストールできています。windows8.1では正常にインストールできません。ぎゃくに最新のwindows10にはインストールできています。
昔のexcelではwk1ファイルの読み書きができましたし、もちろんエクセルのファイルに変換することもできました。もし、古いエクセルを最新のパソコンにインストールすることができれば、200LXで作成したwk1のファイルを無駄なく使えて便利だろうと思います。
最近のオフィスアプリケーションで、wk1ファイルが読めるものはないのでしょうか?

ネットで検索してみると、wk1ファイルを読む方法を知りたいというコメントはいくつも見つかりますが、「こうやればwk1ファイルが読めます」という発言は見つかりません。
そこで、試しにいくつかのオフィスアプリケーションをインストールして調べてみました。
Openoffice 「ありましたっ!」
ApacheのOpenOffice 4 というオフィスアプリケーションでは、wk1ファイルを読むことができます。また、エクセル形式でファイルを書き出すことができます。つまり。lotus123のwk1ファイルからエクセルのファイルに変換することができるということです。
Mon_fri_2前項で使ったETFの基準価格を計算するwk1ファイルを ApacheのOpenOffice 4に読み込ませてみると、この画像のように普通に表示されます。@関数はどの程度変換されるのかチェックしていませんが、「+-」「×÷」の数式は移行できています。
ApacheのOpenOffice 4 をパソコンにインストールできれば、200LXで作ったwk1ファイルをwindows上で表示したり計算したりすることが可能であることがわかりました。
また、xlsに変換することができますので、集計表をエクセルに移行することも可能です。
xlsからwk1ファイルに再度変換するためには、OpenOfficeではなくwindows上で動作するlotus123が必要ですが、wk1ファイルをwindows上で表示できるということだけでも、意味があることだと思います。

2017年10月26日 (木)

(722) HP200LXのlotus1-2-3で画面を切り換えて表示する。

(722) HP200LXのlotus1-2-3で画面を切り換えて表示する。

前項で、「200LXのlotus123の場合は、Excellのシートの代わりに、PgUp/PgDnを押して画面ごとに使うと使いやすいです」「この使い方のことは項を変えてお話しましょう」とお話しました。

Thursdayそれで、今回は「こんなふうに画面を切り替えて使っています」ということをお話します。

じつは、数カ月前から「こういう方法で儲かるんじゃないか?」と思いついて、ある投資方法を試していました。
結果的に、「手間かかかるわりに年率で10%くらいしか儲からない」ということが判明して、やめてしまったのですが、、、

先にその投資方法を簡単に説明してから、Lotus123の画面切り換えの話をします。

その投資は「MSCIのETFを細かい単位で売買すると」いう方法です。
現代投資理論(Modern Portfolio Theory)の教えるところでは、個別株を売買するよりも、世界株のETFを買って保持する(Buy&Hold)が合理的ということになっています。ETFの基準価格は上がったり下がったりするものの、長く保有していれば上がって行くそうです。

だとしたら、ETFを小口で買うことにして、基準価格がある幅で下降したら買い、ある幅で上昇したら売り、、ということを繰り返していけば、ほとんど損することなくお金を増やしていけるだろうと考えました。

しかし、実際にこういう方法をしようとしても、売り買いに証券会社の手数料がかかります。通常だと「手数料負け」してしまって帰って損してしまいます。

ところが、カブドットコム証券だけは、特定のETFの売買手数料が無料なのです。つまり「手数料負け」ということがありえません。さらに、カブドットコム証券は多彩な自動売買発注システムを持っています。
それを利用すれば、FXの自動売買のようなことを世界株のETFでできるだろうと考えました。

世界株ETFの基準価格は、MSCIの方式で算出されます。
MSCIの基準価格を算定する方程式はかなり複雑だろうと想像できますが、組み入れられる銘柄の役85%が先進国株で、とくに、アメリカ株が約65%で、ほかにドイツ、フランス、イギリスなどの株が含まれます。残りの役15%が新興国の株です。
基準価格には当然ながら為替の影響も大きいでしょうから、為替の動きも計算に入れる必要があるはずです。

もし、疑似的に、S&P500、DAX、CAC40、FTSE100の増減と、為替の増減を組み合わせた方程式をつくれれば、翌日の基準価格の上昇あるいは下降が予想できるだろうと考えました。

Monday画面に表示しているのが、そのような考えで作成した基準価格算定のシステムです。
これは、200LXのlotus123で計算した月曜日の画面です。
青で囲った部分は前日の画面を参照しています。赤で囲った部分に数字を入力します。黄色で囲った部分が算定された基準価格です。
実際にかなりの精度で、翌日の始値を計算することができています。

Tuesday次の画面は、PGDNを押したときに切り換わる「火曜日」の計算画面です。
ちょっと見たらまったく同じに見えますが、もちろん入力した数字が違いますので、算出された基準価格も違います。

Fridayこれは金曜日の画面ですが、月曜日~金曜日まで、見かけはまったく同じで、PGUPあるいはPGDNを押して画面を切り替えることで、シートを切り替えるような使い方をしています。(左端の行の数字でそのことがわかります)

このように画面切り換えで擬似的なシートとして使う場合、今回のように20行の画面で上下に使っていくこともありますし、13行の画面で上下に使っていく場合もあります。
あるいは、[Tab]キーを使って左右に切り替えて使っていく場合もあります。画面の大小や上下・左右は使いやすいように使えばよいと思います。

疑似的なシートの同じセル位置の数字の合計を出すとか、平均を算出するなどは、かなり楽にに計算することができます。

200LXにはシステムマクロという機能がありますので、そのマクロを使うことで多くの枚数のシートから、同じ位置にあるセルを選択して計算式に入力するというようなことが手軽に行えます。200LXのlotus123が使いやすいのは、lotus123のマクロに加えて、システムマクロも装備しているために、使い勝手がさらいに良くなっていると思います。

Ny_dow最後の図は、新聞に掲載されている最近のNYダウのグラフです。ずっと続いている上昇カーブが、9月初旬からさらに上向いていることがわかります。こんなに上昇カーブが急なら、どんな方式でも、単純なB&H方式に負けてしまいます。(^_~;

NYダウがこんなに急上昇していると、(株を保有しているかどうかで)世界中の貧富の差がさらに広がっていくのではないかと心配になります。

2017年10月25日 (水)

(721) エクセル本だけれど200LXのlotus1-2-3でも参考になる。『経理をエクセルで楽にする本』

(721) エクセル本だけれど200LXのlotus1-2-3でも参考になる。『経理をエクセルで楽にする本』 (井ノ上陽一)

Frontこの本には、『フリーランスとひとり社長のための』という副題がついています。
このブログで個人事業と法人の税金のことを話題にしていましたので、フリーランスという語にひかれて、大型書店の棚から手に取りました。

本の表紙では『覚える機能は2割で充分!』というキャッチが目に飛び込んできます。
立ち読みで、パラパラと目次と内容を読んで、内容をだいたい把握したあとで棚に戻して、ほかの本を渉猟して自宅に戻りました。

私は年間で500~600冊くらいの各種のジャンルの本を読みます。雑誌も同じくらいの冊数を読みます。本も雑誌も、たくさん購入しいくと2箇所ある書斎が本でいっぱいになってしまうので、なるべく立ち読みで済ますようにしています。購入するのは立ち読みした本のうちの1割くらいです。

この本も、通常なら立ち読みしたらそれっきりで忘れていくのですが、内容をじっくり読んでみたいという気持ちが数日間も持続していたので、購入して読むことにしました。読んでみたらなかなかおもしろい。LXerにも参考になると思います。

ところで「外資系の、、」を含めて、ほとんどのエクセル本は自分のためにエクセル(表集計アプリ)を使うというよりも、見栄え(プレゼンテーション)を問題にしています。
しかし、この本の場合は、徹頭徹尾、自分のためにエクセルを使うという視点で書かれています。

HP200LXは、もともと個人情報管理のために作られた機器です。200LXに装備されているLotus123もSolverもPocketQuickenも、個人(だけ)で使うことを目的にしています。200LXを使っていると「個人情報管理のための道具だ」と実感することが多いです。
そういう「個人で使う表集計アプリ」という視点でこの本を読むと、納得できることがとても多いです。

どんなところで私が納得できたのか?ということを順にお話してみましょう。

 19ページに、
> 自分だけが見る表に「外資系っぽい見た目」はいらない。
> フリーランスやひとり社長の資料は「わかればそれで充分」
 とあります。これを読んで「そうだ、そうだ!」と思いました。(私が小規模法人を運営しているからです)(また、200LXのlotus123を活用しているからです)

> エクセルを使うときには電卓とテンキーは使わない。
 24ページにこう書いてあります。確かに表集計のセルひとつに一台の電卓の機能がありますから、電卓は使う必要はありません。しかし、200LXの場合はテンキーが独立しているのがウリのひとつです。そのために数字の入力が非常にやりやすくなっています。

> 同じ処理なら「ブックやシートはできるだけ少なく」が大原則
 91ページに、このように書いてあります。
 日常的にエクセルを使っていない私としては、ブックは使い勝手が良いものだと思っていました。
 そうですか、使い勝手はよくないのですか。
 200LXのlotus123の場合は、Excellのシートの代わりに、PgUp/PgDnを押して画面ごとに使うと使いやすいです。
 (この使い方のことは項を変えてお話しましょう)

> エクセルで処理のしやすい「きれいなデータ」とは。
 110ページに書かれていますが、著者の言う「きれいなデータ」という考え方を知りませんでした。著者は、隙間なく連続してデータが並ぶ入力の仕方のことを言っています。200LXのlotus123では、扱うデータ量がもともと少ないですから、自然に「きれいなデータ」になってしまいます。

Back本の後半では、「表集計の使い方」から発展して、個人事業主として(経理関係の)数字の管理に話が進んでいきます。こちらのほうもなかなか興味深かったですし、「なるほどなぁ」と納得することもいっぱいありました。

> 分けにくい事業のお金と家計を1枚のシートで管理する
> 小規模ビジネスでは事業のお金と家計の区別はない。
 143ページにこのように書かれています。
 個人事業主とかマイクロ法人だと、事業と家計をいっしょに管理するほうが運用しやすいのかもしれません。 私の場合は管理する法人が2つありますし、個人でも青色申告の不動産収支がありますので、きっちり家計と区別する必要があります。法人の会計処理と青色申告の収支は、スタッフ(従業員)や顧問税理士に任せっきりにしています。

>P162 グラフの7割は[alt]+[F1]で作る棒グラフで事足りる。
>   グラフはまず作ってみる。
 162ページに、エクセルでの簡便な棒グラフの表示方法が載っていました。エクセルではセルの中に数字といっしょに棒グラフを表示できるんですね。なるほど、こりゃあ便利だ。

Package パソコンでのlotus123も、エクセルと同じような機能があると便利なんだけどなぁ、、
 (このことも、項をあらためてお話しましょう)

> 経営にとって数字は非常に大事な要素ですが、どうしても苦手な人もいるでしょう。
> そんな時にグラフで把握するのがおすすめです。実は私も数字をじっと見るのが
> 苦手&嫌いなので、すぐグラフにしてすませています。
 177ページには、数字をグラフ化して把握するということが書かれています。
 私は、税理士とかの数字を扱う人たちは、数字の字面を見るだけで頭のなかでグラフ化できるのだと思っていました。
 数字が苦手な税理士さんもいますか。安心したぁ(笑)。

> 分析のための会計データをエクセルに取り込む(219ページ)
> 見づらい会計ソフトの推移表をエクセルで加工する。(230ページ)
 著者の場合は、領収書・レシートのデータはまずエクセルに入力して、それを弥生会計などの会計ソフトにインポートする方式を取っているそうです。(154ページ)
 会計ソフトで税務会計の処理をしたあとで、自分に必要なデータを再度エクセルにエクスポートして、それで経営判断しているようです。
 そういう方式が便利なら、そういうのもアリなんですね。

 ただ、200LXを使っている私が同じようなことをするとしたら、領収書・レシートのデータはポケットクイッケンに入力すると思います。masaさんがいつだったか書いていたように、200LXのクイッケン以上に入力しやすいアプリはないと思うからです。((629)ポケット・クイッケン(PQ)のデータを青色申告に使いたい(前編))

 会計ソフトから必要な数字をエクスポートして、表集計に持ってきておくのは、著者の言うように経営判断に便利だと思います。

 私の場合、上に書いたような2つの法人と青色申告の個人の確定申告書から、必要な数字だけを(面倒ですが)lotus123に手入力しています。
 簡易的なものでもB/SやPLや確定申告書の数字が手元(200LX)にあると、頻回に見直すのに便利です。

(今回の内容と関連した項目)

(630)ポケット・クイッケン(PQ)のデータを青色申告に使いたい(後編)。
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/630pq-e5a7.html

(98)200LXでのポケットクイッケン(PQ)
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/98200lxpq_ce19.html

(86)ロータス123のレファレンス
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/86_67d4.html

2017年10月17日 (火)

(720) 法人化したとして、どれくらい節税になるのか?限界税率の話。

(720) 法人化したとして、どれくらい節税になるのか?限界税率の話。

前項で、専従者給与ぶんを別法人化した場合の納税額を計算しました。
でも、あんまり節税になりませんね ^_^;

>しかし、請負法人を設立するメリットがあるとすれば、別の方向のメリットでしょう。
>つまり、経費枠の拡大です。
 と書いたのですが、どれくらい経費枠を拡大できるのか?
 どれくらいの節税になるのか? の見当がなかなかつきません。

そこで、限界税率のことを考えながらお話ししましょう。
(「限界ナントカ」っていう言葉が出てくると、高校の時の微分の話のdx/dyのことを思い出すのが良いです)
(ここでの「限界税率」っていうのは、累進税の税率カーブで接線を引いたときの傾きの程度のことです)

たとえば、住居を10万円の家賃でいる場合に、家賃を個人と法人で50%ずつで按分しているとしたら、100%個人で借りているよりもいくら節税になるのか? を知りたいですよね。

もし、これが計算できれば、「じゃあ、自動車の費用を60%で按分したらどうか?」「パソコンの費用を70%で按分したらどうか?」「いや、いっそのこと全額を法人で費用負担してもらったらどうか?」と計算できるでしょ。

そして、思いつくまま、経費化できそうな案件をリストアップして、その按分比率も仮定して、それらを合計すれば、法人を設立する前から節税額の見当がつきます。

金銭的に豊かになるために、最重要なことは、(1)「本業充実」収入を増やすということです。二番目に重要なことは(2)「税金対策」節税です。三番目が(3)「安全運用」投資で増やすことです。(これは「資産防衛の新常識 (経営者新書) 」の受け売りです)(笑)
(幻冬舎のサイトに「資産防衛のトライアングル」と掲載されています。こちらも訪問してみてください)

これらのうち、一番目と三番目は容易なことではありません。
でも、(2)の「節税」に関しては、個人負担から法人負担に変更するというだけで、あとは今までと同じ生活をしていても、節税分のお金が自動的にたまっていきます。
それが「黄金の羽根」の本で橘玲が強調していることだと思います。(橘玲はちょっと過激に過ぎると思いますが、、、)

さて、按分して法人に費用負担してもらうことに話を戻します。

たとえば、100万円の自動車を買ったとして、その100万円を稼ぐのにいくらの税金を納めているんでしょう? それが計算できれば、次のステップに進めます。

このことを、私が作ったsolver式で計算してみます。(前項のfamily.eqnの中の「給与所得」の式です)

A. 500万円の年収の人で、年収が10万円増えた場合に、手取りがいくら増えるか計算してみます。
500500万円の人の可処分所得は412.35万円と計算されます。
510同じように510万円で計算すると419.99万円となります。

764手取り分で増加したのは、7.64万円です。(左図の最下行で「差」を計算しています)

じゃあ、差額の2.36万円はどこに消えちゃったんですか?
当然ですが税金ですよね。つまり、増えた分の23.6%が税金でとられているってことです。
そういうことで、500万円の年収の人の限界税率は23.6%ということになります。
(以上は概算です)(一般に「限界税率」というのは所得税での話ですが、ここでの計算には所得税のほかに住民税と社会保険料も含んでいます)
(ですから、23.6%が所得税だけで取られたんじゃなくて、住民税と社会保険料でとられています)
(「限界税率」と言わずに「拡張限界税率」とでも言いましょうか)

B. 逆のことをおおざっぱに考えてみると、、、
6327_2100万円の自動車を買っても前と同じ生活をするには、年収としては126万円増やさなければならないということでしょう。(412.35+100=512.35万円の手取りを必要とするのは632.7万円)(ホントは左図のように132.7万円ですが)(^_~;

でも、もし100万円の自動車を買うのが法人だとしたら、その場合は(法人は税引き後で買うのではないので)収入を100万円増やすだけでいいのです。

別の角度から考えると、法人から自動車を自由に使ってよいと貸し与えられているとしたら、500万円の給料でも、626万円の給料をもらっている人と同じレベルの生活ができるということになります。(ホントは632.7万円の給料と同じレベルの生活)

C. 今度は、800万円の専従者給与をもらっている人が別法人を作って、そこから役員給与をもらうという話にします。

800専従者給与が800万円なら(solver式では社会保険に加入として計算して)可処分所得は624.23万円です。
810_2A.と同じように810万円でも計算してみると、

664_26.64万円しか手取りが増えませんので「拡張限界税率」は33.6%と計算できます。

52423624.23万円の手取りで100万円の自動車を買えば、生活面では524.23万円の手取りと同じ生活レベルです。
じゃあ、その524.23万円の手取りになる給与はいくらかと逆算すると、649.82万円です。

700D. 法人が請負手数料800万円を受け取って、100万円で自動車を買って、残りの700万円を役員給与で支給するとします。そしたら役員の手取り(可処分所得)は557.85万円になります。

専従者が給与で100万円の自動車を買ったときが524.23万円の生活費ですから、法人に自動車を買ってもらえば 33.62万円得することになります。

この計算から、おおざっぱに考えれば、800万円の給与を受けている人の場合、経費を法人につけることで、出費の1/3くらいの節税ができることになります。(食費や衣服費などの経費性がないものはもちろんダメですよ)(^^)

これでやっと、「どれくらいの節税になるのか?」という最初の設問の答えにたどり着くことができました。

★ 専従者給与の額によって限界税率が違うのですが、給与あるいは請負費用が800万円の人は、経費を法人につけた場合、1/3くらいの金額が節税でお得になる、というのが答えになります。

さぁ、これがわかったら、法人につけられる項目をリストアップして、按分比率を考えて、、、法人設立でいくらぐらい「お得」になるかを計算できますね~ \^o^/

(ご注意)再度お断りしておきますが、私自身は税金についての専門家ではありません。
 税金についてはシロウトです。そのため計算などで不正確なところはたくさんあると思います。
 不正確な計算や説明の不備はお見逃しくださるようお願いいたします。(_O_)(ぺこり)

2017年10月16日 (月)

(719) 専従者給与ぶんを別法人化した場合の納税額も solver で計算してみる。

(719) 専従者給与ぶんを別法人化した場合の納税額も solver で計算してみる。
 
前項では、個人事業を法人化することで、ファミリーとして最大の可処分所得を得ることを検討しました。
 
この項では、本体の事業は個人事業のままにしておいて、あたらしく設立した法人に請け負わせて、家族がその法人から役員給与を受け取る方式を考えてみます。
この場合も、業務を請け負う法人には内部保留をせずに、すべて給与で受け取ってしまうことを想定します。(退職金で受け取ることを考慮しない)
 
Ukeoi いままでと同じやり方で簡単に計算できると思います。
事業主のほうの計算は「個人事業」の計算式で計算し、別法人から役員給与を受け取るのは「給与所得」の式で計算します。
この場合、事業主の所得税、住民税はそれぞれ559.2万円、209.7万円で、合計では768.9万円です。可処分所得は1431.1万円。
法人から役員給与を受ける家族の所得税住民税はそれぞれ52.52万円、47.64万円で、合計は100.17万円になります。
事業主と家族を合計したファミリーとしては、税金の合計が869.07万円、可処分所得は2055.33万円になります。
単純に税金と可処分所得のことだけを考えれば、個人事業で専従者給与を受け取るのと同じです。

しかし、別法人を設立して役員給与をもらう場合、専従者給与よりも多くの金額を請負法人に払うことができ、家族は専従者だったときよりも多少多くの給与を受けることができます。
しかし、請負法人を設立するメリットがあるとすれば、別の方向のメリットでしょう。
つまり、経費枠の拡大です。
このような法人を設立して給与以外のメリットを享受することについて、『お金持ちになる黄金の羽根の拾い方』の本に(えげつないほど)詳しく載っています。
また、不動産がらみで法人を設立して蓄財しようということで、『いますぐ妻を社長にしなさい』の本に詳しく載っています。
今回の計算では、税金面では家族が請負法人を作ることにほとんど意義がないことがわかります。
しかし上記の本などを参考にしてうまく法人を利用すれば、家族が合理的に豊かになっていくことができると思います。

(718) 200LXのsolverで個人事業を法人化した場合の節税を考える。

(718) 200LXのsolverで個人事業を法人化した場合の節税を考える。
 
個人事業を法人化するには、いろんなメリットとデメリットがあります。
このことで、私が読んで一番参考になった本は、『<改訂2版>らくらく個人事業と株式会社「どっちがトク?」がすべてわかる本』でした。
 
法人成りの得失を金銭面で考えるとしたら、所得税と住民税のほかに、社会保険料のことを考慮する必要があります。
また、せっかく法人化したのですから、法人の内部に蓄積して最終的に退職金として受け取るということも計画するかもしれません。
(給与として受け取るよりも、退職金として受け取るほうが節税になるからです)
 
しかし、今回検討しているのはファミリーとしての個人事業、あるいはファミリーとしての法人事業です。
ファミリーで小規模の事業を運営している場合は、定年を何歳にするかということを考える必要はありません。
年齢を理由にした退職を外部から強制されることがありませんから、働けるうちは働くということを考えます。
(定年を設定して退職金を受け取ろうと考えてしまうのは、「年齢を理由にした首切り」を当然とする考えに毒されてしまっているからだろうと思います)
 
私自身は、自分の体力の続く限り、何歳になっても仕事を続けるつもりなので、退職金の受け取りを予定せず、法人収支がゼロになるように設定して、余剰金はすべて給与として受け取る方がよいと考えています。
 
さて、そういう考えに基づいて(717)(718)の第二例をさらに検討してみます。
 
第二例では、専従者給与は800万円でした。事業主の取り分は7000-4000-800=2200万円ということになります。
ファミリーとしての年収は22000+800=3000万円になります。
ここでは仮定として、個人事業を法人化することで、事業主も2200万円の給与を受け取り、専従者も800万円の給与を受け取ることを考えてみます。
(718)で計算した式を使って計算すると、
ファミリーとしての可処分所得は、1437.34+624.23=2061.57万円になります。
 
1500 税金は累進税になっていますので、ファミリーとしての可処分所得がもっとも多くなるのは1500万円ずつの給与を受け取る場合のはずです。
Ukeoi_2
この場合の可処分所得は、1043.04×2=2086.08万円です。これがファミリー内で所得分散して得られる最大の可処分所得です。
 
本体を個人事業にしておいて、事業主が2200万円の収入を得て、専従者が800万円の給与を受けるという方式よりも、24.52万円しか可処分所得が増えないという計算になります。
 
可処分所得にたいした違いがないとしたら、ファミリーの可処分所得を最大化したいとか、節税という面だけをとらえて、個人事業の法人化をする意義があるかどうか、7000万円の売り上げという規模では、あまり意味がないというとが計算でわかります。
法人化することで、税理士費用が増加することを考えると、ファミリーとしての可処分所得はむしろ低下する可能性さえあると思います

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